DbD新章『Sinister Grace』PTB開始、ガスーら新要素を紹介

シニスターグレイスPTB開始

開催日:9月4日

シニスターグレイスPTB開始
このチャプターっていつから遊べるの?
パブリックテストビルドはSteamで2025年9月4日午前0時から期間限定で開始されます。テスト中にフィードバックを収集し、正式版は後日調整されます。
新キラーのガスーってどんな特徴があるの?
ガスーは若い女性から浮遊する生首に変貌する二形態のキラー。生首は移動速度上昇と近接「腸の鞭」、人間形態は飛び道具で感染を付与します。

タイ民話をベースに描かれる新たな恐怖――チャプターのテーマと背景

カナダのBehaviour Interactive Inc.は、非対称対戦型マルチプレイヤーホラーゲーム『Dead by Daylight(デッド・バイ・デイライト)』において、完全オリジナルチャプター「Dead by Daylight: Sinister Grace(シニスターグレイス)」のパブリックテストビルド(PTB)を、2025年9月4日(木)午前0時よりSteamで開始しました。本チャプターはタイの古い民話をインスピレーション源に据え、従来とは異なる地域文化固有のホラー表現を取り入れています。

開発側は、これまでにも多種多様なホラー作品とのコラボレーションを展開してきましたが、本作ではタイの伝承に登場する「ガスー(Krasue)」をモチーフに、ビジュアルと物語の両面で強い印象を与えるキャラクター作りを目指しています。Behaviourのシニア・クリエイティブディレクター、デイブ・リチャードは制作意図について、ゴア表現を好むプレイヤーにも訴求するための演出を重視したと語っています。

文化的文脈と演出方針

ガスーはタイ文化において恐れられる存在であり、その起源や外見にはグロテスクな要素が含まれます。本チャプターでは、その不気味さを「美しさ」と「醜さ」の対比で描き、物語性を強めることでプレイヤーの関心を惹く狙いがあります。

デイブ・リチャードは「天使のような声を持つ美しい女性が、臓器を垂れ下げ血を滴らせながら化け物へと変貌する。その落差が見る者を惑わせ、不気味な余韻を残す」と説明しており、視覚的な驚きと物語的な深みを両立させる演出が企図されていることが明示されています。

キラー「The Krasue(ガスー)」:伝承の肉体とゲーム上の二形態

本チャプターの中心となる新キラーはThe Krasue(ガスー)です。ゲーム内では、ガスーは若く魅惑的な女性の外見から変貌する浮遊する生首の化け物として表現されます。物語上の元の人物は、かつて将来を嘱望されたオペラ歌手Burong Sukapat(ブロング・スカパット)であり、名声を得るために怪しい取引を受け入れた結果として呪いを宿すことになります。

ガスーは見た目のインパクトだけでなく、ゲームプレイ上でも特徴的な二つの形態を持っており、それぞれが異なる戦術の幅を提供します。形態の切替と専用アビリティにより、追跡と捕縛の方法が多様になります。

ガスーの形態とアビリティ

ガスーは以下の二形態を切り替え可能です。形態ごとに移動特性や攻撃手段が大きく異なります。

  • 浮遊する生首の姿:移動速度が上昇し、近接攻撃「Intestinal Whip(腸の鞭)」を使用できる。腸を鞭のように振るう攻撃は視覚的な特徴と合わせて攻撃のリーチや挙動に独自性がある。
  • 人間の姿:飛び道具「Leeching Gland(ヒル分泌腺)」を吐き出し、命中したサバイバーに感染を与える。感染によりサバイバーの攻撃耐性が低下するため、追跡や確保に有利となる。

二形態の切り替えは状況対応力を生み、特に熟練プレイヤーにとっては多彩なプレイが可能です。生首の自由度と人間形態の状態異常付与を組み合わせることで、捕獲のための戦略が深まります。

サバイバー「Vee Boonyasak(ヴィー・ブーニャサク)」とチャプターの戦術的要素

新しいサバイバーはVee Boonyasak(ヴィー・ブーニャサク)。彼女はバンド「Axekick(アクスキック)」のドラマーであり、音楽に対する情熱とツアー経験に裏打ちされた精神的な強さを持ちます。ヴィーは壊れかけの車でタイ全土を巡るなど過酷な活動の中で鍛えられ、霧の森での出来事によりバンドは話題を呼び、ストリーミング数が過去最高を記録しました。

ヴィーはキャラクター性として明るさとエネルギーを有しており、ロックの精神を持ったパークとプレイスタイルが想定されています。デイブ・リチャードは「僕自身もドラマーなので、ヴィーは特別な存在だ」と述べ、彼女の導入がゲームの多様性に寄与することを示しています。

パークと駆け引きの追加要素

本チャプターでは6つの固有パークが登場します。これによりサバイバーとキラー双方の戦術的選択肢が拡大します。固有パークの詳細な名称や効果はPTBで確認できる仕様です。

さらに、チャプターには「呪術」パークが再び登場します。これは「Dead by Daylight:悪魔城ドラキュラ」チャプター以来の実装となり、呪術はキラーとサバイバー双方に新たな駆け引きと緊張感をもたらします。パーク構成により対戦ごとの体験に変化が生じるため、プレイスタイルの幅が広がります。

PTB開始日時、配信形態、及び開発・運営情報

本チャプターのPTB(パブリックテストビルド)は、2025年9月4日(木)午前0時よりSteamにて期間限定でプレイ可能です。テスト期間中にプレイヤーからのフィードバックを収集し、正式リリース前の調整を行う運用が想定されています。

『Dead by Daylight』は4対1の非対称型マルチプレイヤーホラーゲームであり、舞台は謎めいた領域に閉じ込められた4人のサバイバーと1人のキラーによる追走劇です。2025年時点で全世界の総プレイヤー数は6,000万人以上、1日あたりの最大同時プレイヤー数は約200万人に上ります。2016年の発売以来、さまざまなメディア作品とのコラボレーションにより独自の世界観を拡充してきました。

Behaviour Interactive の概要

Behaviour™ Interactiveは1992年設立のカナダ発のゲーム開発・販売会社で、モントリオールに本社を置き、トロント、ロッテルダム、イギリスなどに拠点を展開しています。2025年時点で1,100人以上のスタッフが在籍し、『Dead by Daylight』は同社の代表作として世界的に展開されています。

同社はDeloitte Canadaの「Best Managed Company」を受賞し、GamesIndustry.bizの「Best Places to Work – Canada」に選出されるなど、企業運営面でも評価を受けています。公式情報は以下のリンクで確認できます:
https://deadbydaylight.com/ja/
https://bhvr.com

要点の整理

以下は本チャプター「Dead by Daylight: Sinister Grace」に関する主要な情報を表にまとめたものです。PTBの開始日時、主要キャラクター、追加要素、及び開発元の基本データを整理しています。

項目 内容
PTB開始日時 2025年9月4日(木)午前0時(Steamにて期間限定プレイ)
新キラー The Krasue(ガスー) — 元はオペラ歌手 Burong Sukapat(ブロング・スカパット)。生首と人間の2形態を切替可能。主なアビリティはIntestinal WhipLeeching Gland
新サバイバー Vee Boonyasak(ヴィー・ブーニャサク) — バンド「Axekick」のドラマー。音楽とツアー経験を持つキャラクター
追加パーク 固有パーク6つ(詳細はPTBで確認)、および「呪術」パークの復活(「悪魔城ドラキュラ」以来)
ゲーム概要 4対1の非対称マルチプレイヤーホラー。2016年発売、総プレイヤー数6,000万人、日間最大同時約200万人
開発・運営 Behaviour Interactive Inc.(設立1992年)。本社:モントリオール、拠点:トロント、ロッテルダム、イギリス。従業員数1,100人以上
公式リンク https://deadbydaylight.com/ja/https://bhvr.com
著作権 © 2015-2025 BEHAVIOUR, DEAD BY DAYLIGHT and other related trademarks and logos belong to Behaviour Interactive Inc. All rights reserved.

本稿はBehaviour Interactiveから発表されたプレスリリースの情報を基に、チャプターの世界観、主要キャラクター、ゲーム内での特徴、及び開発・配信に関する事実を整理してお伝えしました。PTBはSteamでの期間限定実施となるため、具体的なパーク効果やバランス調整の最終仕様はテスト期間中の情報に依存します。

参考リンク: