ウェビナーSaaS「Bizibl」が2億円調達、機能拡充を加速

Biziblが2億円調達

開催日:9月10日

Biziblが2億円調達
Biziblってどんなサービスなの?
Biziblはマーケティング特化のウェビナーツール(SaaS)で、ウェビナー業務を一元化・自動化し、アーカイブとデータ活用でリード獲得から商談化まで効率化するサービスです。
今回の2億円は何に使われるの?
調達資金は主にプロダクトの機能拡張や販促強化に充てられ、オンデマンド動画やPodcast、オフラインイベントを含むコンテンツプラットフォーム化とAIを活用した一気通貫の支援開発に充当されます。

ウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl」が2億円を調達——取引先と成長データで次フェーズへ

ウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl(ビジブル)」を提供する株式会社Bizibl Technologiesは、第三者割当増資と金融機関からの融資により合計2.0億円の資金調達を完了した。新規投資家として栖峰投資ワークス、Adlib Tech Ventures、きらぼしコンサルティングが参加し、既存投資家としてPRIMAL CAPITAL、F Venturesが引き続き出資している。金融機関は三井住友銀行と日本政策金融公庫が本ラウンドに協調している。

本稿では、調達の内訳やBiziblの事業実績、資金使途と将来のプロダクト計画、投資家や経営陣のコメントを含め、プレスリリースの情報を余すところなく整理してお伝えする。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 2

調達の概要と関係者

本ラウンドの調達金額は2.0億円。出資者と金融機関は以下の通りである。下記の一覧はプレスリリースに記載された正式な引受先を列挙している。

  • 新規投資家:栖峰投資ワークス、Adlib Tech Ventures、きらぼしコンサルティング
  • 既存投資家:PRIMAL CAPITAL、F Ventures
  • 金融機関:三井住友銀行、日本政策金融公庫

調達完了の公表日は2025年9月10日付で、株式会社Bizibl Technologies(本社:東京都千代田区、代表取締役:花谷燿平)が発表している。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 3

Biziblの事業内容と成長実績

Biziblは「人と情報をシームレスにつなげる」をミッションに掲げ、マーケティング用途に特化したウェビナーツールを提供している。公式サイトはhttps://bizibl.tv/ に公開されている。

提供しているサービスは、ウェビナー業務の一元化と自動化を実現し、アーカイブ化とデータ活用を通じてリード獲得から商談化までの成果最大化を目指すものだ。マーケティング利用に特化している点が特徴で、運用の実務知見をプロダクトに落とし込むことで、実践的な価値を提供している。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 4

主要な成長指標

プレスリリースに記載された主要な数値は以下の通りである。これらは事業の拡大と利用実態を示す重要な指標だ。

  • ARR(Annual Recurring Revenue)は正式提供以降、年率200%以上で成長
  • Bizibl上で開催されるウェビナーは月間2,500件超
  • 累計の申し込み件数は300,000件を突破
  • 導入実績は150社以上(SaaS業界やマーケティング支援業界を中心に、スタートアップからプライム上場企業まで)

これらの数値は、プロダクトの利用度とビジネス上のインパクトを示しており、出資判断においても参考になったものと考えられる。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 5

市場背景と調達資金の使途

Biziblが事業を展開する領域はコンテンツマーケティング市場であり、プレスリリースでは市場規模の予測として以下の数値が提示されている。

  • 2026年の日本国内のコンテンツマーケティング市場は約6,000億円
  • 世界では約15兆円規模

生成AIの進化によりコンテンツ制作のハードルは下がり、情報発信は多様なフォーマット(ウェビナー、オンデマンド動画、Podcast、オフラインイベント等)に広がっている。一方で、複数プラットフォームに分散するコンテンツ運用の煩雑さや、使われないデータが眠るという課題、AI生成コンテンツの均質化といった問題も同時に顕在化している。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 6

具体的な資金使途

調達資金は主に以下の目的で活用されると公表されている。

  1. ウェビナーマーケティングSaaSの機能拡張
  2. 販促活動の強化
  3. オンデマンド動画、Podcast、オフラインイベント等を含む、企業のマーケティングコンテンツ全般を網羅するプラットフォームへの進化

さらに、蓄積した1st Party Dataと生成AIを組み合わせることで、コンテンツ制作支援から商談獲得支援までを一気通貫で支援できる垂直統合型サービスへの発展を目指している。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 7

投資家と経営陣の声:期待と評価

プレスリリースには新規・既存投資家のコメントが全文掲載されている。ここでは各投資家のコメントを出典に沿って掲載する。文面は原文の内容を尊重している。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 8

栖峰投資ワークス(新規投資家)

代表取締役 関 兵馬 様 / アソシエイト 黒坂 流星 様 のコメント(原文):

栖峰投資ワークスは、今般のBizibl Technologies増資ラウンドに参加いたしました。花谷社長とのご縁は、大阪での同社創業から間もない時期、壁打ちした頃に遡ります。当時、大学院生だった花谷社長が熱意をもってお話されるものの、まだまだ七転び八起きの時代でした。今回、当時のことを思い出していただき、声をかけていただいたことは、大変光栄に思います。また現在のウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl」にたどり着き、多くのお客様に価値を提供されていることについて、花谷社長をはじめとするBizibl Technologies社の皆さまの根性と慧眼に、敬意を表します。セールステックは、個々のセグメントは小さいものの、これを貫通するコーナーストーンになれば、巨大なチャンスのある市場です。今般の増資を機に、「Bizibl」が、ウェビナーを活用されている全ての企業にとって、必要不可欠なプラットフォームとなるものと期待しています。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 9

Adlib Tech Ventures(新規投資家)

代表取締役社長 戸祭 陽介 様 のコメント(原文):

このたび、Bizibl Technologies社への出資の機会をいただき、心より感謝申し上げます。ウェビナー(オンラインセミナー)は、顧客獲得の有効な手法として広く認知されつつありますが、実践的な運用においては、まだ多くの課題が残されています。そうした中で、Bizibl Technologies社が提供する運用ノウハウとツールは、同社自身の実践経験に基づいて開発された、非常に実効性の高いサービスであり、多くのユーザーに支持されるものと確信しております。また、こうしたノウハウを的確にプロダクトに落とし込み、継続的な成長を実現してきた経営陣の手腕にも深く感銘を受けております。今後のさらなる飛躍を心より期待するとともに、当社もパートナーとして、微力ながら全力でご支援させていただく所存です。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 10

きらぼしコンサルティング(新規投資家)

ベンチャーファンドチーム パートナー 岩田 元 様 のコメント(原文):

このたびBizibl Technologies社への出資機会を得たことを大変光栄に感じております。同社が提供するウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl」は、BtoBマーケティング領域において、業務の効率化と商談化率の向上という両立しにくい課題に対して、DXや生成AIを効果的に活用したソリューションを提供しています。きらぼしコンサルティングは地域金融グループとして、首都圏を中心とした中堅・中小企業のお客様の成長支援を行っております。現場の声としてデジタル化やオンライン施策の必要性が年々高まっており、同社のプロダクトに対し、お客様との「良い出会いを創る仕組み」として大きな可能性を感じています。経営陣の誠実さと実行力、そしてプロダクトに宿る現場目線への共感と信頼をもとに、当社としても今後の成長を長期的に伴走・支援してまいります。

ウェビナーマーケティングSaaSの「Bizibl(ビジブル)」が2億円の資金調達を完了 画像 11

PRIMAL CAPITAL(既存投資家)

代表パートナー 佐々木 浩史 様 のコメント(原文):

花谷さん、ビジブル社の皆さん、資金調達おめでとうございます!創業時からもシード調達時からも事業が変わっていたり、資金が限られる中で試行錯誤を繰り返してソリッドに売上を伸ばしてきたりと、ここまで駆け抜けてきたことは素晴らしいと思いますし、今回の資金調達は私も嬉しいです。実直に顧客と向き合って、泥臭く丁寧にひとつひとつの仕事に取り組めることが花谷さんやビジブル社の長所だと思います。さらなる成長と飛躍に期待しています。私も微力ながらサポート頑張ってまいります。ガンガン行きましょう!導入事例が示す通り、ビジブルは良いプロダクト・サポート体制に育ってきていると思いますので、ウェビナーを実施済み/これから検討されている事業者の方はぜひお気軽にお問い合わせください。無茶ぶりも含めてご相談いただけたら幸いです。

F Ventures(既存投資家)

代表パートナー 両角 将太 様 のコメント(原文):

今回のラウンドにて、弊社も追加投資を実施いたしました。創業期から支援してきたBiziblですが、立ち上げ当初と比べて、CEO花谷さん自身の経営者としての人格はもちろん、組織体制や事業運営のレベルが大きく進化していると感じています。特に、プロダクトの改善スピードや顧客解像度の高さ、採用によるチーム強化など、経営チームの実行力が一層際立ってきています。マーケティング領域におけるウェビナーニーズの高まりとともに、Biziblが提供する価値はますます重要になると思います。今後もF Venturesとして、彼らの挑戦を全力で支援してまいります!

経営者コメントと採用・会社情報

代表取締役 CEO 花谷燿平氏のコメント(原文)もプレスリリースに掲載されている。調達完了を受け、マーケティングにおけるデジタルコンテンツの在り方の変化を踏まえ、生成AIやエージェント活用といった潮流を取り入れながら、マーケターが求めるソリューションの開発に注力する旨を述べている。

花谷氏はまた、事業拡大に伴う採用強化についても言及しており、採用情報は同社の採用ページに掲載されている。採用情報のページは次のURLで確認できる: https://bizibl.tv/company/recruit

会社名
株式会社Bizibl Technologies
設立
2018年10月4日
代表取締役
花谷 燿平
本社
東京都千代田区神田錦町2-2-1・11F
事業内容
ウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl(ビジブル)」の提供
会社HP
https://bizibl.tv/company

同社はシステム・Webサイト・アプリ開発領域およびマーケティング・リサーチ領域に分類される事業を展開しており、キーワードとしては「Bizibl」「資金調達」「SaaS」「AI-SaaS」「コンテンツマーケティング」「BtoBマーケティング」「ウェビナー」等が挙げられている。

メディア・資料について

プレスリリースにはダウンロード可能な画像素材がある旨の記載がある。詳細や画像素材の取得方法は同社のプレスリリースページや会社サイトを確認する必要がある。

項目 内容
調達金額 2.0億円(第三者割当増資+金融機関融資)
新規投資家 栖峰投資ワークス、Adlib Tech Ventures、きらぼしコンサルティング
既存投資家 PRIMAL CAPITAL、F Ventures
金融機関 三井住友銀行、日本政策金融公庫
主要数値 ARR年率成長200%超、月間ウェビナー2,500件超、累計申込300,000件超、導入150社以上
資金使途 プロダクト機能拡張、販促強化、オンデマンド動画/Podcast/オフラインイベント等を含むプラットフォーム化
市場規模(参考) 日本:約6,000億円(2026年予測)、世界:約15兆円
会社情報 株式会社Bizibl Technologies/設立:2018-10-04/代表:花谷燿平/本社:東京都千代田区

以上の表は本記事で取り上げた主要な情報を整理したものである。プレスリリースの内容は同社が公表した文面を基に構成しており、出資者のコメントや経営陣の発言は原文の意図を尊重して掲載している。事業の成長指標と資金使途の明確化により、Biziblはマーケティングコンテンツ領域でのサービス拡大を目指す段階に移行していることが確認できる。

(本記事は株式会社Bizibl Technologiesの2025年9月10日付プレスリリースに基づき作成した。)