帝塚山学院が優勝 第13回DCC決勝のハイライト

第13回DCC決勝大会

開催日:8月29日

第13回DCC決勝大会
優勝したのはどの学校?
帝塚山学院高等学校(大阪府)が優勝。テーマは「親愛(ディアマム)」で合計80点(表現力52/技術力21/独創性7)。2025年8月29日の決勝で頂点に立ちました。
DJ KOO賞って何?
大会で新設された賞で、会場や視聴者を盛り上げ元気を与えたチームに贈られるもの。初回の受賞校は東京都立葛飾野高等学校で、DJ KOOは特別ステージにも参加しました。

帝塚山学院高等学校が示した、青春を踊り切る表現の頂点

エイベックス・エンタテインメント株式会社主催の「第13回全国高等学校ダンス部選手権(DANCE CLUB CHAMPIONSHIP、以下DCC)」が、2025年8月29日(金)に東京ガーデンシアターで決勝大会を開催し、帝塚山学院高等学校(大阪府)が優勝を果たしました。大会は高校ダンス部の日本一を決める大会として同社が運営するもので、今年で第13回目の開催になります。

大会当日は、全国185チームから地方予選・オンライン予選を経て選抜された36チームが出場。決勝大会は1stステージ(ブロック予選)とFinalステージの2部制で実施され、1stステージで選出された上位10チームがFinalステージに進出しました。最終的に帝塚山学院高等学校が頂点に立ち、その作品のテーマは「親愛(ディアマム)」。得点は合計80点で、表現力52点、技術力21点、独創性7点という内訳でした。

高校ダンス部”日本一”は、帝塚山学院高等学校 画像 2

決勝大会の構成と出場チームの経緯

第13回DCCは、全国185チームから争われ、地方予選・オンライン予選を勝ち抜いたチームと昨年度のシード校を含む36チームが決勝に進出しました。決勝は2段階で行われ、1stステージでのブロック予選を経てFinalステージが行われる方式です。

Finalステージに残った10チームは、審査委員長・KENZO(DA PUMP)をはじめとする日本のダンス界を牽引する審査員により審査され、高校生ダンス部の頂点が決まりました。大会はダンス技術だけでなく、漢字二文字のテーマをダンスで表現する独自の審査基準が設けられており、表現力・独創性・主体性・協調性も評価対象になっています。

  • 参加チーム数:185チーム(全国)
  • 決勝出場チーム数:36チーム(地方・オンライン予選を勝ち抜いたチームとシード校含む)
  • 決勝方式:1stステージ(ブロック予選)→Finalステージ(上位10チーム)
高校ダンス部”日本一”は、帝塚山学院高等学校 画像 3

新設「DJ KOO賞」と特別ステージが大会にもたらした役割

今大会では、新たにダンスで大会を盛り上げ、会場や視聴者に元気を与えたチームを表彰する賞として「DJ KOO賞」を新設しました。この賞には東京都立葛飾野高等学校(東京都)が選ばれ、テーマは「燦忍(コウサイニンジャタイ)」でした。葛飾野高等学校は同時にブルダック賞も受賞しています。

DJ KOOは今年でDJ活動45周年を迎えることを背景に、新設賞の理由を説明しつつ大会に参加しました。DJ KOOは大会の特別ステージで高校生と共にDJパフォーマンスを行い、会場の一体感を作る役割を果たしました。また、ダンスのプロリーグで活躍するavex ROYALBRATSがダンスパフォーマンスを披露するなど、競技以外の演出も大会を盛り上げました。

DJ KOO賞(新設)
受賞校:東京都立葛飾野高等学校(テーマ:燦忍[コウサイニンジャタイ])
特別ステージ出演
DJ KOO(高校生とのDJパフォーマンス)、avex ROYALBRATS(ダンスパフォーマンス)
高校ダンス部”日本一”は、帝塚山学院高等学校 画像 4

ゲスト出演と関連アクト

決勝大会には多くのゲストが参加しました。スペシャルアンバサダーとして女優の伊原六花(大阪府立登美丘高等学校出身)が登壇し、以前の母校でのパフォーマンスを踏まえた視点からコメントしました。スペシャルMCはEXILE NAOTO(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS)が務め、進行面で大会を支えました。

さらに、DCCのテーマソングを歌うトンボコープ、公式サポーターとしてアイドルグループ「僕が見たかった青空」の八木仁愛、ダンサーのginjiroも会場に駆けつけ、観客と出演者をつなぐ存在として大会を盛り上げました。

審査委員長・KENZOの総評と上位入賞校の評価

審査委員長を務めたKENZO(DA PUMP)はFinalステージの10チームについて「高校生のダンス部の象徴」「まさに、ダンス版の甲子園」と評価しました。KENZOは出場チームのパフォーマンスに対して、アイデンティティやステージへの熱量、愛情が表現されていた点を高く評価しています。

KENZOのコメントには、DCCという大会が単なる勝敗を競う場ではなく、挑戦と経験の場であること、ダンスを通じて得られる主体性や協調性の育成が評価される点に触れる発言が含まれており、出場した高校生たちのダンスへの姿勢を肯定する内容でした。

優勝校・上位校のスコアとテーマ

上位入賞校のスコアとテーマ、および地域は以下の通りです。審査では表現力・技術力・独創性の合計点で順位が決定されました。

順位 学校名(都道府県) テーマ 合計点(表現力 / 技術力 / 独創性)
優勝 帝塚山学院高等学校(大阪府) 親愛(ディアマム) 80点(表現力52 / 技術力21 / 独創性7)
準優勝 樟蔭高等学校(大阪府) 生命(うまれてはこなかったわたし) 80点(表現力50 / 技術力21 / 独創性9)
3位 目黒日本大学高等学校(東京都) 解声(リリース) 77点(表現力48 / 技術力25 / 独創性4)

その他の入賞校・特別賞一覧

大会では多様な特別賞が設けられており、受賞校とテーマは次の通りです。同一校が複数賞を受賞する場合があります。

  • DJ KOO賞:東京都立葛飾野高等学校(東京都)/テーマ:燦忍(コウサイニンジャタイ)
  • ニチレイフーズ賞:関西学院高等部(兵庫県)/テーマ:杜護(ガーディアン)
  • EVE賞:実践学園高等学校(東京都)/テーマ:最愛(わたし)
  • アクエリアス賞:鎮西高等学校(熊本県)/テーマ:友共(せいしゅん)
  • オーディエンス賞:日本大学明誠高等学校(山梨県)/テーマ:解放(かいほう)
  • ベストストーリーテリング賞:細田学園高等学校(埼玉県)/テーマ:星瞬(せいしゅん)
  • ブルダック賞:東京都立葛飾野高等学校(東京都)/テーマ:燦忍(コウサイニンジャタイ)
  • チヨダ賞:大阪府立登美丘高等学校(大阪府)/テーマ:㒯湧(はなになって)

放送スケジュールと大会の位置づけ

決勝大会の模様は複数の放送局で放送予定です。放送日時は地域ごとに異なりますので、該当地域の番組表で確認が必要です。放送予定は以下の通りです。

  1. ABCテレビ(関西地区):9月6日(土)15:30-16:30
  2. 九州朝日放送(九州地区):9月13日(土)24:05-25:02
  3. メ~テレ(東海地区):9月18日(木)24:57-26:00
  4. テレビ朝日(関東地区):9月26日(金)25:30-26:30

DCCは2013年に第1回大会が開催されて以来、日本最大規模の高校ダンス部大会として成長してきました。本大会の特徴は、漢字二文字のテーマを表現することを求める独自の審査基準にあり、表現力や独創性を重視する点が大会の教育的価値を高めています。

大会の公式情報は大会公式サイトで確認できます。詳細や今後の情報は以下のリンクを参照してください。

ゲスト・審査関係者のコメント抜粋

KENZO(審査委員長):「Finalステージに残った10チームは、高校生のダンス部の象徴。まさに、高校生ダンス部の最高峰の舞台を観ることができた。まさに、ダンス版の甲子園。自分たちのアイデンティティや今回のステージに対しての熱量や愛、そして部員、保護者のみなさん、振付師の方とともに過ごした時間への思いが詰め込まれた、最高のパフォーマンスでした。」

DJ KOO:「今年でDJ活動45周年になりますが、そのなかで元気とか幸せな気持ちを共有することの素晴らしさを感じてきました。DCCでもぜひそんな共有ができたらいいなと思い、今回『DJ KOO賞』を新設させていただきました。葛飾野高校のポジティブパワーは、全開でした。」

伊原六花(スペシャルアンバサダー):「毎日、同じ目標を持った仲間と一緒に、すべての時間をかけれる青春は、とても素晴らしい時間だと思います。今回は大きな舞台なうえにFinalでは1校目ということもあり、私がみんなに変な緊張を与えてしまわないように心がけていました。”登美丘らしさ”あふれる素敵なパフォーマンスでした。」

八木仁愛(公式サポーター):「私自身も高校3年生なんですが、同世代のみなさんの熱いパフォーマンスをみて感動しました。私も10年くらいダンスをしてきましたが、今日みなさんがすごく楽しそうに踊っている姿をみて、改めてダンスっていいなって思いましたし、楽しむことの大切さを再確認しました。」

本記事の要点まとめ

以下の表は、本記事で伝えた大会の主要情報を整理したものです。大会の日時、会場、主催、優勝校、上位校、各種賞、放送日時、ゲスト等を網羅しています。

項目 内容
大会名 第13回全国高等学校ダンス部選手権(DANCE CLUB CHAMPIONSHIP)
主催 エイベックス・エンタテインメント株式会社(東京都港区)
開催日時 2025年8月29日(金)決勝大会
会場 東京ガーデンシアター
参加チーム数 全国185チーム → 決勝36チーム → Final上位10チーム
優勝 帝塚山学院高等学校(大阪府)/テーマ:親愛(ディアマム)/80点(表現力52/技術力21/独創性7)
準優勝 樟蔭高等学校(大阪府)/テーマ:生命(うまれてはこなかったわたし)/80点(表現力50/技術力21/独創性9)
3位 目黒日本大学高等学校(東京都)/テーマ:解声(リリース)/77点(表現力48/技術力25/独創性4)
主な特別賞 DJ KOO賞:東京都立葛飾野高等学校(燦忍)ほか、ニチレイフーズ賞、EVE賞、アクエリアス賞、オーディエンス賞、ベストストーリーテリング賞、ブルダック賞、チヨダ賞
ゲスト・出演 伊原六花(スペシャルアンバサダー)、EXILE NAOTO(スペシャルMC)、DJ KOO、avex ROYALBRATS、トンボコープ、八木仁愛、ginjiro
放送予定 ABCテレビ(関西)9/6 15:30-16:30、九州朝日放送(九州)9/13 24:05-25:02、メ~テレ(東海)9/18 24:57-26:00、テレビ朝日(関東)9/26 25:30-26:30
公式サイト https://dcc.avex.jp/

第13回DCCは、ダンス技術だけでなくテーマ表現を重視する審査基準により、出演した高校生たちの表現力や創造力が明確に評価される大会でした。各校が掲げた漢字二文字のテーマを通じて、部員や指導者、関係者が共有してきた時間や思いが舞台上で示され、審査委員やゲストからのコメントにもその点が繰り返し言及されました。詳細や映像の放送情報は大会公式サイトで確認することができます。

参考リンク: