野菜の日:カゴメ×ロック・フィールドが生産と食卓を語る
ベストカレンダー編集部
2025年8月31日 22:01
野菜の日トークイベント
開催日:8月31日
“野菜の日”に考える──作る人・届ける人・食べる人が交差した一日
カゴメ株式会社のプレスリリース(2025年8月31日 18時00分発表)によれば、株式会社ロック・フィールドとカゴメ株式会社は、2025年3月11日に業務提携契約を締結し、『野菜と共に創る未来プロジェクト』を立ち上げ、バリューチェーン全体で協業を進めています。その取り組みの一環として、8月31日“野菜の日”に両社が主催するイベント「野菜の日 スペシャルトークイベント」が開催されました。
本イベントは、野菜をつくる人、届ける人、食べる人が一堂に会し、野菜の価値や課題、日々のものづくりのこだわり、生産現場の声を直接伝え合う場として企画されました。開催場所は東京都中央区日本橋室町のロック・フィールド東京オフィス1Fで、午前と午後の2回に分けて実施され、各回20名ずつ、合計40名が参加しました。
- イベント名:「野菜の日 スペシャルトークイベント」
- 開催日時:2025年8月31日(日)午前の部 10:00~12:00、午後の部 14:00~16:00
- 開催場所:ロック・フィールド 東京オフィス1F(東京都中央区日本橋室町4-5-1 さくら室町ビル)
- 参加者:ロック・フィールドメンバーズ会員 20名、& KAGOME メンバー 20名(計40名、午前・午後 各20名)
登壇セッションの詳細──実務と思想が交わる場
イベントは複数のセッションで構成され、企業側の挨拶や商品に込めた考え、生産者による栽培の物語までが順に語られました。以下では各セッションの内容と登壇者のコメントを整理します。
登壇者の氏名・役職・発言内容は、プレスリリースに記載された通り正確に伝えます。発言は要旨で記載し、ものづくりの理念や生産現場の事情を読み取れるようにまとめています。
オープニングセッション(株式会社ロック・フィールド 企画開発本部 本部長 三好勝寛)
冒頭は株式会社ロック・フィールド 企画開発本部 本部長の三好勝寛氏による挨拶で始まりました。三好氏は、ロック・フィールドとカゴメが野菜のチカラで彩り豊かな食卓を提供するパートナーであること、そして今回のイベントが多様な立場の人々が揃い野菜の今と未来について考える機会であると述べました。
三好氏のコメントは次のとおりです。「ロック・フィールドとカゴメは野菜のチカラで彩り豊かで笑顔あふれる食卓を提供するパートナーとして、さまざまな取り組みを進めています。今日は8月31日の“野菜の日”ということで、お客さま、生産者の方、カゴメとロック・フィールドが揃い、野菜の今と未来について考えるイベントを企画しました。ぜひこの時間を一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。」
「カゴメトマトジュースプレミアムのこだわり」(カゴメ株式会社 飲料企画部 課長 山口貴之)
カゴメ側からは、毎夏数量限定で販売している「カゴメトマトジュースプレミアム」についての説明がありました。本製品は国産トマトを100%使用しており、カゴメが掲げる「農から食卓まで」をつなぐものづくりの象徴と位置づけられています。
山口貴之課長は、畑を「第一の工場」と捉える考え方や、畑とお客様のつながりを重視するバリューチェーン構築の重要性を強調しました。彼のコメント要旨は次のとおりです。「畑で大切に育ったトマトが“カゴメトマトジュースプレミアム”に姿を変え、お客様の手に届く。一連の流れすべてに責任を持ち、価値へと変えていくことがカゴメの使命であり、他にはない強みです。商品は生産者の想い、技術者の知恵、お客様の笑顔がつながって初めて完成する一杯です。」
「野菜の日特別メニューのこだわり」(株式会社ロック・フィールド 企画開発本部 明山計子・林若菜)
ロック・フィールド側からは、“野菜の日”販促の目玉である「野菜一日分350(サンゴーマル)サラダ」の開発背景とこだわりが紹介されました。本商品は、現代における野菜摂取不足の課題に応える目的で、1パックで「野菜量1日350g」を手軽に摂取できるよう設計されています。
林若菜氏によれば、ドレッシングにはカゴメの野菜飲料「野菜一日これ一本」を使用し、トマトにはカゴメの生鮮野菜である「高リコピントマト」を採用していると説明されました。明山計子氏は、野菜の食感や香り、彩り、栄養といった多面的な価値を活かし、サラダを通じて生産者と消費者をつなぐ工夫を続ける意図を述べています。テーマとしては「野菜のチカラで、未来を耕そう」が掲げられました。
育てる人の声を聞く ~種と土と共にある野菜の物語~(北野農園 代表 北野忠清、四位農園 取締役 耕種部長 東永光俊)
生産者のセッションでは、北野農園の北野忠清氏と農業生産法人四位農園の東永光俊氏が登壇し、それぞれが栽培する野菜と地域・土壌・技術に関する深い解説を行いました。生産現場の歴史や技術、土づくりへのこだわりが具体的に語られ、来場者は実際の生産背景を理解する機会を得ました。
北野忠清氏は、泉州水なすとその原種である貝塚澤なすの栽培を先祖代々続けている事情を明かし、水なすの歴史が400年前の教科書にも記載されていること、風土・治水・信仰の要素が継承の基盤になっていることを説明しました。ぬか漬けをはじめとする伝統的な食べ方だけでなく、サラダという現代の食べ方で全国に味を伝えられる点に大きな意義を感じていると話しました。
東永光俊氏は、宮崎県における四位農園の栽培環境について詳述しました。火山灰が堆積して3mほどに達する黒土があり、長いごぼうが育つ土壌特性があること、土の微生物を活性化させるためにたい肥づくりに注力していることを説明しました。また、ロック・フィールドには風味を保つために土付きのままごぼうを届けている点を紹介し、来場者にごぼうの風味を実際に感じてもらうことを促しました。
ブース展示と交流──手触りと検証で伝わる現場の実感
イベント後半にはロック・フィールド、カゴメ、北野農園、四位農園の各ブースが開設され、登壇者と参加者の間で自由な交流が展開されました。ブースでは商品の試作背景や生産物の実物展示、そして消費者が自身の食生活を見直すきっかけとなる体験が提供されました。
具体的な展示・体験の内容は以下のとおりです。
- ロック・フィールドブース:サラダの開発ストーリーの説明、開発担当者による質疑応答、参加者からの感想や意見の収集。
- カゴメブース:「カゴメトマトジュースプレミアム」の紹介に加え、推定野菜摂取量を測定する装置「ベジチェック®」の体験提供。
- 北野農園ブース:泉州水なすの実物展示、手に触れて確かめられる展示、関連書物による歴史説明。
- 四位農園ブース:土付きごぼうの展示、長さや太さを触って体感できる展示、黒土の特徴解説。
これらのブースは生産者・メーカー・消費者が直接対話するための場であり、品質や味の背景、栽培や流通の工夫が具体的に伝えられました。
関連情報、企業プロフィール、そして本記事の要点整理
本イベントは、両社の業務提携(2025年3月11日締結)に基づく取り組みの一つであり、長期的な目標として「健康寿命の延伸」「農業振興」「持続可能な地球環境」の実現を掲げています。これまでの公表事項として、2025年3月11日の業務提携契約締結に関するリリースと、2025年8月6日に発表されたロック・フィールド店舗での「カゴメ野菜一日これ一本」を使用した「野菜一日分350サラダ」販促の案内があり、両者の協業は一貫した流れで進行しています。
以下に本記事で取り上げた主要情報を表形式で整理します。表の後に簡潔な締めの文章を付します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表 | カゴメ株式会社 2025年8月31日 18時00分 |
| イベント名 | 野菜の日 スペシャルトークイベント |
| 開催日時 | 2025年8月31日(日)午前の部 10:00~12:00、午後の部 14:00~16:00 |
| 開催場所 | ロック・フィールド 東京オフィス1F(東京都中央区日本橋室町4-5-1 さくら室町ビル) |
| 参加者 | ロック・フィールドメンバーズ会員 20名、& KAGOME メンバー 20名(計40名、午前・午後 各20名) |
| 主催 | 株式会社ロック・フィールド、カゴメ株式会社(『野菜と共に創る未来プロジェクト』) |
| 主な登壇者 | 三好勝寛(ロック・フィールド 企画開発本部 本部長)、山口貴之(カゴメ 飲料企画部 課長)、林若菜・明山計子(ロック・フィールド 企画開発本部)、北野忠清(北野農園代表)、東永光俊(四位農園 取締役) |
| 主要商品・展示 | カゴメトマトジュースプレミアム(国産トマト100%)、野菜一日分350サラダ(ドレッシングに「野菜一日これ一本」、トマトに「高リコピントマト」)、泉州水なす、土付きごぼう、ベジチェック® |
| 生産者情報 | 北野農園(泉州水なす、歴史は400年に言及)、四位農園(宮崎県、火山灰由来の黒土、長ごぼう栽培、たい肥に注力) |
| 目的 | 野菜の価値再確認、消費者と生産現場・メーカーの対話促進、サステナブルな農業と健康支援の推進 |
| これまでの関連リリース | 2025年3月11日 業務提携契約締結リリース、2025年8月6日 野菜一日分350サラダ販促リリース |
| 企業プロフィール(概要) | 株式会社ロック・フィールド:1972年創業、RF1等6ブランド302店舗(2025年8月末現在)、冷凍食品ブランド「RFFF」。カゴメ株式会社:1899年創業、「トマトの会社から野菜の会社に」を長期ビジョンに掲げ、野菜飲料・生鮮野菜等を展開、海外拠点を有する。 |
以上が本イベントの内容と関連情報の整理です。各セッションやブース展示は、野菜の生産背景やものづくりの詳細を参加者に伝える構成になっており、企業が掲げる社会的価値と経済的価値の両立を目指す姿勢が反映されています。この記事はプレスリリースの内容を元に事実を報告するものであり、イベントで示された取り組みや発言を正確に伝えることを目的としています。