9月28日放送:細見社長が挑む『コンビニエンスウェア』改革
ベストカレンダー編集部
2025年9月26日 15:30
細見社長テレビ特集
開催日:9月28日
細見研介社長の原点とリーダー経験が示す経営の軸
1962年、大阪市阿倍野区で生まれた細見研介氏の歩みは、転勤の多い幼少期や読書、テレビを通した海外への関心から始まる。幼い頃の夢は「船長になること」だったという記述があり、視野を広げる志向が早くから育まれていたことがうかがえる。
高校ではアメリカンフットボール部に入部し、神戸大学では4年生のときに主将に就任した。主力の上級生が抜けてチームが不振に陥る局面を経験し、1年生が50人入部した状況で100人以上の規模をまとめ上げて勝利を求められたという。ここで採った作戦は、現在の企業経営にも通じる関係構築と分業、個の力を結集するやり方につながっている。
大学時代の経験が残した教訓
学生時代のピンチの乗り越え方は、単体での能力に依存しない組織作りを意識させた。記事では「一人でやれることは限られている」という言葉が繰り返されており、この挫折と成功体験が後の経営判断に影響を与えていることが明示されている。
この章では、細見氏のリーダー像を形成した具体的な局面とその投影先としての企業戦略に触れる。失敗や逆境を組織学習に変える姿勢が、一連の改革の出発点である。
失敗からの学びとファミリーマート社長就任までの経緯
大学卒業後、細見氏は伊藤忠商事に入社し、繊維部門を中心にキャリアを積んだ。30代で大きな商談をまとめたにもかかわらずキャンセルとなる出来事を経験し、ここでも「一人でやれることは限られている」という認識を深めた。
その後の実績の積み上げにより、2021年に株式会社ファミリーマートの代表取締役社長に抜擢されている。記事はこの昇進を背景に、社長就任後に手掛けた具体的な現場改革や商品開発の取り組みを詳細に伝えている。
代表就任後の初手と姿勢
社長就任後、まず注力したのがコンビニの衣料品改革である。従来の「緊急需要品」という位置づけを変えるべく、新たに『コンビニエンスウェア』というブランドを立ち上げ、商品設計やデザインの刷新に踏み切った。
この挑戦は単なる商品追加ではなく、ブランドイメージの転換と客層の拡大を狙う戦略的な試みとして位置づけられている。以降の節で、具体的なコラボレーションや販売展開について詳述する。
「コンビニエンスウェア」とコーヒー刷新──商品の現場改革
『コンビニエンスウェア』は、ファッションデザイナーの落合宏理氏と連携して開発された。落合氏は東京オリンピックやパリコレで衣装を手掛けた経歴を持ち、従来のコンビニ衣料にあった緊急用途のイメージを覆す色使いやデザインを導入した結果、売上が急成長している。
記事によれば、『コンビニエンスウェア』は大阪の店舗から販売を開始したという裏話が伝えられており、地域発信でのヒットという側面も強調されている。
開発体制とデザインの特徴
- 協業デザイナー:落合宏理(オリンピック・パリコレ経験あり)
- 狙い:緊急需要品から日常的に手に取れる衣料への転換
- 販売開始:大阪店舗を起点に展開
この章では具体的に社内会議の様子にも潜入取材が及び、開発リードがデザイナーであった点や、色とデザインの変化がヒットにつながった背景について報告している。
コーヒー機のリニューアルとバリスタの技術の再現
看板商品の一つであるカフェ系商品の刷新も行われた。大阪市内の店舗に導入された新型コーヒーマシンは、3年かけて開発されたもので、7年ぶりのリニューアルにあたる。
開発のキーマンは、コーヒー世界大会でアジア人として初優勝したバリスタ・粕谷哲氏であり、その技術を機械で再現できるよう抽出方法を改良した。豆を引く粗さは9段階に調整可能となり、メニュー数も倍増している。記事では「世界一の味を気軽に楽しめるようになった」と具体的な改善点を示しており、来年の新メニュー開発も既に進んでいることが伝えられている。
- キーマン
- 粕谷哲(世界大会アジア人初優勝のバリスタ)
- 機能改善点
- 抽出方法の改良、豆の挽き具合9段階調整、メニュー数倍増
- 開発期間
- 約3年(7年ぶりの全面リニューアル)
万博会場での売上記録と若手主体の現場運営
記事は看板商品の『ファミチキ』に関する興味深い事実も報じている。大阪・関西万博の会場内にある店舗は1日あたり1900個以上のファミチキを販売し、日本で最も多く販売する店舗になっている。
客数は通常の店舗の約4倍という規模で、この高い需要に応えるための運営体制が特徴的だとされる。迎えるスタッフは全国から集められた「2年目」の社員たちであり、ベテランではなく若手が中心となって店舗運営に当たっている点が注目される。
若手主体の意図と現場の工夫
通常のマニュアルが通用しない環境であるため、1人1人が主体的に動くことが求められる。記事は、運営側の狙いを「いろいろなことを経験して欲しい」と説明し、2年目社員が考案した数々の『技』が万博を支えている点を伝えている。
この取り組みは現場での経験を早期に積ませる教育施策としての意味合いがあり、短期的な売上貢献と長期的な人材育成を同時に実現する仕組みだと読み取れる。
細見社長の私的空間と放送情報、まとめ
番組は今回、都内某所にある細見社長の単身赴任先の自宅にも取材に入っている。伊藤忠時代からの出張経験を反映して、世界各地の匂いがするポスターや絵画を収集することを趣味としており、単身赴任15年の部屋に約50点のコレクションが集まっている点が紹介されている。
そのコレクションの「気になるお値段」や、近々「大きな変化」があることも予告されているが、記事はその内容についての詳細は放送で明かされることを示している。社長個人の収集趣味が仕事観や旅の経験とどう結びつくかが、人物像を複層的に描き出している。
番組情報と出演者
本件はテレビ大阪の情報番組「関西リーダー列伝」で特集される。放送日時は2025年9月28日(日)午後2時~3時。制作クレジットとしてはテレビ大阪株式会社、配信や過去回の視聴情報も明示されている。
- 放送日時:9月28日(日)午後2時~3時
- 司会:福澤朗
- コメンテーター:稲村亜美、内田裕子
- 今回のリーダー:細見研介(株式会社ファミリーマート 代表取締役社長)
- 番組制作:テレビ大阪株式会社(2025年9月26日 13時00分 発表)
- 表記:©テレビ大阪
番組の関連リンクは以下の通りで、放送後はTVerでの配信も予定されている。YouTubeでは過去回が配信されているとの記載がある。
- 番組HP:https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/kansai_leader/
- TVer配信:https://tver.jp/series/sr774pftbi
- YouTube過去回:https://www.youtube.com/playlist?list=PLXglZY9f1Kw03m62dQRQTyuW2wRZv7s65
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送番組 | テレビ大阪「関西リーダー列伝」 |
| 放送日時 | 2025年9月28日(日)午後2時~3時 |
| 取り上げる人物 | 細見研介(株式会社ファミリーマート代表取締役社長) |
| 司会・コメンテーター | 司会:福澤朗、コメンテーター:稲村亜美、内田裕子 |
| 社長の原点 | 1962年大阪生まれ、海外志向、神戸大学アメフト部主将経験 |
| 伊藤忠商事での経験 | 繊維部門でキャリア、重要商談のキャンセル経験から「一人の限界」を学ぶ |
| 就任 | 2021年にファミリーマート社長に就任 |
| 衣料改革 | 『コンビニエンスウェア』を立ち上げ、落合宏理氏と協業。大阪発で販売開始 |
| コーヒー刷新 | 新型機を開発(3年)、粕谷哲氏の技術を再現、挽き具合9段階、メニュー数倍増 |
| 万博店舗の実績 | ファミチキ1日1900個以上、客数は通常の約4倍 |
| スタッフ構成 | 全国から集めた『2年目』社員が運営、主体性を重視 |
| 私邸のコレクション | 単身赴任15年、約50点のポスターや絵画を収集、近く大きな変化があると示唆 |
| 情報ソース | テレビ大阪 プレスリリース(2025年9月26日 13時00分)、©テレビ大阪 |
本稿では番組の放送内容を基に、細見社長の人物像、ファミリーマートにおける商品・現場改革の具体的事例、万博における高需要店舗の運営体制、私的コレクションの紹介といった要点を整理して記載した。放送を通じて提示される細部は番組本編および配信で確認できるが、本稿はプレスリリースに含まれる全情報を網羅的にまとめたものである。