8月25日開催|慶應で対話シンポジウム、子どもの伝える力を育む
ベストカレンダー編集部
2025年8月16日 22:03
初等教育対話シンポジウム
開催日:8月25日
対話を軸にした初等教育の実践と研究が日吉キャンパスに集う
2025年8月25日(月)、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)神武直彦研究室主催の「初等教育の『対話』シンポジウム2025」が慶應義塾大学日吉キャンパス協生館にて開催されます。本シンポジウムは、子どもが自分の気持ちや考えを言葉にし、相手とのやりとりを通して広げていく「対話」の力を、家庭・学校・地域・テクノロジーの観点から多角的に考える場です。
このイベントには、教育現場の実践者、研究者、企業関係者が登壇し、午前は子ども向けの体験型ワークショップ、午後は保護者や教育関係者向けのシンポジウムとして事例紹介や研究発表、パネルディスカッションが行われます。参加は無料で、対面・オンラインのハイブリッド形式で実施されます。
開催の基本情報と申込先
日時:2025年8月25日(月)
ワークショップ:10:00〜11:30(午前)/シンポジウム:13:00〜16:00(午後)
場所:慶應義塾大学日吉キャンパス 協生館(午前ワークショップは協生館、シンポジウムは協生館3階 C3S10)
対象:どなたでも(特に未就学児や小中学生の保護者・教育関係者・研究者・EdTech関係者等)
定員:シンポジウム 対面50名 / オンライン100名(定員に達し次第締切)
ワークショップ定員:対面15名(年長〜小2が対象、保護者同席2名まで)
参加費:無料
申込(Peatix):https://keiosdmeducation20250825.peatix.com/view または https://peatix.com/us/event/4532812
午前:絵本×対話のワークショップ ― 「聞く・考える・やってみる・話す」を体験
午前10:00から11:30に行われる「対話あそびワークショップ」は、年長から小学校2年生程度を対象に、子どもが主体的に参加できる体験プログラムです。株式会社YOMYとの協力により、絵本を題材にした対話活動と身体を動かすゲームを組み合わせて実施されます。
ワークショップの狙いは、遊びや創作を通して「試行錯誤する楽しさ」を体験させ、物語の共有やお絵描きなどのアクティビティを通じて子どもたちが感じたことや気づきを言葉にして伝え合うプロセスを促すことです。保護者(2名まで)の同席をお願いしています。
ワークショップの内容(プログラム)
- 身体を動かす対話式ゲーム:試行錯誤や協働の楽しさを体験
- 絵本の読み聞かせと物語の共有:登場人物や情景について話し合う
- お絵描き等の創作アクティビティ:感じたことを形や言葉で表現
- 振り返り:言葉にして伝え合う「聞く・考える・やってみる・話す」のサイクルを実感
ワークショップは対面定員15名、参加費は無料で、ワークショップのみの参加も可能です。主催は慶應義塾大学大学院SDM神武直彦研究室、協力は株式会社YOMYです。
午後:シンポジウムのプログラムと登壇者 ― 教育実践と研究の接続
午後13:00から16:00までのシンポジウムでは、教育現場や研究、テクノロジー活用の最新知見が共有されます。冒頭の挨拶と趣旨説明を行うのは、主催者でモデレーターの神武直彦(慶應義塾大学大学院SDM研究科 教授)です。神武氏の経歴としては、宇宙開発事業団でのH-IIAロケット研究開発や欧州宇宙機関(ESA)での研究員経験、宇宙航空研究開発機構(JAXA)での国際連携、2009年以降の慶應義塾大学での教育・研究活動などが挙げられます。
シンポジウムは複数の実践事例発表、教育研究紹介、参加者クロストーク、登壇者によるパネルディスカッションで構成されます。テーマは「『聞く・考える・やってみる・話す』の力を伸ばす学びのデザイン」です。
実践事例と研究紹介(予定の登壇と主題)
- 倉田知幸(慶應義塾横浜初等部教諭):対話のために養いたい3つの力
- 益子照正 / 玉置哲也(横浜市立旭小学校 校長 / 教諭):GPSテクノロジーを活用した運動課題解決学習(パナソニック教育財団 実践教育助成事業)
- 尾澤知典(横浜市立義務教育学校 緑園学園教諭):海外との遠隔環境PBLにおける児童の対話方法の可能性
- 神武直彦:慶應キッズパフォーマンスアカデミー(データ活用によるマルチスポーツ型の運動プログラム、2022年度グッドデザイン賞受賞)
- 安田莉子(株式会社YOMY 代表取締役):YOMY! の実践事例(絵本と対話で「伝える力」を育むオンラインスクール/経済産業省「次代のEdTechイノベーター支援」採択事業)
これらの発表に続き、教育研究の紹介として以下が予定されています。
- 西野瑛彦
- KEIO WIZARD GLOCAL:身近な課題と世界の課題のつながりを理解し解決策を創り行動できるジュニアドクター育成(令和7年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞受賞)
- 納谷洋平
- X-ship Camp:多世代共創を実現するサバイバルキャンプによる先導者育成プログラム(慶應義塾未来先導基金プログラム)
- 中里忍
- 非認知スキル×AI:子どもの「対話力」を伸ばす次世代評価と学びのデザイン(Institution for a Global Society 代表取締役社長、慶應SDM博士課程)
登壇者によるパネルディスカッションと参加者クロストークを通じて、実践と研究、テクノロジーの接続を探ります。参加形式は対面のほかオンライン配信も予定されており、教育現場で直ちに活用できる示唆が共有されます。
YOMY! の役割と会社概要、受賞歴
株式会社YOMYは、絵本と対話で3〜9歳を対象に「伝える力」を育むオンラインスクール「YOMY!」を運営しています。ミッションは「子どもたちを中心に、関わるすべての人が自分を表現できる社会を作る」ことです。学習法としてはハーバード等で研究されるダイアロジック・リーディングを軸に、対話型レッスンやワークショップを展開します。
代表取締役CEOは安田莉子で、今回は午後のシンポジウムにおいてYOMY!の実践事例を紹介します。YOMY!はEdTech企業として忙しい子育て世代に時間や場所にとらわれない学びの場を提供し、教育に情熱を注ぐクルーやクリエイターと共に教育の枠組み自体を進化させることを目指しています。
受賞歴と外部評価
- 東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY」入賞等
- 経済産業省・野村総合研究所 主催「令和4年度学びと社会の連携促進事業 次代のEdTechイノベーター支援プログラム」採択
- 朝日新聞社主催「大学SDGs ACTION! AWARDS 2023」等の受賞歴
公式サイト:https://www.yomy.kids/
お問い合わせ先:株式会社YOMY 担当 安田 莉子/メール info@yomy.kids /お問い合わせフォーム https://www.yomy.kids/contact
要点をまとめた一覧表
以下に、本記事で触れた開催情報・参加方法・主旨・連絡先などを表形式で整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 初等教育の「対話」シンポジウム2025(慶應義塾大学大学院 SDM 神武直彦研究室 主催) |
| 日時 | 2025年8月25日(月)ワークショップ 10:00〜11:30 / シンポジウム 13:00〜16:00 |
| 場所 | 慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館(シンポジウム:協生館3階 C3S10) |
| 参加費 | 無料 |
| 定員 | シンポジウム:対面50名 / オンライン100名 / ワークショップ:対面15名(年長〜小2対象、保護者2名同席可) |
| 申込 | Peatix(申込ページ):https://keiosdmeducation20250825.peatix.com/view / https://peatix.com/us/event/4532812 |
| 主催 | 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 神武直彦研究室 |
| ワークショップ主催・協力 | 主催:慶應義塾大学大学院 SDM 神武直彦研究室 / 協力:株式会社YOMY |
| YOMY 登壇者 | 安田莉子(株式会社YOMY 代表取締役) — 絵本と対話で「伝える力」を育むオンラインスクールYOMY! の実践紹介 |
| 主な登壇者・発表テーマ | 倉田知幸(慶應義塾横浜初等部):対話のために養いたい3つの力/益子照正・玉置哲也(横浜市立旭小)/尾澤知典(横浜市立緑園学園)/神武直彦(慶應)等/研究紹介:西野瑛彦、納谷洋平、中里忍 |
| 主旨 | 「聞く・考える・やってみる・話す」のサイクルを教育現場でどのように育むかを、実践者・研究者・企業が多角的に議論し共有する |
| 問い合わせ(YOMY) | メール:info@yomy.kids / お問い合わせフォーム:https://www.yomy.kids/contact / 公式:https://www.yomy.kids/ |
この記事では、慶應義塾大学SDM神武直彦研究室主催によるシンポジウムの目的、午前の子ども向けワークショップと午後のシンポジウムの構成、登壇者・研究テーマ、YOMY!の役割と会社情報、応募方法・定員・参加費などの詳細を整理しました。参加を検討する場合は、Peatixの申込ページにて最新情報と受付状況を確認してください。
参考リンク: