大阪万博で高知が躍動 よさこいと街路市に5.4万人

EXPOで高知の祭典

開催期間:8月22日〜8月23日

EXPOで高知の祭典
どんなイベントだったの?
高知県が大阪・関西万博で開いた2日間の祭典で、よさこい演舞や300年続く街路市の再現、食や体験ワークショップ、国際交流を展開。約1,200人の踊り子とのべ5万4千人超が来場しました。
入場は無料だったの?
はい、入場は無料で2025年8月22日・23日に開催。総踊りや鳴子づくり体験、土佐酒コーナー、インドパビリオンのセレモニーや「Hello!おもてなしジュニア」との連携企画などが実施されました。

EXPO2025会場が高知になった二日間 — 来場者5万4千人超の熱気

高知県は令和7年8月22日(金)、23日(土)の二日間にわたり、大阪・関西万博会場で「EXPO2025 高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY」を開催しました。主催は高知県(担当:観光振興スポーツ部国際観光課、産業振興推進部地産地消・外商課)で、入場は無料。二日間でのべ54,000人を超える国内外の来場者を集め、約1,200人の踊り子が演舞を披露しました。

イベントは高知発祥のよさこいを中心に据え、街路市の趣を再現したEXPOアリーナ「Matsuri」会場のほか、ポップアップステージ東外・西、インドパビリオン、大阪ヘルスケアパビリオン催事ステージなど会場各所で多彩なプログラムが展開されました。高知の食・文化・伝統を五感で体験できる構成で、来場者は地域の魅力と人との交流を同時に楽しみました。

大阪・関西万博にて「EXPO2025 高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY」を8月22日、23日の2日間で開催 画像 2

Matsuri会場で再現された高知の風景と多彩な演舞

EXPOアリーナ「Matsuri」では、高知のよさこいチーム(地元・関西・海外を含む計17チーム)と原点のよさこい、学生チームらによる総合的な演舞が行われました。舞台演舞のみならず、よさこい特有の地方車(じかたしゃ)に続く練り踊りなど、観客と踊り子の距離が近い演出が際立ちました。

暑さが厳しい中でも観客はうちわ片手に踊り子を応援し、「踊り子たちからたくさんの元気をもらえた」「想像以上の迫力だった」といった反応が寄せられました。加えて、誰でも参加できる「総踊り」を2日間で計4回実施し、世代や国境を越えた一体感が生まれました。

大阪・関西万博にて「EXPO2025 高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY」を8月22日、23日の2日間で開催 画像 3

参加チームと舞台構成

当日の参加チームは地元高知チームをはじめ、関西勢、海外チーム、特別参加の日本舞踊協会など多彩な顔ぶれでした。以下に参加者をカテゴリごとに整理します。

  • 高知県チーム:帯屋町筋/高知市役所踊り子隊/TACYON/とらっくよさこい(ちふれ)/高知学生 旅鯨人/高知工科大学よさこい踊り子隊/よさこいチーム炎~ほむら~
  • 関西 他チーム:大阪泉州よさこい連彩~sai~/泉州ソーリャ踊り子隊/夢源風人/舞乱~MAIRAN~/香川大学よさこい連風華/祭会/同志社大学よさこいサークル よさ朗
  • 海外チーム:絆国際チーム(北米ほか)/ヌイチュックさくらよさこい(ベトナム)/ハノイ1000年よさこい連(ベトナム)
  • 特別参加:高知県日本舞踊協会

また、高知県の観光特使であり「よさこい宣伝部長」である南海キャンディーズの山里亮太さんがスペシャルゲストとして総踊りに参加しました。山里さんは会場の雰囲気について「万博会場が高知になったような感じ」と述べ、来場者に対して「来年は高知のよさこいで、みんなで盛り上がりましょう!」と呼びかけました。

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300年続く街路市の再現と食文化の体験ゾーン

300年以上続く高知の伝統的な街路市(代表例:日曜市)の趣を忠実に再現した「街路市エリア」には、県内の全市町村や日曜市の出店者が一堂に会し、地場の特産品・新鮮な野菜・伝統工芸品などを販売しました。実際に日曜市で使用しているテントを並べることで、本場の雰囲気を再現しています。

食の提供では、人気の「いも天」や「アイスクリン」が振る舞われ、多くの来場者が高知のソウルフードを楽しみました。出店者との会話や温かな交流は、土佐人の気さくな人柄に触れる機会となり、来場者から高い評価を得ています。

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体験・ワークショップの実施内容

高知の文化に直接触れる体験プログラムも充実しており、子どもから大人まで楽しめる内容が揃いました。以下のプログラムが用意され、多くが好評でした。

  1. よさこい鳴子づくり体験
  2. よさこい衣装でのフォトブース
  3. 土佐和紙を使ったワークショップ
  4. 土佐酒コーナー(外国人観光客にも人気)
  5. 土佐のお座敷遊びの体験

特に土佐酒コーナーでは外国人来場者が日本酒の魅力に触れ、文化交流の場として機能しました。子ども向けの体験やワークショップは親子連れにも好評で、地域文化の理解促進に寄与しました。

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サテライトステージ、国際交流、連携プロジェクトの展開

メインのMatsuriに加え、東ゲート付近のポップアップステージ東外と西ゲート付近のポップアップステージ西でもよさこい演舞と各市町村のPRが行われ、会場全体で高知の音と色が響き渡りました。これにより訪れた人々が各所で高知の魅力を短時間で体験できる構成になっていました。

また、大阪ヘルスケアパビリオン催事ステージでは「Hello!おもてなしジュニア」プロジェクトとの連携企画が実施され、小学生・中学生が外国人観光客と日本の伝統文化を通じて交流する機会が提供されました。

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「Hello!おもてなしジュニア」とインドパビリオン「Kochi Day」

「Hello!おもてなしジュニア」プロジェクトは8月22日(金)13:00~16:00に大阪ヘルスケアパビリオン催事ステージで実施され、よさこいの正調鳴子踊りのレクチャー(よさこい文化振興協会・上村先生)を通じて参加者全員で実演しました。神戸大学医学部付属病院小児病棟の子どもたちもアバターやロボットで遠隔参加しました。

同じく8月22日にはインドパビリオンで「Kochi Day」を開催。ジビ・ジョージ駐日インド大使と濵田省司高知県知事が出席してセレモニーを行い、高知県からはインドへの記念品として「インド国旗鳴子」が贈られました。インド大使は両地域の共通点に触れ、今後の交流の深化に期待を示しました。

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開催概要と主要データの整理

以下に、本イベントの主要情報を表形式で整理します。日時・会場・参加者数・主催などの事実を分かりやすくまとめています。

項目 内容
イベント名 EXPO2025 高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY
開催日 2025年8月22日(金)、8月23日(土)
会場 大阪・関西万博会場(EXPOアリーナ「Matsuri」、ポップアップステージ東外・西、インドパビリオン、大阪ヘルスケアパビリオン催事ステージ 等)
来場者数(のべ) 54,000人超
出演・参加者 約1,200人の踊り子、計17チーム(高知・関西・海外 等)、高知県日本舞踊協会、山里亮太(スペシャルゲスト)等
主催 高知県(観光振興スポーツ部国際観光課、産業振興推進部地産地消・外商課)
入場料 無料
公式サイト https://superlocal-kochike.pref.kochi.lg.jp/news/2025/05/304/
主な関連企画 「Hello!おもてなしジュニア」プロジェクト連携(8月22日 13:00~16:00)、インドパビリオン「Kochi Day」セレモニー(8月22日 10:00~11:00)

これらのデータは、会場で披露された演舞、再現された街路市、実施された体験プログラム、国際的な交流を通じて提示された高知の地域資源を一目で把握するための要点です。高知県は万博という国際舞台で、地域の伝統・食・人々の魅力を集中的に伝える機会を設けました。