アンジェス、35拠点で毎月第3水曜に「スシローの日」実施
ベストカレンダー編集部
2025年8月20日 11:26
アンジェスのスシローの日
開催日:8月20日
高齢者住宅で育まれる月に一度の“寿司の時間” — 「スシローの日」が3年目を迎える背景
サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」を運営する株式会社T.S.Iは、2025年8月でスシローとの連携による「スシローの日」を開始して3年目を迎えました。本取り組みは、入居者の食事を一日の楽しみとしてより充実させることを目的に、毎月第3水曜日の昼食にスシローの寿司を提供する仕組みとして継続されています。
同社は「愛ある日々のお手伝い」の理念に基づき、外出を伴わずに施設内で本格的な寿司を楽しめる機会を設けることで、生活の質(QOL)向上を目指しています。スシロー側の協力を得て、アンジェスの35拠点すべてで同一の取り組みを展開できる体制を整備しました。
連携のきっかけと要件
アンジェスが「スシローの日」を導入するにあたっては、次のような要件が検討されました。
- 高齢者や介護施設向けに配慮したメニューを開発していること
- 昼食時に対応できること
- アンジェス全拠点で展開可能であること
地元の魚屋や出前寿司も検討対象に含められましたが、ネタの種類や価格・安定供給の面で課題があり、全国展開かつ各拠点近隣に店舗を持つ株式会社あきんどスシローとの連携へと進みました。
提供されるメニューと個別対応 — 体調に合わせた4種類の選択肢
「スシローの日」で提供されるお寿司は、基本的に一人当たり8貫握りで、ネタはまぐろ、サーモン、いくら、うなぎなどを含む全24種類が用意されています。入居者さま一人ひとりの体調やアレルギー、咀嚼・嚥下(えんげ)能力に配慮して、以下の4つのメニューが用意されています。
- 通常メニュー
- えび・貝・蟹・卵を抜いたアレルギー対応メニュー
- 魚・青魚を抜いたメニュー
- 生ものを抜いたメニュー
これにより、透析や嚥下に課題のある方、特定の食材にアレルギーがある方でも、安全に寿司を楽しめるよう配慮されています。提供の際には、スシロー側がネタのバリエーションに対応することで、施設側の細かい要望にも応えています。
入居者の反応と実際の声
「スシローの日」は入居者から高い支持を得ています。外出せずに施設内で本格的な寿司を食べられる点が評価され、参加を楽しみにする方も多くいます。具体的な声としては次のようなコメントが届いています。
- 「前日に透析があったけど、スシローが楽しみで頑張れました。」(80代女性)
- 「元々夫婦で寿司屋をやっていたので、ここでも美味しいお寿司が食べられて嬉しい。」(80代夫婦)
これらの感想は、単なる食事提供にとどまらず、入居者の生活意欲や日常の満足感につながっていることを示しています。定期的に開催されることで、入居者にとっての“楽しみな日”として定着しています。
実施体制と物流・安全管理 — スシローとの連携体制
株式会社T.S.Iは、スシローから提供される新鮮なネタを安全に各拠点へ配送する体制を整備しました。これにより、アンジェスの35拠点で毎月第3水曜日に同じ品質の寿司を提供できる仕組みが確立されています。
連携に関してはスシローの担当者が相談に乗り、介護施設特有の要望(アレルギー対応、咀嚼・嚥下への配慮等)を反映したメニュー準備や配送スケジュールの調整が行われました。これにより、施設側の希望通りに拠点単位での対応が可能となっています。
関係者のコメント
施設側の代表的なコメントとして、株式会社T.S.I 施設管理部次長/関東エリアエリアマネージャーの椎葉晴宣氏は、次のように述べています。スシローの担当者が快く相談にのってくださり、当社側から細かく要望した点にも対応いただけたため、安心して入居者に提供できる体制が整ったという趣旨の発言がありました。
椎葉氏はまた、当社としてスシローの新鮮なネタを安全に各拠点へ配送するための体制構築に取り組んだことを説明し、定着した「スシローの日」が入居者に喜ばれている点を示しました。これらはT.S.I側の運営努力とスシロー側の協力の結実と言えます。
企業情報と事業概要、実施内容の一覧表
ここでは、今回の取り組みに関する主要な数値・日程・企業情報を整理して掲載します。表にまとめることで、取り組みの要点が一目で確認できるようにしています。
表の後に簡潔な結びの文章を置き、本記事で提示した事実関係を再確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | スシローの日(アンジェスにて実施) |
| 実施頻度 | 毎月第3水曜日(昼食) |
| 拠点数 | アンジェス 35拠点 |
| 開始時期 | 2023年に開始(2025年8月で3年目) |
| 提供内容 | 8貫握り、ネタは全24種類(まぐろ、サーモン、いくら、うなぎ等) |
| 対応メニュー | 通常/えび・貝・蟹・卵抜き(アレルギー対応)/魚・青魚抜き/生もの抜き |
| 主な参加者の反応 | 高評価、外出不要で楽しめる、生活意欲の向上に寄与する声あり(具体例を本文に記載) |
| 連携企業 | 株式会社あきんどスシロー(2025年6月時点で全国650店舗以上展開) |
| 運営企業 | 株式会社T.S.I(代表取締役 北山 忠雄、本社:京都府京都市西京区桂南巽町75番地4、設立:2010年2月) |
| T.S.Iの事業内容 | 訪問介護・訪問看護・居宅介護支援・サービス付き高齢者向け住宅の運営 |
| 公式情報参照先 | https://www.t-s-i.jp/ |
本記事では、アンジェスにおける「スシローの日」の導入背景、提供メニューの構成、入居者の反応、運営体制、そして関連企業の基本情報を網羅的に整理しました。毎月第3水曜日における同取り組みは、入居者の食事体験を豊かにするための具体的な施策として位置づけられており、提供メニューは個別の健康状態やアレルギーに配慮した4種類の選択肢が設けられています。
以上が本件に関する事実の整理です。
参考リンク: