9月1日オープン|漫湖公園に県内初のスタバ誕生

那覇鏡原に公園内スタバ開業

開催日:9月1日

那覇鏡原に公園内スタバ開業
いつオープンするの?
2025年9月1日(月)にオープン。場所は那覇市鏡原町37-30の漫湖公園鏡原側で、営業時間は毎日7:00〜21:00(不定休)。
何が特別なの?
県内初の“公園内店舗”で、既存の木々を生かした設計やグリーナーストア認証予定の環境配慮、地域ワークショップや堆肥化などの連携が特徴。

漫湖公園鏡原側に誕生する、県内初の公園内店舗と開業日

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は、2025年9月1日(月)に「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」をオープンすることを2025年8月27日付のリリースで公表した。出店場所は沖縄県那覇市鏡原町37-30に位置する漫湖公園の鏡原側であり、同社として県内で初めてとなる“公園内店舗”となる。

同出店は、那覇市が実施した漫湖公園鏡原側のPark-PFI事業の公募に対し、地元企業で「まちづくりを通し、地域の人々が幸せを感じられる社会をつくること」を掲げる株式会社オーエスディーと協業し「オーエスディー共同企業体」として参加した結果実現したものである。リリースは店舗の設計・運営のみならず地域連携や環境配慮に関する具体的な内容も明示している。

  • オープン日:2025年9月1日(月)
  • 住所:沖縄県那覇市鏡原町37-30
  • TEL:098-995-7325
  • 営業時間:全日 7:00-21:00(不定休)
沖縄の豊かな自然と共存する県内初の公園内店舗を漫湖公園鏡原側に出店那覇市、地元企業と連携し、地域の集いの場を「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」 2025年9月1日オープン 画像 2

自然環境を取り込む設計と内装の意図

漫湖公園はラムサール条約に登録された漫湖の干潟を囲むエリアにあり、鏡原側と古波蔵側に分かれている。市中心部に近接しながら多様な生態系が残る場所で、冬季には渡り鳥が多く飛来する。店舗はこの豊かな自然との共存を図り、公民館のような地域の居場所を目指して計画された。

建物の位置は既存の木々と地形を活かすよう配慮され、店内の大きな窓やテラス席からはガジュマルの木や芝生の緑が広がる景観を臨めるように設計されている。店内には中央にコミュニティテーブル(ゆんたくの場)を設け、窓際には公園の景色を楽しめるソファ席を配置するなど、利用シーンに応じた席のバリエーションが用意される。

沖縄の豊かな自然と共存する県内初の公園内店舗を漫湖公園鏡原側に出店那覇市、地元企業と連携し、地域の集いの場を「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」 2025年9月1日オープン 画像 3

建築と内装の特徴

店舗のバーカウンターのフロントパネルや一部の壁面には沖縄の県木である琉球松が使われ、地域とのつながりを象徴する素材として採用されている。外壁から店内へとつながるコンクリートの壁面には、コーヒー農園やコーヒーの木、農園に生息する動植物を手書きで描くことで、公園と店舗の一体感を演出している。

こうしたデザインは、利用者が自然の中で過ごす時間と店舗での滞在がシームレスにつながることを目指したものであり、公園の景観を損なわない配慮が随所に施されている。

沖縄の豊かな自然と共存する県内初の公園内店舗を漫湖公園鏡原側に出店那覇市、地元企業と連携し、地域の集いの場を「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」 2025年9月1日オープン 画像 4

環境配慮型店舗としての取り組み

設計・建築は、スターバックスが世界自然保護基金(WWF)と共同で策定した国際的な環境配慮枠組み「Greener Stores Framework」のもとで進められ、全国273店舗(2025年8月時点)に広がる環境配慮型店舗の認証である「グリーナーストア」の取得を予定している。同枠組みは水使用量、CO2、廃棄物削減などを通じて環境負荷低減を図るものである。

リリースでは、店舗設計だけでなく運用面での資源循環や地域生態系への配慮についても具体策が示されている点が強調されている。

Greener Stores Frameworkの要点
・水の使用量削減
・CO2排出削減
・廃棄物削減と資源循環

地域連携と具体的な活動計画

店舗は単なる飲食提供の場に留まらず、公園を拠点とした地域活動や環境保全の取り組みを展開する計画を示している。リリースで明示された活動の中核には、地元文化の継承や自然保護に資するプログラムが据えられている。

具体的には、沖縄の伝統的素材であるい草(ビーグ)を用いた「ござ」を活用した場づくりを行い、ワークショップやテイスティングパーティを開催することで、世代を超えた交流の機会を提供する予定である。店舗前の芝生にござを広げる取り組みや、貸出しサービスも計画に含まれる。

  • ござを活用したワークショップ実施(大人・子ども対象)
  • テイスティングパーティ等の開催
  • 店舗でのござ貸出しサービスの導入予定

加えて、漫湖に生息する水鳥や湿地の保全・啓発活動を行う漫湖水鳥・湿地センターと連携し、漫湖や公園の自然の魅力を発信するプログラムを実施することが明示されている。これには地域住民や来訪者が参加できる啓発活動や調査研究支援等が含まれる。

さらに、敷地内にコンポストを設置し、店舗から出るコーヒー豆かすや湿地保全に伴い抜かれたマングローブの稚樹等を組み合わせて堆肥化を試験的に行う計画が示されている。完成した堆肥は公園や地域での活用を想定しており、地域の資源循環に資する取り組みとされている。

店舗スペックと企業情報の整理

リリースに記載された店舗の基本スペックは以下の通りである。店内とテラスを合わせた席数、面積、営業時間といった基本情報を正確に示すことで利用者や関係者が把握しやすくなっている。

また、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社の企業プロフィールも併せて記載されており、日本における店舗展開の規模や歴史的背景が補足されている。

項目 内容
店舗名 スターバックス コーヒー 那覇鏡原店
住所 沖縄県那覇市鏡原町37-30
TEL 098-995-7325
営業時間 全日 7:00-21:00(不定休)
店舗面積 175.54㎡(53.1坪)
席数 50席(店内36席、テラス席14席)
オープン日 2025年9月1日(月)

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は1996年に東京・銀座で日本第1号店を開業して以来、日本全国47都道府県において2,041店舗(2025年6月末時点、ライセンス店舗を含む)を展開している企業である。約6万人のパートナー(従業員)を擁し、コーヒーを通じた人と人とのつながりを重視するブランドとしての立ち位置が紹介されている。

要点の整理(本記事で触れた主要情報の一覧)

この記事では、出店に至る経緯、店舗の設計と環境配慮、地域連携の具体的な活動、店舗スペックと企業情報の四点を中心に整理している。以下の表はこの記事で取り上げた主要項目を一目で確認できるようにまとめたものである。

カテゴリ 詳細
出店名 スターバックス コーヒー 那覇鏡原店
出店場所 漫湖公園鏡原側(沖縄県那覇市鏡原町37-30)
出店形態 県内初の公園内店舗(Park-PFI事業の公募により出店)
協業パートナー 株式会社オーエスディー(オーエスディー共同企業体として公募参加)
オープン日 2025年9月1日(月)
営業時間 7:00-21:00(不定休)
面積・席数 175.54㎡(53.1坪)、50席(店内36席、テラス14席)
環境認証 Greener Stores Frameworkに基づく「グリーナーストア」認証取得予定
主な地域連携活動 ござを使ったワークショップ、漫湖水鳥・湿地センターとの連携、コンポストによる堆肥化実験等
運営会社(日本) スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社(URL: https://www.starbucks.co.jp/)

上記の表はこの店舗が、自然と共生する設計、地域文化の尊重、環境負荷低減、地域資源循環の実験的取り組みといった複数の側面を持つことを示している。リリースに記載された各種数値や協業体制、連携先などの情報は、公園の景観や生態系を尊重した上での地域拠点づくりを目指す具体的な計画として提示されている。