うみこ新作コミックがコミックシーモアで配信開始
ベストカレンダー編集部
2025年8月15日 12:15
コミック配信と紙版発売
開催日:8月15日
障害のある兄弟姉妹をめぐる物語がコミック配信で登場
株式会社飛鳥新社は、2025年8月15日(金)に、新作コミック『妹なんか生まれてこなければよかったのに ーきょうだい児が自分を取り戻す物語ー』をコミックシーモアにて配信開始しました。配信のリリースは2025年8月15日 11時30分に発表されています。発表元は株式会社飛鳥新社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:土井尚久)です。
本作は社会福祉士の資格を持ち、福祉現場での実務経験を有する著者によるセミフィクション作品で、きょうだい児として育った人々への取材をもとに物語が組み立てられています。配信開始に合わせて、電子版のほか紙書籍の発売も予定されており、関係情報が同社から公開されています。
配信と発売の要点
配信開始日は2025年8月15日、媒体はコミックシーモアです。電子連載版に続き、紙書籍も2025年8月26日に発売が決定しており、紙版は電子連載版とは異なる表紙デザインでAmazonや全国書店で入手可能となります。
出版社名は株式会社飛鳥新社、レーベルはコミックかのんです。作者・監修者・発売日・販売チャネルなど、刊行に関わる基本情報は公式発表のとおりです。
物語のあらすじと登場人物が描く家族の現実
物語の主人公は透子(とうこ)。大学時代から交際してきた洸平(こうへい)と婚約していましたが、両家の顔合わせ当日に洸平の母からの反対を受け、婚約破棄となります。その反対の理由は、透子の妹・桃乃(ももの)の存在にありました。
桃乃は知的障害があり、トイレ・食事・入浴など生活のあらゆる場面に介助を必要とします。母親が妹の世話を一手に担う一方、父親は療育に無関心であるという家庭事情が描かれます。本作はこうした家族の力学と、きょうだい児が抱える葛藤を中心に進行します。
主要な設定とエピソード
- 透子:主人公。婚約しながらも家族や妹の存在によって人生の選択を迫られる女性。
- 洸平:透子の婚約者。両家の顔合わせで母の反対を受ける。
- 桃乃:知的障害があり生活支援を必要とする妹。介助の必要性が家族関係に影響を与える。
- 家族の状況:母が介護の主たる担い手、父は療育に無関心という構図。
物語はセミフィクションとして、取材をもとに構成されており、きょうだい児の当事者が抱える現実的な問題――婚約破棄、いじめ、進路の選択、遺伝や親亡き後の不安など――を丁寧に扱います。
「きょうだい児」の定義とSNSでの広がり、監修者からのメッセージ
プレスリリースは「きょうだい児」という言葉の説明から始めています。きょうだい児とは、障害のある兄弟姉妹がいる人を指す言葉で、障害のある兄弟姉妹や親との関係、家庭外での経験などに影響を受けることがあると定義されています。
近年、SNS上で「きょうだい児」という言葉が注目を浴びるようになった背景には、きょうだい児として育った複数のユーザーが自身の体験を率直に投稿したことがあります。家庭内での孤独感、自己犠牲、言えなかった想いをつづった投稿は多くの共感を呼ぶ一方、批判もあり、社会的なテーマとして注目されるようになりました。
監修者によるメッセージの要点
監修はSibkoto(シブコト)という、障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」が共同運営する情報・投稿型サイトが担当しています。監修者のメッセージには、以下のような主張が含まれます。
- きょうだい児が抱く感情は、障害の有無にかかわらず“好き・嫌い”と揺れ動くことがある。
- きょうだい児は親ではなく、世話をする法的義務はない。世話を担う責務は本来親や社会にある。
- 障害のある兄弟姉妹とどれだけ関わるかはきょうだい児本人が決めることであり、その選択はどれも正当である。
また、監修者は自身もきょうだい児の立場であることを明かし、物語に登場する様々な感情の振れ幅について触れています。幼少期からの出来事の蓄積で「障害のある兄弟姉妹なんか生まれてこなければ」と思ってしまう苦しみや、自分の人生に前向きになれない時期があることを認めつつ、きょうだい児自身の気持ちや選択を大切にしてほしいというメッセージを伝えています。
刊行情報、著者について — 作品を手に取るための実務的情報
電子書籍情報は以下のとおりです。タイトル、著者、監修、発売日、出版社、レーベルなどの基本事項が明示されています。紙書籍は電子連載版とは異なる表紙デザインで、2025年8月26日に全国の書店およびAmazonなどのネット書店で販売開始となります。
以下に電子書籍の主要情報を記します。これらは配信・販売の際に必要となる基本情報です。
- タイトル
- 『妹なんか生まれてこなければよかったのに ーきょうだい児が自分を取り戻す物語ー』
- 著者
- うみこ(漫画家・イラストレーター)
- 監修
- Sibkoto | シブコト 障害者のきょうだいのためのサイト
- 発売日(電子)
- 2025年8月15日(金)
- 発売日(紙)
- 2025年8月26日(紙書籍、表紙デザインは電子版と異なる)
- 出版社
- 株式会社飛鳥新社
- レーベル
- コミックかのん
配信ページや販売ページとして、コミックシーモアの作品ページ、Amazonの商品ページが案内されています(具体的なURLは公式発表による)。
著者のうみこは愛媛県出身で、社会福祉士の国家資格を有しています。病院、介護施設、児童養護施設など多様な福祉現場での勤務経験を経て、家族やこころをテーマにした創作活動を続けています。Instagramでは6万人を超えるフォロワーを持ち、二児の母として子育てと創作を両立している点も紹介されています。著者のSNSやブログは情報発信の一助となっています。
関連情報の整理(リンク先の案内)
プレスリリースでは以下の外部案内が示されていますが、本文中ではURLの直接記載ではなく案内として示されています。
- コミックシーモア作品ページ(電子配信先)
- Amazon商品ページ(紙書籍の販売ページ)
- Sibkoto(シブコト)ホームページ(監修者サイト)
- 著者のInstagramおよびブログ
本記事で触れた情報の要約
以下の表は本記事で取り上げた主要事項を整理したものです。配信日・発売日・出版社・著者・監修・物語の主題など、読者が確認したい基本情報をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『妹なんか生まれてこなければよかったのに ーきょうだい児が自分を取り戻す物語ー』 |
| 著者 | うみこ(漫画家・イラストレーター、社会福祉士資格保有) |
| 監修 | Sibkoto | シブコト(障害者のきょうだいのためのサイト、共同運営) |
| 電子配信開始日 | 2025年8月15日(金)/コミックシーモア配信(発表:2025年8月15日 11時30分) |
| 紙書籍発売日 | 2025年8月26日(紙版は電子連載版と表紙デザインが異なる) |
| 出版社・レーベル | 株式会社飛鳥新社/コミックかのん |
| 主要テーマ | きょうだい児の葛藤、家族関係、婚約破棄、進路、遺伝・親亡き後の不安、社会的理解 |
| 登場人物(主な) | 透子(主人公)、洸平(婚約者)、桃乃(知的障害の妹)、母、父 |
| 発表元 | 株式会社飛鳥新社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:土井尚久) |
報道にあたっては、作品が扱うテーマの性質上、当事者の視点や監修者の説明に配慮がなされています。本記事はプレスリリースの内容を網羅的に整理してお伝えしました。