買い物断念45.9% 非対応店舗の機会損失が明らかに

キャッシュレス非対応調査

開催期間:8月13日〜8月15日

キャッシュレス非対応調査
キャッシュレス非対応でどれくらい損してるの?
調査では約45.9%が「現金のみ」で買い物を断念した経験があり、対応すれば93.9%が再度利用したいと回答。非対応は明確な機会損失で、対応すれば回収可能なロスが大きいことが示されています。
導入すれば本当に来店や利用は増えるの?
はい。新規店舗選びで65.5%が決済対応を重視し、ポイント還元やキャッシュバックがあれば83.2%が利用頻度を上げると回答。導入+還元で来店・再訪につながる可能性が高いです。

キャッシュレス非対応が招く“買い物断念”の実像と調査の背景

StorePro(所在地:東京都港区)が実施した調査は、日常的にキャッシュレス決済を利用している20代〜60代の消費者を対象に、キャッシュレス決済に非対応の店舗がもたらす機会損失の実態を明らかにすることを目的としています。調査は2025年8月13日(水)〜2025年8月15日(金)にかけて、PRIZMAによるインターネット調査で行われ、回答者数は1,000人でした。

現金不足や会計の手間を理由にキャッシュレス決済を日常的に利用する層が増えるなかで、『現金のみ』と案内されて購入を断念した経験の有無や、店舗に対する印象、対応の有無が顧客行動へ与える影響を多面的に分析しています。以下では調査概要、主要な結果、店舗側が直面する課題、導入の効果予測までを詳細に整理します。

【キャッシュレス決済非対応店舗は“時代遅れ”と見られる?】店舗に対する印象と消費者の購買行動の実態が明らかに! 画像 2

調査実施の詳細(正確なデータ)

本調査の方法や対象条件は結果の解釈に直結します。調査期間、実施方法、サンプル数、回答者の属性などの基本情報は以下の通りです。

項目 内容
調査名 キャッシュレス決済非対応の店舗がまねく機会損失の実態調査
調査期間 2025年8月13日(水)〜2025年8月15日(金)
調査方法 PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査人数 1,000人
調査対象 調査回答時に20代〜60代で日常的にキャッシュレス決済を利用していると回答したモニター
調査元 StorePro(https://store.cloudil.jp/)

上記の通り、対象はキャッシュレス決済を日常的に利用している層に限定しており、消費行動の変化や店舗選択基準としての「決済対応」がどの程度重みを持つかを直接的に把握できる設計です。また、調査結果はサンプル1,000人分の集計に基づくため、一定の統計的な傾向を示すものと考えられます。

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どの決済手段が主流か──利用状況と選択動機

まず利用されている決済手段については、QRコード決済とクレジットカードが二大勢力であることが示されました。具体的な割合や年代差についても明示しています。

これらの利用傾向と選択理由を把握することは、店舗が導入する決済手段選定のヒントになります。以下に詳細を示します。

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利用頻度の高い決済手段(数値で把握)

「普段よく利用している決済手段」についての回答では、QRコード決済が最も高く、以下の割合となりました。

  • QRコード決済(PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY など):76.4%
  • クレジットカード:74.5%
  • 交通系電子マネー(Suica、PASMO、ICOCA など):30.4%

QRコード決済とクレジットカードがともに7割前後で横並びの状況は、利便性とポイント還元が利用者の選択基準になっていることを示唆します。交通系電子マネーやプリペイド型電子マネーも一定の支持を集め、地域移動や少額決済のシーンでの存在感が見て取れます。

年代別では、20代〜50代まではQRコード決済の利用率が比較的高く、60代ではクレジットカードの利用率が高い傾向が確認されました。これはQRコード決済が若年層を中心に浸透していることを反映しています。

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キャッシュレスを選ぶ理由(行動要因の分析)

なぜ人々がキャッシュレスを選ぶのか、主な理由の順位は次の通りです。

  1. ポイントが貯まり、お得だから:71.5%
  2. 会計がスムーズだから:68.7%
  3. 財布を持ち歩く必要がないから:32.4%

最も多い理由は「ポイントが貯まってお得」で、次いで「会計のスムーズさ」が購入行動に直結している点が重要です。財布を持ち歩かない利便性や現金不足時の安心感も一定の支持を得ています。

これらの要因から、単に決済端末を導入するだけではなく、ポイント還元などの付加価値を併せて提示することが顧客行動の変化に寄与する可能性が高いと考えられます。

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キャッシュレス非対応がもたらす損失と店舗の評価

非対応が直接的に売上機会を失っている実態と、店舗に対するイメージの変化について具体的な数字で明らかになりました。購入断念の経験や、導入による再来店の意向についてのデータが重要な示唆を持っています。

さらに、非対応が目立つ業種や、対応の遅れが与える印象も調査されています。店側にとってコストや運用負担が課題となる一方で、導入は明確な回収可能性を示しています。

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購入断念と再来店意向

「キャッシュレス決済が利用できず購入を諦めた経験はあるか」という問いには、約半数が「はい」と回答しました。

  • 購入断念の経験:45.9%(はい)

さらに、購入を諦めた回答者に「もしその店舗がキャッシュレス対応を始めたら再度利用したいと思うか」と尋ねたところ、非常に高い割合で再利用の意向が示されました。

  • 再度利用したい:93.9%

この結果は、キャッシュレス決済の導入が失った機会の『回収』に直結する可能性を示しています。非対応によるロスは潜在的なものであるだけでなく、対応次第で顧客回帰が期待できるという点が示唆されます。

店舗に対する印象と非対応が目立つ業種

キャッシュレス非対応を知った際の印象としては、半数近くが「不便・面倒」と感じており、「対応が遅れている」「時代遅れ」といった評価に繋がるケースも一定数あります。

店舗に対する印象(割合)
不便・面倒だと感じる:49.6%
特に気にしない:30.8%
対応が遅れていると感じる:28.7%

また、キャッシュレス決済が利用できないことが多いと感じられる業種は以下の通りです。

  • 小規模飲食店(定食屋、居酒屋、バー、カフェ、喫茶店など):41.2%
  • 医療機関(クリニック、病院):39.2%
  • 個人経営の小売店(雑貨店、アパレルなど):23.5%

これらの業種では導入コストや運用負担が障壁となっている可能性が考えられ、支払い手段が限定されることで利用機会が制限されている実態が示されています。

導入による行動変化とポイント還元の効果、関連情報

キャッシュレス対応そのものの重要性に加え、ポイント還元やキャッシュバックといった付加価値が与える影響も明確です。新規店舗選びにおける重視度や、便利さを実感する具体的なシーンも数値化されています。

最終章では、調査で示された指標を整理し、導入判断に必要な要点をテーブルでまとめます。

新規店舗選びと還元施策の影響

新規の店舗を選ぶ際にキャッシュレス対応をどの程度重視するかについては、多くの消費者が何らかの重要度を置いています。

  • とても重視する:16.5%
  • やや重視する:49.0%

これらを合算すると16.5%+49.0%=65.5%となり、約7割に近い割合が選択基準にしている点がわかります。さらに、ポイント還元やキャッシュバックがある場合、利用頻度が上がるとする回答は次のようになりました。

  • 大幅に上がる:31.5%
  • やや上がる:51.7%

合計で83.2%が還元やキャッシュバックによって利用頻度が向上すると回答しており、決済対応に付随する施策の有効性が示されています。

便利さを実感する具体的な場面

キャッシュレス決済の利点について、消費者が「便利だ」と感じる場面は以下の通りです。

  • ポイントが貯まったとき:75.9%
  • 支払いがスムーズに終わったとき:49.8%
  • 現金の持ち合わせがなくても支払いができたとき:38.1%

ポイント獲得が最も高く、金銭的メリットへの意識が強い一方で、会計の効率化や現金不足時の安心感も重要な評価軸となっています。

調査内容の要点整理(表形式)

これまでに示した主要な数値と調査の基本事項を一つの表にまとめ、最後に簡潔な文章で締めます。表は調査概要、主要結果、利用者の行動変化を整理しています。

項目 数値・内容
調査期間 2025年8月13日〜8月15日
調査方法 PRIZMAによるインターネット調査
回答者数 1,000人(20代〜60代で日常的にキャッシュレス利用)
よく利用する決済手段 QRコード決済:76.4%/クレジットカード:74.5%/交通系電子マネー:30.4%
決済選択の主理由 ポイントがお得:71.5%/会計がスムーズ:68.7%/財布不要:32.4%
購入を断念した経験 はい:45.9%
断念した店が対応したら再来店 はい:93.9%
店舗に対する印象 不便・面倒:49.6%/対応が遅れている:28.7%/特に気にしない:30.8%
非対応が目立つ業種 小規模飲食店:41.2%/医療機関:39.2%/個人小売店:23.5%
新規店舗選びで重視 とても重視:16.5%/やや重視:49.0%(合計65.5%)
還元があると利用頻度 大幅に上がる:31.5%/やや上がる:51.7%(合計83.2%)
便利さを実感する場面 ポイント獲得:75.9%/支払いのスムーズさ:49.8%/現金不足でも支払えた:38.1%

以上の調査結果は、キャッシュレス決済の導入が顧客満足や再来店につながるだけでなく、店舗のイメージや新規顧客の獲得にも影響を及ぼすことを示しています。出典として本調査のデータを引用・転載する場合は「出典:StorePro」と明記し、URL(https://store.cloudil.jp/news009/)へのリンクを付けてください。

補足情報として、StoreProおよび運営情報は次のとおりです。StorePro:https://store.cloudil.jp/ お問い合わせ:https://store.cloudil.jp/contact/ 運営:Textrade(所在地:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目2番15号-5F、設立:2021年3月1日、事業内容:WEBメディア運営等、公式サイト:https://business.textrade.org/)。また、本文中の各種商標(PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、Apple Pay、Google Pay、QUICPay、WAON、nanaco、楽天Edy、Suica、PASMO、ICOCA、後払い.com、QRコード 等)はそれぞれの権利者の登録商標です。

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