SIGがM&A仲介に本格参入、3年で営業利益1.5倍を目指す

SIGのM&A参入

開催日:9月1日

SIGのM&A参入
SIGって何を始めるの?
SIGは2025年9月1日からM&A仲介事業に本格参入し、大手仲介事業者と戦略的提携を掲げる。3年で売却準備企業の営業利益を1.5倍にすることを目標とする。
報酬や人材体制はどうなるの?
完全成果報酬のフルコミッション型を採用し、コンサルパートナーへの分配率は90%。2025年4月末で337名、2028年8月末にM&A関連500名を目指す。

セールスインテリジェンスGROUPが仕掛けるM&A参入と戦略的提携の狙い

セールスインテリジェンスGROUP(以下、SIG)は、2025年9月1日からM&A仲介事業に本格参入すると発表した。プレスリリースの発表日時は2025年8月31日 23時05分であり、同時に大手のM&A仲介事業者との戦略的提携を掲げている。タイトルに示された目標は、売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍に増やすことだ。

この動きは、SIGが従来の「フルコミッション型コンサルティング」をベースに培った営業力・人的ネットワークと、M&A仲介領域の取引実務やマッチング力を組み合わせることで、売却準備企業に対して短期間での収益改善を狙う戦略を示している。組織の事業拡大計画と併せ、2028年8月末までにM&A事業体制を500名に拡大する計画も明示された。

セールスインテリジェンス×M&A仲介大手/戦略的提携【売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍増が目標】 画像 2

参入のタイミングと提携枠組み

SIGは2025年9月1日付でM&A仲介事業へ本格参入する。発表では明確な提携先名の列挙は行われていないが、文脈としては「大手M&A仲介事業者」との戦略的提携が示されている。M&Aの実務面での強みを持つ相手との連携により、SIGの顧客に対する売却価値最大化と取引成立の両面を強化する狙いである。

この提携により、SIGは自社が培ってきた副業型・成果報酬型のコンサルタントネットワークを活用し、クライアント企業の売却準備、事業改善、財務・営業の収益性向上を迅速に支援する体制を整える計画だ。具体的な組織規模の増強計画として、2028年8月末までにM&A関連人員を500名体制にする目標が掲げられている。

セールスインテリジェンス×M&A仲介大手/戦略的提携【売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍増が目標】 画像 3

フルコミッション型のビジネスモデルと人的資本の活用

SIGが打ち出す特徴的なモデルは、『活動者が業界で活躍中のフルコミッション者』×『フルコミッション型コンサルティング』という組合せにより、完全成果報酬型のアプローチを実現する点にある。固定報酬を持たないコンサルタントが、成果に応じて高い報酬を得る構造は、個々のコンサルタントのモチベーションを直接的に高める仕組みである。

企業側にとっての利点は、低成果のコンサルタントに当たるリスクが軽減され、成果に対する報酬体系が明確になることで導入リスクが下がる点だ。SIGはその報酬分配率として、コンサルパートナーへの分配率を90%と公表している。

セールスインテリジェンス×M&A仲介大手/戦略的提携【売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍増が目標】 画像 4

人材流動性とマルチキャリアの拡張

SIGは2022年から副業領域へ本格参入し、瞬く間に400名組織まで拡大した実績があり、2025年4月末時点では従業員数を337名(すべてフルコミッション)と報告している。これらの人材はマッキンゼー、BCG、ベイン、デロイトなどの戦略ファーム出身者や国内外名門MBA保有者を含む構成だとされる。

こうしたハイキャリアが副業・フリーランス的な形で参画することにより、企業や行政、大学などで即戦力として活用され、その知見が社会課題解決に直結すると説明されている。SIG総合研究所の調査では、人的資本の流動性向上が日本の競争力強化に寄与すると分析されている。

セールスインテリジェンス×M&A仲介大手/戦略的提携【売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍増が目標】 画像 5

社会実装と協業領域:DX・GXから産学連携まで

SIGは企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)の推進、産学連携プロジェクトなど社会課題解決に関わる実務を数多く手掛けている。大学や官公庁と連携した実証実験、教育プログラムを通じて、社会全体への波及効果を狙うことが示されている。

プレスリリースでは、1人の副業人材が1プロジェクトを通じて企業や行政の枠を超えた広範なインパクトを及ぼし得るとし、地域経済からグローバル市場まで波及する循環型の成長を標榜している。

セールスインテリジェンス×M&A仲介大手/戦略的提携【売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍増が目標】 画像 6

企業との協業メリットと事例

企業側にとってSIGとの協業は、従来の固定費ベースのコンサル契約に比べて「リスクを抑えつつ高付加価値を追求できる」点が強調されている。特に売上高が数百億~数兆円規模の大企業に対し、成果報酬型のコンサルティングを提供することで組織成長や競争力向上に寄与するという説明だ。

また、SIGは将来的に1万人規模のプロフェッショナルネットワークを構築し、2030年に向けて国内大手企業の半数以上と取引することを目指すと明記している。産業横断的な専門家ネットワークを活かし、DXやGXの推進、組織変革、事業再編などの領域での貢献を狙う。

組織概要、提供元と問い合わせ先、関連企業リスト

プレスリリース末尾にはSIGの基本情報と、広報提供元であるセールスサイエンスセンター株式会社の組織情報が記載されている。ここでは発表に含まれるすべての組織情報、連絡先、拠点などを網羅して整理する。

SIGと広報提供元の両者について、所在地や代表者名、設立日、取引先などの情報は、報道や商談の際に基本情報として参照される。

発表元(SIG)
商号:セールスインテリジェンスGROUP(SIG)
設立:2022年5月
代表:伊藤義記
副代表:森本裕子、西鎌幹造
本部所在地:東京都中央区京橋1-1-5-2階
拠点数:全国25拠点(北海道・東京・神奈川・埼玉・愛知・大阪・兵庫・福岡など)
従業員数:337名(2025年4月末時点、すべてフルコミッション)
報酬形態:フルコミッション(コンサルパートナーへの報酬分配率90%)
広報提供
組織名:セールスサイエンスセンター株式会社(兵庫県立大学のスタートアップベンチャー)
設立日:2023年8月9日
本店住所:兵庫県神戸市中央区御幸通8丁目1番6号 神戸国際会館22F
代表取締役:平野淳
取締役:笹嶋宗彦(兵庫県立大学 社会情報科学部 副学部長)
取引先(例示):カゴメ、森永、ゼブラ、双日、東急不動産、商船三井、ポーラ、中国銀行、山口銀行、日新火災、ヤマサ、三菱総合研究所など
  • 公式サイト:https://sales-inte.com
  • 紹介動画:https://youtu.be/zekkBJDjDco
  • 広報問い合わせ:contact@salesintelligence.co.jp

なお、本リリースは「商品サービス」「経営・コンサルティング」「セールス・営業」に関する情報として提供されている。地方拠点や本社の位置情報もプレスリリース内に明記されている。

プレス素材と画像について

プレスリリースにはダウンロード可能な画像や素材が含まれている旨の記載がある。報道・引用等の際には提供元に確認し、適切に利用することが求められる。

提供されている素材は、事業内容説明や組織紹介に用いるためのビジュアル情報として用意されていると理解される。

主要ポイントの整理と本文のまとめ

この記事では、SIGが掲げるM&A参入と提携の基本的な意図、フルコミッション型のビジネスモデルによる人的資本の活用、社会課題解決への取り組み、そして組織情報について網羅的に整理した。以下の表は、本文中に示した主要情報を一覧化したものである。

項目 内容
発表日時 2025年8月31日 23時05分
M&A参入日 2025年9月1日から本格参入
提携 大手M&A仲介事業者との戦略的提携(具体名は未記載)
短期目標 売却準備企業の営業利益を3年で1.5倍に増加させること
組織拡大目標 2028年8月末までにM&A関連を含む500名体制を目指す
現状の従業員数 337名(2025年4月末時点、すべてフルコミッション)
報酬形態 フルコミッション(コンサルパートナーへの報酬分配率90%)
拠点数 全国25拠点(北海道・東京・神奈川・埼玉・愛知・大阪・兵庫・福岡など)
公式情報 サイト: https://sales-inte.com / 動画: https://youtu.be/zekkBJDjDco / 問合せ: contact@salesintelligence.co.jp
広報提供 セールスサイエンスセンター株式会社(設立 2023年8月9日、本店:兵庫県神戸市中央区御幸通8丁目1番6号 神戸国際会館22F)
主要取引先例 カゴメ、森永、ゼブラ、双日、東急不動産、商船三井、ポーラ、中国銀行、山口銀行、日新火災、ヤマサ、三菱総合研究所 等

本稿ではプレスリリースの全文に基づき、発表内容を整理して提示した。SIGは既存のフルコミッション型ネットワークとM&A仲介の知見を組み合わせ、短期間での営業利益改善と組織拡大を目指している。今後の具体的な提携先の公表や、M&A仲介事業におけるサービスの詳細は、公式発表や追加の資料で明らかにされる見込みである。