シニア世代の映画館利用実態:広告と料金が来館の鍵

シニア映画館調査結果

開催日:9月18日

シニア映画館調査結果
シニアってどれくらい映画館に行ってないの?
調査では301名中51.5%が「ここ数年行っていない」、過去1年でも52.8%が未来館。月1回程度はわずか3.7%で、定期利用は非常に少数です。
シニアを映画館に呼び戻すには何が効くの?
来館の決め手は予告・広告が66.4%、希望サービスはシニア特別料金が60.5%。広告強化と料金割引、座席や混雑対策が効果的です。

シニア層の映画館利用実態:調査リリースの概要と背景

コスモヘルス株式会社が運営するシニア専門マーケティングプラットフォーム『コスモラボ』は、50歳以上のシニアを対象に映画館利用の実態と意識を問うアンケート調査を実施し、レポートを2025年9月18日 11時36分に公表しました。本調査はシニア世代の映画館に対する接触状況、来館動機、懸念点、希望するサービス、嗜好ジャンルなどを幅広く整理しています。

調査はネットリサーチ形式で行われ、調査地域は全国、対象は『コスモラボ』のアンケートモニター、回答総数は301名、調査対象期間は2025年7月30日です。コスモラボは60歳以上の約20万人のシニア会員を有し、広告やアンケート、インタビュー、ホームユーステストなど多彩な手法で企業のシニアマーケティングを支援しています。調査レポートの詳細は調査ページで確認できます(https://cosmolab.jp/report/movies_2507/)。

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調査公表の位置づけと利用上の注意

本レポートはシニア層の映画館利用に関する実態把握を目的としています。データはアンケート結果に基づくものであり、引用・転載の際は出典表記として『コスモヘルス株式会社調べ』を明記し、引用元リンク(https://cosmolab.jp/report/movies_2507/)と広報担当への連絡(https://cosmolab.jp/contact)を併記してください。レポートの著作権はコスモヘルス株式会社に帰属します。

本稿ではプレスリリースに含まれる全ての結果と会社情報を省略なく整理し、数値や比率は発表どおりに記載します。

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来館頻度・来館理由・同行者――シニアの行動パターン

調査結果で最も目立つのは、シニア層の映画館離れです。設問1では回答者301名のうち51.5%が「ここ数年行っていない」と回答しており、定期的に映画館を利用する層は少数にとどまります。月に1回程度の利用者は3.7%に過ぎず、年に数回が26.2%、年に1回以下が16.6%という内訳でした。

過去1年間の来館回数(設問2)でも同様の傾向が示され、「行っていない」が52.8%、続いて「1回〜2回」が28.2%、「3回〜5回」が11.6%でした。全体として半数以上が実際に映画館へ足を運んでいない現状が明確です。

設問 主な回答 割合
映画館に行く頻度(設問1) ここ数年行っていない 51.5%
過去1年間の来館回数(設問2) 行っていない 52.8%

誰と行くか(設問3)については、多様な傾向が見られます。最も多い回答は「友人と」で29.6%、次いで「配偶者やパートナーと」が26.6%、「一人で観に行く」が26.2%でした。子どもや孫と行く回答は11.6%にとどまっています。

来館のきっかけ(設問4)は、広告・予告の影響が決定的であることが示されました。回答者のうち66.4%が「観たい映画の予告・広告を見たとき」を来館の主な要因に挙げており、マーケティング施策が来館促進に直結していることが示唆されています。続いて「友人や家族に誘われたとき」が27.9%となっています。

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来館時の懸念点と望まれるサービス:価格と快適性が鍵

映画館を敬遠する背景には快適性への不安や料金面のハードルが存在します。設問5の「映画館に行く際に気になること」では、最も多い回答が「混雑しているかどうか」で47.8%、次いで「周囲の客のマナーや態度」が32.9%、「椅子の座り心地や足元の狭さ」が27.9%でした。映画館までの距離(18.3%)や映画鑑賞料金が高い(17.3%)も一定の割合を占めています。

これらの懸念に対して、シニアが期待するサービス(設問6)では「シニア限定の特別料金(平日午前割、ペア割など)」が60.5%と突出しており、料金配慮が来館促進の最重要要素であることが確認されました。続いて「発券しやすいチケットサービス」が24.6%、「懐かしの映画特集(昭和名作シリーズなど)」が24.3%となっています。その他に「お手洗いに行きやすい」14.6%や「字幕の文字サイズが大きい上映会」10.3%など、身体的な配慮を求める声も挙がっています。

  • 懸念点(設問5): 混雑しているかどうか 47.8%、周囲の客のマナーや態度 32.9%、椅子の座り心地や足元の狭さ 27.9%、映画館までの距離 18.3%、料金の高さ 17.3%
  • 望ましいサービス(設問6): シニア限定特別料金 60.5%、発券しやすいチケットサービス 24.6%、懐かしの映画特集 24.3%、お手洗いが行きやすい 14.6%、字幕文字サイズ拡大 10.3%

これらの結果は、料金の見直しや快適な座席設計、上映環境・マナー対策、チケット購入の利便性向上といった施策がシニア集客には不可欠であることを示しています。

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嗜好ジャンルとコンテンツ志向:多様性と日本映画支持

好きな映画ジャンル(設問7)では「ラブストーリー」が16.6%で最多ですが、その他の回答分布も分散しており、特定ジャンルへの偏りは小さめです。上位は「ラブストーリー」16.6%、「その他」13.6%、「ドキュメンタリー」11.6%で、10%台の複数ジャンルが並んでいます。

現在観たい映画(設問8)ではトップが「観たい映画がない」で15.0%、次いで「ラブストーリー」14.0%、「ドキュメンタリー」10.6%、「アニメ」10.3%、「サスペンスやミステリー」10.3%となりました。興味のある映画が見つからない層が一定数存在する点も注目されます。

映画のタイプ別嗜好(設問9)は明確で、「日本映画(実写)」が60.1%と圧倒的に高く、外国映画(実写)29.6%、アニメーション10.3%が続きます。文化的な親しみやすさや言語面の利便性がシニアの支持につながっていると考えられます。

好きなジャンル(設問7)
ラブストーリー 16.6%、その他 13.6%、ドキュメンタリー 11.6%、観たい映画がない 10.6%、サスペンスやミステリー 10.6%、アクション 10.3%
今観たいジャンル(設問8)
観たい映画がない 15.0%、ラブストーリー 14.0%、ドキュメンタリー 10.6%、アニメ 10.3%、サスペンスやミステリー 10.3%
好きな映画のタイプ(設問9)
日本映画(実写) 60.1%、外国映画(実写) 29.6%、アニメーション 10.3%
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調査概要・引用ルール・会社情報と要点の整理

本調査の基本情報は以下のとおりです。調査方法はネットリサーチ、調査地域は全国、対象は『コスモラボ』のアンケートモニター、回答総数301、調査対象期間は2025年7月30日です。データ引用時には必ず出典表記と引用元リンクを併記してください(https://cosmolab.jp/report/movies_2507/)。

レポートの著作権はコスモヘルス株式会社が保有し、引用・転載の際は『コスモヘルス株式会社調べ』の明記と併せて広報担当への連絡を行うよう求められています(https://cosmolab.jp/contact)。

項目 内容
発表日時 2025年9月18日 11時36分
調査対象 50歳以上の『コスモラボ』モニター、回答総数 301名
調査方法・期間 ネットリサーチ、2025年7月30日
主要な発見 ここ数年行っていない 51.5%、来館きっかけは予告・広告 66.4%、シニア特別料金を望む声 60.5%、日本映画支持 60.1%

会社概要は次のとおりです。

  • 社名: コスモヘルス株式会社
  • 代表者: 代表取締役社長 小塚 崇史
  • 本社: 東京都港区新橋1-12-9-10F
  • 設立: 1984年7月1日
  • 資本金: 1億円
  • URL: https://www.cosmohealth.co.jp/

関連リンクとしてコスモラボの調査ページ(https://cosmolab.jp/lp/research/)および調査レポート(https://cosmolab.jp/report/movies_2507/)、コスモラボのトップ(https://cosmolab.jp/)が利用可能です。広報や問い合わせは https://cosmolab.jp/contact を参照してください。

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記事のまとめ(主要ポイント表)

要素 数値・内容
回答者数 301名
最も多い無来館層 ここ数年行っていない 51.5% / 過去1年で行っていない 52.8%
来館の決め手 観たい映画の予告・広告を見たとき 66.4%
希望するサービス シニア限定特別料金(平日午前割、ペア割など) 60.5%
懸念点 混雑 47.8%、マナー 32.9%、座席の快適性 27.9%
支持される映画タイプ 日本映画(実写) 60.1%

本記事ではコスモヘルス株式会社の発表したアンケート結果を整理して提示しました。シニア層の映画館利用は来館頻度が低い一方で、予告・広告や料金施策が来館を左右する主要因であること、快適性や利便性への配慮が求められていること、日本映画への支持が高いことなどが示されています。引用や転載を行う際は、出典表記とリンクの併記、広報への連絡を忘れないよう注意してください。

参考リンク: