TAKU-TENをGH Lab.が譲受　不動産×転職で再展開へ

不動産業界特化型転職支援サービス「TAKU-TEN」がGH Lab.へ移管された経緯と狙い

2025年9月19日11時00分、株式会社CBTソリューションズ（以下、CBTS）は、不動産業界に特化した転職支援サービス「TAKU-TEN（タクテン）」の事業を、株式会社GH Lab.（本社：東京都渋谷区、代表取締役：朝倉康平）へ事業譲渡したことを発表しました。CBTSの主力事業であるCBT・IBT等の試験運営業務と事業資源の集中を目的とした判断であり、譲渡先のGH Lab.は不動産・人材・保険の三分野を統合する事業構想を掲げています。

譲渡の背景には、CBTS代表取締役社長の野口功司氏の個人的経験に基づく「環境を変えることで活躍できる人がいる」という想いがあり、TAKU-TENはこれまで不動産業界に特化した転職支援サービスとして着実に利用者を増やしてきました。今回の譲渡は、TAKU-TENの理念とGH Lab.の掲げる“人生100年時代に、次世代の生活インフラを再定義する”というビジョンが深く共鳴した結果であると説明されています。

譲渡によって目指すサービスの変化

GH Lab.はTAKU-TENを単なる転職支援に留めず、住宅費や保障なども含めた包括的なライフデザイン支援へと発展させる意向を示しています。これにより、転職と住まい、保険をワンストップで提供する体制を整え、利用者の人生設計を総合的にサポートするサービスへと進化させる計画です。

具体的には、TAKU-TENのブランドを「不動産キャリアナビ」として再展開する予定であり、転職支援のノウハウとGH Lab.の不動産・保険に関するアセットを組み合わせることで、生活設計に資する新しい価値の創出を目指します。

• 譲渡日（公表日）：2025年9月19日 11:00
• 譲渡対象事業：不動産業界特化型転職支援サービス「TAKU-TEN」
• 譲受会社：株式会社GH Lab.（本社：東京都渋谷区／代表取締役：朝倉康平）
• TAKU-TENの新名称（予定）：不動産キャリアナビ

CBTソリューションズのコメントと中核事業への注力

代表取締役社長の野口功司氏は、TAKU-TEN事業の譲渡に関してコメントを発表しています。野口氏は、TAKU-TENを通じて築かれた縁に感謝を示すとともに、GH Lab.の支援によりサービスが発展することを歓迎すると述べています。

また、CBTSは今回の事業譲渡を次なる成長ステージへの重要な布石として位置づけ、従来の強みである試験システムの開発・運用に経営資源を集中させる方針を明確にしました。社が掲げる中長期のビジョンとしては「100事業×100億＝1兆円企業」を目指し、「国内に必要な新規事業を100社100事業つくる」という目標に向けた本格的な取り組みを進めるとしています。

CBTSの事業内容と拠点

CBTソリューションズは、CBT（Computer Based Testing）・PBT・IBT等の試験運営を中心に事業を展開するITベンチャー企業です。試験の申込から受験料決済、受験、採点、合否判定処理等の一連をIT化したサービスを提供しており、全国47都道府県にテストセンターを展開しています。

同社はCBT市場で国内80%以上のシェアを有するとされ、学びや資格に関する情報発信として学びのメディア『日本の資格・検定』の運営も行っています。代表者や所在地、主要事業などの会社概要は以下の通りです。

会社名

株式会社CBTソリューションズ

代表者

代表取締役社長 野口功司

設立

2009年5月

所在地

東京都千代田区神田練塀町3 AKSビル6階

企業サイト

https://cbt-s.com

運営メディア

日本の資格・検定（https://jpsk.jp）

主な事業

試験運営総合委託サービス（CBT・PBT・IBT）、受験サポートシステム構築、事務委託・印刷・データ処理・分析、直営テストセンター運営等

報道関係者問い合わせ先も明示されています。CBTS 日本の資格・検定事業部のTELは03-5209-0551で、E-mailはsupport-job@jpsk.jpです。

直営テストセンターは歌舞伎座、横浜、岡山、神戸、仙台、札幌にあり、各地での受験環境整備と運営ノウハウが同社の競争力を支えています。

GH Lab.の受け入れ方針と「不動産キャリアナビ」への展開

GH Lab.は今回の事業譲受について、自社の企業理念とTAKU-TENの思想が重なったことを譲受の要因として挙げています。同社は不動産・人材・保険の三領域を統合し、「転職も、住まいも、保険も、すべては“人生設計”の一部」という考え方の下、サービスを再編する方針です。

譲受後のサービスは『不動産キャリアナビ』を軸として、「転職 × 住まい × 保険」をワンストップで提案する体制を整え、人生の転機にある人々への包括的支援を目指すと表明しています。GH Lab.はこれにより、個々人のライフデザインに寄与する企業へと進化する意向です。

GH Lab.側のコメントと事業統合の視点

株式会社GH Lab. 代表取締役副社長の松本一樹氏は、CBTソリューションズが築いてきた不動産業界での知見を継承し、GH Lab.が掲げる“神勢（しんせい）”という思想を重ね合わせることで、新しいキャリア支援の価値を創造する意図を示しました。松本氏は『転職 × 住まい × 保険』をワンストップで提案できる体制構築により、安心して挑戦できる社会インフラを目指すとしています。

この方針においては、社会構造の変化やライフスタイルの多様化を踏まえ、キャリアや住まいの選択を切り離さずに設計する重要性が強調されています。GH Lab.は不動産キャリアナビを起点に、暮らしや働き方を包括的にデザインするためのサービス群を展開する計画です。

• GH Lab.の主要事業領域：不動産・人材・保険
• 代表：代表取締役 朝倉康平（譲受会社の代表）、事業コメントは代表取締役副社長 松本一樹氏によるもの
• 事業方針：転職（キャリア）と住まい・保険を統合した生活設計支援サービスの提供

主要事項の整理と本件が示す意味

本件は、TAKU-TENが新たな事業母体のもとでサービスの幅を拡大し、転職支援を含むライフデザイン支援へと変貌を遂げる転機である点が重要です。同時に、CBTSは自社の核となる試験運営サービスに注力することで、経営資源の最適配分を図る戦略転換を実施しています。

譲渡に関する情報は下記の通りで、関係者のコメントや会社概要、問い合わせ先、利用可能なプレス素材についても公表されています。以下の表で本リリースの要点を整理しました。

上表は本リリースで示された主要データを整理したもので、譲渡の基本事項、関係者の役職・コメント、CBTSの事業概要と問い合わせ先、関連URL、キーワード等を含みます。本件はサービスの再設計と事業ポートフォリオの再編を示すものであり、両社の強みを踏まえた再展開の方向性が明示されています。

掲載された情報には、譲渡に伴うブランド名の変更（不動産キャリアナビ）や、GH Lab.の「転職×住まい×保険」を統合する構想、そしてCBTSの「100事業×100億＝1兆円企業」という中長期ビジョンなど、今後のサービス設計や事業戦略の指針となる要素が含まれています。報道関係者向けの問い合わせ先や関連サイトも本文中に明示されています。