国立科学博物館が10月1日開始 寄付つき入館券と記念品

寄付つき入館券発売

開催日:10月1日

寄付つき入館券発売
寄付つき入館券ってどういうもの?
入館料に任意の寄付を上乗せした券で、購入時に通常券と寄付つき券を選べる仕組み。価格は1,000円と500円(500円は筑波のみ)、寄付金は調査・標本・展示・学習支援などに使われる。電子販売はなく現地窓口での購入のみ。
買うとどんな特典があるの?
各地区別のオリジナル記念品が付く(上野は復刻優待券カード=アロサウルス柄、筑波は植物写真のトレカ、附属自然教育園は写真カード)。寄付金受領証明書は発行されない点に注意。

寄付で支える新しい入館の選択肢──「寄付つき入館(園)券」を開始

文化庁発表によると、国立科学博物館(館長:篠田 謙一)は、令和9年の開館150周年を見据え、博物館活動のさらなる充実を目的として、寄付つき入館(園)券の販売を令和7年10月1日から開始します。発表日は2025年9月17日 14時00分です。

この取り組みは、入館(園)料に寄付を上乗せすることで来館者が手軽に博物館の運営や研究支援に参加できる仕組みを作ることをねらいとしています。通常の入館(園)料に加えて任意の寄付分を含んだ券を購入する方式で、購入時に通常券と寄付つき券を選択できる点が特徴です。

【国立科学博物館】寄付つき入館(園)券 発売のお知らせ 画像 2

制度の背景と目的

国立科学博物館は、調査・研究、標本資料の収集・保管・活用、展示・学習支援および各地区の運営など、多岐にわたる活動を行っています。これらの活動資金を多様化するため、入館料に寄付を組み込んだ形での資金調達を行うことが今回の施策の目的です。

寄付つき入館(園)券による寄付金は、当館の調査・研究や標本資料の保全・展示、学習支援などの活動に活用されます。寄付金の具体的な使途は後の章で詳述します。

【国立科学博物館】寄付つき入館(園)券 発売のお知らせ 画像 3

購入方法・販売場所・価格の詳細

寄付つき入館(園)券は令和7年10月1日(水)から、実際の窓口で販売されます。販売場所は国立科学博物館の各地区、すなわち上野本館、筑波実験植物園、附属自然教育園です。

購入時に通常の入館券と寄付つき入館券を選択する仕組みになっており、電子チケットでの寄付つき入館券の取り扱いはありません。購入は現地窓口での対応のみですので注意が必要です。

価格と取り扱いの注意

寄付つき入館(園)券の価格(税込)は、1,000円500円の2種類です。ただし、500円券は筑波実験植物園のみで取り扱います。

本券は通常の入館(園)料との差額が寄付金となる方式です。国立科学博物館の通常入館料は一般入館料が630円、附属自然教育園等の一部施設では入園料が320円となっています。なお、寄付金受領証明書の発行は行われません。

  • 販売開始日:令和7年10月1日(水)
  • 販売場所:上野本館、筑波実験植物園、附属自然教育園(現地窓口のみ)
  • 価格(税込):1,000円(全地区)、500円(筑波実験植物園のみ)
  • 電子チケット:寄付つき入館券の取扱いなし
  • 寄付金受領証明書:発行なし

寄付金の使途と運用上のポイント

寄付金は当館の中心的な活動領域に充てられます。具体的には、調査・研究、標本資料の収集・保管・活用、展示・学習支援、そして各地区の運営に活用される予定です。これらは博物館の中長期的な質の向上に直結する領域です。

寄付金は指定寄付ではなく、当館の活動全体に充てられるため、特定プロジェクトに限定した使途指定は行われない旨が示されています。寄付金の運用に関する詳細な公開や報告については、今後の館側の方針によりますが、基本的な使途範囲は公表されています。

主な使途
  1. 調査・研究
  2. 標本資料の収集・保管・活用
  3. 展示・学習支援
  4. 各地区の運営(上野本館、筑波実験植物園、附属自然教育園)
発行されない書類
寄付金受領証明書は発行されません。

寄付特典としての記念品と各地区のデザイン

寄付つき入館(園)券を購入した来館者には、各地区でオリジナルの記念品が進呈されます。記念品は地区ごとに異なるデザインとなっており、いずれも当館の歴史や展示、研究と結びついた内容です。

記念品の内容は変更される可能性があるため、現地で配布されるものが発表時と異なる場合があります。以下に各地区ごとの記念品の具体的な仕様と説明を示します。

上野本館の記念品

サイズ:縦65mm×横93mm

説明:昭和41年に発行された国立科学博物館優待券をもとに、オリジナルサイズで制作したカードです。1964〜1969年の間、上野本館のエントランス(現・日本館中央ホール)に展示されていたアロサウルスのデザインが用いられています。

筑波実験植物園の記念品

サイズ:縦88mm×横63mm

説明:園内の代表的な植物の写真を用いたトレーディングカードサイズの記念品です。カードの裏面には、該当写真にまつわる担当研究者の思いやメッセージが記載されており、写真と解説を通じて園の学術的な側面に触れられる仕様です。

附属自然教育園の記念品

サイズ:縦100mm×横148mm

説明:附属自然教育園で活動する「白金自然写真クラブ」の会員が園内で撮影した写真を用いたカードです。自然観察の記録や園の四季を伝える写真が中心で、保存性と鑑賞性を兼ね備えたカードになっています。

関連ウェブサイトとSNS

詳しい情報や最新の案内は各種公式サイトおよびSNSで確認できます。販売開始後の現地での取り扱いや記念品の在庫状況などは各地区の案内に従ってください。

  • 国立科学博物館:https://www.kahaku.go.jp/
  • 国立科学博物館筑波実験植物園:https://tbg.kahaku.go.jp/
  • 国立科学博物館附属自然教育園:https://ins.kahaku.go.jp/
  • Facebook:https://www.facebook.com/NationalMuseumofNatureandScience/
  • X:https://x.com/museum_kahaku
  • Instagram:https://www.instagram.com/kahaku_nmns/
  • YouTube:https://www.youtube.com/user/NMNSTOKYO

以下の表に、本記事で取り上げた主要な項目を整理してまとめます。購入前に販売場所や価格、取り扱いの注意点を確認する際に参照してください。

項目 内容
発表日 2025年9月17日 14時00分(文化庁発表)
販売開始日 令和7年10月1日(水)
販売場所 国立科学博物館 上野本館、筑波実験植物園、附属自然教育園(現地窓口のみ)
通常入館(園)料 一般入館料:630円、入園料:320円(施設により異なる)
寄付つき券の価格 1,000円(全地区)、500円(筑波実験植物園のみ)
電子チケット 寄付つき入館券の取り扱いなし(現地窓口で購入)
寄付金の使途 調査・研究、標本収集・保管・活用、展示・学習支援、各地区の運営
寄付金受領証明書 発行されない
記念品(上野本館) 昭和41年発行の優待券を基にしたカード(縦65mm×横93mm)
記念品(筑波実験植物園) 植物写真のトレーディングカード(縦88mm×横63mm)、裏面に担当研究者のメッセージ
記念品(附属自然教育園) 白金自然写真クラブ会員撮影の写真カード(縦100mm×横148mm)
関連リンク https://www.kahaku.go.jp/ ほか各公式SNS・サイト

上記は国立科学博物館が発表したすべての情報を反映した整理です。販売開始日以降は現地での案内表示や館の公式ウェブサイト・各SNSで最新の情報が更新される可能性があるため、詳細は各公式ページで確認してください。

参考リンク: