9/20-9/30開催｜阿智村で星空×短編映画祭

満天の星とショートフィルムが出会う、阿智村の夜

長野県阿智村で2025年9月20日（土）から9月30日（火）まで、「ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア 2025 in 阿智 -日本一の星空映画祭-」が開催されます。会場は富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはらの屋外イベント会場で、満天の星空を背景に短編映画を楽しむことができる、夜の映画祭です。主催はジェイ・マウンテンズ・セントラル株式会社、企画・統括はショートショート実行委員会、特別協力に株式会社阿智昼神観光局が名を連ねています。

本映画祭の正式名称は「ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア 2025 in 阿智 -日本一の星空映画祭-」（SSFF & ASIA 2025 in ACHI -日本一の星空映画祭-）。開催期間中は星空観賞と短編映画の上映が交互に配置されたプログラムで、星と映像が織りなす時間を提供します。阿智村は「日本一の星空の村」として知られ、星空をテーマにした観光資源づくりを長年継続してきた地域です。本映画祭はその取り組みと映像文化の融合を象徴する催しと位置づけられます。

上映スケジュールと観覧にあたっての注意点

開催期間中の上りゴンドラ運行は17:00から20:00、屋外イベント会場での上映と星空観賞は以下のスケジュールで実施されます。上映は19:15からと20:15からの二回で、それぞれの上映の前後にライトダウンによる星空観賞時間が設けられています。

ゴンドラの片道乗車時間は約15分です。19:15からの上映をご覧になる場合は、17:00〜18:30までのチケット購入を推奨しています。暗くなる時間帯と混雑を考慮して余裕を持った行動計画が必要です。屋外会場での上映のため、防寒対策や足元の安全にも留意してください。

上映と観賞のタイムテーブル

イベント当日の進行を明確に整理すると、来場者は時間配分を把握しやすくなります。下記の箇条で上映構成と観賞時間を示します。

• 上りゴンドラ運行：17:00〜20:00
• 映画上映①：19:15〜19:45
• ライトダウン・星空観賞時間：19:45〜20:00
• 映画上映②：20:15〜20:45
• ライトダウン・星空観賞時間：20:45〜21:00
• ゴンドラ乗車時間は片道約15分（乗車時間を想定したチケット選択が必要）

なお、チケット料金は区分により設定されています。料金や詳細な発売情報、座席や混雑に関する案内は主催側の案内を確認することが重要です。

料金・会場・問い合わせ先とアクセス

本映画祭の会場は富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら（〒395-0304 長野県下伊那郡阿智村智里3731-4）です。屋外での上映のため、天候や気温により服装の調整が必要になる場合があります。公共交通機関や駐車場の利用条件も事前に確認してください。

問い合わせは会場である富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはらへ。電話番号は0265-44-2311です。また、公式案内はウェブサイトに掲載されています。イベント特設ページのURLは以下の通りです。

• イベントWEBサイト: http://info.sva.jp/shortshorts2025/
• 阿智昼神観光局: http://hirugamionsen.jp/
• スタービレッジ阿智誘客促進協議会: http://info.sva.jp/

料金は以下のとおりです。表記はプレスリリースに合わせています。

阿智村の星空活動とショートショートの歴史

阿智村は2012年以降、星空を核とした地域活性と観光振興を継続的に行ってきました。環境省の全国星空継続観察で「星の観察に適していた場所」の第一位（平成18年）に選定されたことを背景に、富士見台高原ロープウェイでの「天空の楽園 ナイトツアー」や「天空の楽園 雲海Harbor」、2018年オープンの「日本一の星空浪合パーク」など、多面的な星空体験を整備しています。

具体的な取り組みとしては、星空をテーマにしたオリジナルグッズ販売、星の婚姻届作成、星のナンバープレートの交付等の観光資源化に加え、環境配慮型の活動も進められています。近年は「同時に天体観測を行った最多人数」「折り紙で作った星の最多展示数」という二つのギネス世界記録へのチャレンジを行うなど、記録的な取り組みや話題性ある企画も展開してきました。

環境配慮と来場実績

環境面では古紙を再生する製品開発、阿智村の森林から発生する間伐材の活用、CO2フリー電気を用いたイベント開催など、星空が見える環境を守るための施策を進めています。こうした取り組みは観光と環境保全を両立させる試みとして位置づけられます。

上映事業としては、2019年から本映画祭（SSFF & ASIA in ACHI -日本一の星空映画祭-）を開催し、5年間で累計約40,000人の来場を記録しています。2024年は災害の影響で開催を見送っていますが、再開に向けた体制を整え、2025年に第6回の開催が決定しました。イベント全体としては2012年から蓄積され、2025年3月末時点でイベント累計来場者数は120万人以上に達しています。

ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジアの背景と制度

ショートショート フィルムフェスティバルは1999年、俳優の別所哲也がアメリカで出会ったショートフィルムを日本に紹介することを目的として創立したのが始まりです。2001年に現在の「ショートショート フィルムフェスティバル（SSFF）」の名称となり、2004年には米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。アジア発の映像文化を発信する目的で立ち上げられたSSFF & ASIAは若手映像作家の育成を掲げています。

映画祭の制度面では、2018年に20周年を迎えた際にグランプリが「ジョージ・ルーカス アワード」と命名されました。さらに2019年以降は国際部門やアジア部門、ジャパン部門、ノンフィクション部門の各優秀賞作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が翌年のアカデミー賞短編部門のノミネート候補となる権利を獲得するなど、国際的な舞台への道が制度化されています。

若手支援と映画祭の意義

SSFF & ASIAは短編という形式を通じて、若手クリエイターの発表機会を提供し、国内外の文化交流や映像表現の多様化に寄与してきました。阿智村での開催は、地方の自然資源と国際的な映像祭の接続例として、短編映画の新たな鑑賞様式を示す試みです。

映画祭側は、今後も若手作家の支援を継続し、受賞作品が国際的な評価に繋がる仕組みを維持することを明記しています。阿智での上映は、作品にとって星空という特別な環境での上演という付加価値を生む機会でもあります。

開催概要の要点まとめ

以下の表は本記事で取り扱った開催概要と主要情報を整理したものです。日程、会場、料金、問い合わせ先、公式サイトなど、来場や取材を検討する際に必要な基本的事項を網羅しています。

以上が本映画祭の開催概要、会場・料金・問い合わせ先、阿智村の星空活動とSSFF & ASIAの制度的背景の整理です。星空を背景とした上映プログラムと環境配慮を組み合わせた催しとして、9月の夜に特別な鑑賞体験を提供する構成になっています。