CatsMeコネクト始動、透明な寄付で保護猫支援を加速

CatsMeコネクト始動

開催日:9月24日

CatsMeコネクト始動
CatsMeコネクトって何?
CatsMeコネクトは株式会社Carelogyが始めた保護猫向けの寄付プラットフォームで、CatsMeアプリと連携し寄付の透明化と多頭飼育の早期発見、保護団体への安定的な資金供給を目指す仕組みです。
寄付して本当に現場に届くの?
Carelogyの厳正な審査で寄付先を選定し、寄付金は85%を団体へ、15%を運営費に配分。団体との直接確認と定期的な支出報告の公表で資金の流れとトレーサビリティを確保します。

多頭飼育崩壊という社会課題とCatsMeコネクトの立ち上げ意図

日本各地で深刻化する猫の多頭飼育崩壊は、動物の福祉の問題にとどまらず、経済的困窮や社会的孤立といった人の課題とも複合的に結びついています。報道で明らかになった痛ましい事例が相次ぐ中、年間で6,899頭に及ぶ殺処分の現状は依然として続いています。こうした現実を踏まえ、株式会社Carelogyは2025年9月24日付で保護猫寄付プラットフォーム「CatsMeコネクト」を開始しました。

CatsMeコネクトは単なる寄付受付の場ではなく、寄付の透明性を担保し、自治体・福祉・動物愛護を含む多様なステークホルダーと連携しながら、保護猫団体の経済的負担を減らす仕組みを提供することを目的としています。プロジェクトは猫と人が安心して共に暮らせる持続可能な社会を目指すもので、テクノロジーを用いた早期発見や支援の循環を設計しています。

猫の多頭飼育崩壊に歯止めを。「CatsMeコネクト」保護猫支援の透明な寄付プラットフォームで“殺処分ゼロ”へ――動物愛護×社会福祉×テクノロジーの連携プロジェクト始動 画像 2

問題の背景と位置付け

多頭飼育崩壊は、「猫への強い愛情」がある一方で、経済的支援や社会的支援が十分に行き届かないことが要因となる事例が多く見られます。これを個人や団体の責任に帰すだけでは、本質的な解決にならないとCarelogyは判断しました。

そのためCatsMeコネクトは、保護現場で本当に必要とされる資金を適切に届けるための審査体制と資金配分モデルを設計し、地域や行政、福祉団体と協働する仕組みを打ち出しています。

猫の多頭飼育崩壊に歯止めを。「CatsMeコネクト」保護猫支援の透明な寄付プラットフォームで“殺処分ゼロ”へ――動物愛護×社会福祉×テクノロジーの連携プロジェクト始動 画像 3

CatsMeコネクトの仕組みと主な特徴

CatsMeコネクトは、保護猫団体への寄付を「より正しく、より透明に届ける」ことを設計の軸にしています。寄付金は必要な現場へ確実に届くよう、Carelogyが保護猫団体や関連団体と直接コミュニケーションを取り、現場の状況や資金ニーズを精査します。

また、CatsMeという既存の猫AI飼育支援アプリとの連携により、オンラインとリアルの両面から猫とその生活環境を支援できる点が特徴です。CatsMe上のデータや機能を活用することで、多頭飼育の早期発見や予防的対応が可能になります。

厳正な審査と透明性の担保

寄付先の選定はCarelogyによる厳正な審査を経て行われます。審査基準は団体の活動実態、財務状況、支援の必要性、地域性など多角的な項目に基づきます。

資金配分の仕組みとしては、寄付金の85%を団体へ、15%を運営費へ配分するモデルを採用しており、透明な運用と持続可能性の両立を図ります。配分内訳や支出報告は一定期間ごとに公表される予定です。

CatsMe連携と収益の一部還元

Carelogyは猫のAI飼育支援アプリCatsMeを提供しており、この既存事業とCatsMeコネクトを連携させます。アプリのユーザーデータや検知機能を活用し、早期の問題発見や支援の必要性把握に役立てます。

さらに、CatsMeの収益の一部をCarelogyから寄付する仕組みを導入し、寄付者と企業が共に責任を負う持続可能な支援体制を構築する方針です。

運営体制、寄付の流れ、現場での資金活用

CatsMeコネクトは保護猫団体と直接のコミュニケーションを行うことで、資金が本当に必要な現場に届く仕組みを整えます。活動現場の要請に応じた資金供給を行うために、寄付のフローは段階的に管理されます。

寄付によって支えられる具体的な取り組みとしては、多頭飼育崩壊の早期探知、一時保護、避妊去勢、里親支援などが含まれます。これらは現場で切実に求められる資金使途であり、CatsMeコネクトはその資金循環を明確にすることを重視しています。

寄付の具体的な流れ

寄付の流れは以下のように設計されています。各ステップでの透明性とトレーサビリティを確保することが前提です。

  1. 寄付受付:CatsMeコネクトのウェブページから寄付を受付。寄付者には受領情報が提供されます。リンク: https://carelogy-japan.com/catsme_connect/
  2. 審査・マッチング:Carelogyが寄付の用途に応じて受け皿となる保護猫団体を審査・選定。
  3. 資金配分:寄付金の85%を選定された団体へ、15%を運営費へ配分。
  4. 資金実行と報告:団体による支出報告を受け、一定期間ごとに利用状況を公表。

保護猫団体の参加希望はCatsMeコネクトの案内に従って申し込みが可能です。Carelogyは団体側との直接交渉で現場ニーズの詳細を把握し、資金の行き先を明確にします。

企業情報、技術的背景と今後の拡張計画

本プロジェクトを運営するのは株式会社Carelogy(本社:東京都中央区銀座8-15-10, 銀座ダイヤビル1012、代表取締役 崎岡 豪)です。Carelogyは猫の表情を分析し痛みの徴候を検知できるAIを、日本大学生物資源科学部獣医学科と共同で世界で初めて開発しました。

この技術は猫の飼育支援AIアプリ「CatsMe」として、世界50か国・30万人以上の飼い主にサービス提供されています。Carelogyは技術開発とサービス提供の両面を基盤に、CatsMeコネクトによる現場支援を社会実装していく計画です。

会社概要と事業内容

会社名
株式会社Carelogy
所在地
東京都中央区銀座8-15-10, 銀座ダイヤビル1012
代表者
代表取締役 崎岡 豪
ホームページ
https://carelogy-japan.com/
事業内容
猫の表情解析AIの研究・開発と飼育支援アプリCatsMeの提供。保護猫支援プラットフォームCatsMeコネクトの運営。

技術アップデートと提供スケジュール

Carelogyは2025年10月にCatsMe内で大型アップデートを予定しており、新たな生成AIを組み込んだ「ペットアドバイザーAI」を実装します。これにより、飼い主への助言能力や現場検知力がさらに向上する見込みです。

また、CatsMeの運用から得られるデータと本プラットフォームを連携させることで、多頭飼育リスクの早期発見や里親マッチングの支援、現場への資金供給の最適化を図ります。

まとめ:プロジェクトの要点整理

以下の表は、この記事で触れたCatsMeコネクトの主要な情報を一覧で整理したものです。プロジェクトの目的、運営方針、技術的背景、連絡先情報などを明確に示しています。

項目 内容
プロジェクト名 CatsMeコネクト(保護猫寄付プラットフォーム)
発表日 2025年9月24日 08時30分
対応する課題 猫の多頭飼育崩壊、殺処分(年間6,899頭)などの動物福祉と人の社会課題の複合問題
寄付の配分 寄付金の85%を団体へ、15%を運営費へ配分
主な資金使途 多頭飼育崩壊の早期探知・一時保護・避妊去勢・里親支援など
連携サービス 猫のAI飼育支援アプリ CatsMe(世界50か国・30万人以上)
会社名/代表 株式会社Carelogy/代表取締役 崎岡 豪
所在地 東京都中央区銀座8-15-10, 銀座ダイヤビル1012
公式サイト・申込先 https://carelogy-japan.com/catsme_connect/(CatsMeコネクト)
https://carelogy-japan.com/(Carelogy)
アプリ App Store、Google Play からダウンロード可能(CatsMe)
技術アップデート予定 2025年10月に生成AIを組み込んだ「ペットアドバイザーAI」をCatsMe内で実装予定

Carelogyはテクノロジーと多機関連携を軸に、保護猫団体の財政的負担の軽減と透明な寄付の流れを確立することを目指しています。CatsMeコネクトはそのための一つの手段であり、寄付の受け皿として現場に即した資金循環を実現することを狙いとしています。

参考リンク: