15〜20歳の投票意向調査:参政党が若者支持で首位に

若者の投票意向調査

開催期間:8月22日〜9月6日

若者の投票意向調査
若者って本当に投票してみたい政党あるの?
調査では15〜20歳の56.9%が「投票してみたい政党がある」と回答。選挙権は仮定だが、SNSや動画での接触やアルバイト・学費など生活課題が関心の入口になっている。
なんで参政党が若者に一番人気なの?
参政党は「日本人ファースト」や移民反対といった分かりやすいメッセージを発信し、SNSでの露出や勢い・流行感が若者に刺さって支持を集めた。

令和世代の投票意欲は半数超、まずは関心の実態を確認する

株式会社ワカモノリサーチが発表した調査によると、全国の15歳〜20歳の若者(男女合計1,894名)に対して「投票してみたい政党はありますか?」と尋ねたところ、56.9%が「ある」43.1%が「ない」と回答しました。調査はインターネットリサーチで、実施期間は2025年8月22日から2025年9月6日までです。プレスリリースの公開は2025年9月27日10時00分となっています。

選挙権を持たない回答者には「もしも選挙権があったら」という仮定を提示しており、若年層でも政治に興味を持っている層が一定数存在することが示されました。一方で「ない」と答えた層には、政治不信や情報不足を理由とする声も多く見られます。

15歳~20歳の若者に聞いた!投票してみたい政党ランキング 1位は「参政党」僅差で「国民民主党」が2位という結果に 画像 2

「ある」と答えた若者の主な動機

「投票してみたい政党がある」と回答した若者は、SNSや動画で見たことがきっかけで政党を身近に感じたという答えが目立ちました。また、アルバイト、学費、消費税など生活に直結する政策が入口になっているケースが多く、具体的な政策の訴求力が高いことが分かります。

代表的な回答例をまとめると、「SNSで政党の活動を見て、意外と身近に感じた」「バイト代の壁を変えようとしているのを聞いて興味を持った」「消費税の話とか、自分たちに関係あることをしてくれる党を応援したい」などが挙がっています。

  • SNS・動画での接触が関心を喚起
  • 生活課題(アルバイト、学費、消費税)が動機化
  • 家族や周囲の影響で興味を持つケースも多い
15歳~20歳の若者に聞いた!投票してみたい政党ランキング 1位は「参政党」僅差で「国民民主党」が2位という結果に 画像 3

投票してみたい政党ランキング:上位の顔ぶれと割合

「あなたならどの党に投票しますか?」という設問に対して、若者が選んだ政党のランキングは次の通りです。順位と回答割合は調査結果そのままを記載しています。

上位は拮抗した結果となり、若者の支持は「SNSでの露出」や「生活に直結する政策」によって左右されていることが読み取れます。

順位 政党名 支持率(%)
1位 参政党 24.3
2位 国民民主党 23.7
3位 れいわ新選組 16.2
4位 自由民主党 14.1
5位 チームみらい 6.3
6位 立憲民主党 6.2
7位 公明党 2.7
8位 日本維新の会 2.3
9位 日本保守党 2.2
10位 日本共産党 1.5
11位 社会民主党 0.5

上位政党に対する若者の評価と支持理由

各政党を支持した若者は、それぞれ異なる理由を挙げています。ここでは上位5党に対する主な支持理由を整理します。

  • 参政党(24.3%)
    • 「外国人から日本を守ってくれそう」「移民反対」などの「日本人ファースト」的なメッセージが支持されている。
    • 「最近注目され勢いがある」「エネルギーがある」など、流行や勢いを重視する若者も多い。
  • 国民民主党(23.7%)
    • 「103万円の壁を変えてくれた」「賃金関連の公約が多い」など、アルバイトや賃金に直結する政策が支持の中心となっている。
    • 「現実的で無理のない政策」「身近な問題を取り上げている」と評価されている。
  • れいわ新選組(16.2%)
    • SNSやYouTubeでの発信が強く、「演説が分かりやすい」「面白そう」「夢のある政策」などの評価がある。
    • 「消費税廃止」など大きな政策目標に共感する若者も一定数いる。
  • 自由民主党(14.1%)
    • 「政権経験による安心感」「安定しているイメージ」「知名度の高さ」が支持の理由。
    • 一方で「どこがやっても変わらない」「無難だから」という消極的な支持も見られる。
  • チームみらい(6.3%)
    • 「未来を考えてくれそう」「最先端で新しいイメージ」が若者に支持されている。
    • デジタル化・AIやスマート社会への期待が後押ししている。

支持しない理由と政党間の認識のズレ

「投票したい政党がない」と回答した43.1%の若者からは、「よく知らない」「信用できない」といった政治への距離感を示す意見が多く挙がりました。政治不信や学習機会の不足が目立ち、現役高校生からは「まだ勉強していない」「政治について学ぶ機会がない」といった回答もありました。

また、政党名の認識に関するズレも観察されました。例えば、立憲民主党(6.2%)を選んだ若者の中には国民民主党と混同していると思われる回答も一定数含まれており、もし勘違い分を国民民主党側に振り替えると1位と2位の順位が逆転する可能性が示唆されています。

支持しない理由の具体例

政治不信
「どうせ投票しても変わらない」「若者の意見を本気で聞いてくれる政党はない」など、政治家や政党への不信。
情報不足
「どの党もよくわからない」「勉強していないから決められない」など、学習機会や情報が不足しているとの指摘。
混同・誤認
立憲民主党と国民民主党の識別があいまいな回答が散見され、政党名や政策の理解不足が浮き彫りになった。

調査の詳細、転載・問合せ先、まとめ

本調査は株式会社ワカモノリサーチが実施したインターネットリサーチで、調査対象は全国の15歳〜20歳の男女、回答有効数は1,894名です。調査期間は2025年8月22日〜2025年9月6日。調査結果の詳細や全体像はワカモノリサーチの該当ページにて公開されています(https://wakamono-research.co.jp/media/youth-party-ranking-2025/)。

転載・引用の際は出典として「ワカモノリサーチ」とURL(https://wakamono-research.co.jp/media/)の併記が求められています。問い合わせ先は以下の通りです。

  • 株式会社ワカモノリサーチ
  • MAIL:contact@wakamono-research.co.jp
  • TEL:0120-993-703
  • HP:https://wakamono-research.co.jp/

本記事で示した主要ポイントを以下の表に整理します。若者の投票意向はSNSでの接触、生活に直結する政策、家族や周囲の影響によって形成される傾向が明確に見て取れます。加えて、情報不足や政党名の混同が存在することから、政治教育や情報発信の改善が課題であることも整理できます。

項目 内容
調査主体 株式会社ワカモノリサーチ
調査期間 2025年8月22日〜2025年9月6日
公開日時 2025年9月27日 10時00分
調査方法 インターネットリサーチ
対象 全国の15歳〜20歳の若者(男女)
有効回答数 1,894名
「投票してみたい政党がある」 56.9%
「投票してみたい政党がない」 43.1%
上位3党 1位 参政党(24.3%)、2位 国民民主党(23.7%)、3位 れいわ新選組(16.2%)
主な投票動機 SNSでの露出、生活に直結する政策(アルバイト、学費、消費税等)、家族・周囲の影響
転載条件 出典として「ワカモノリサーチ」およびURL(https://wakamono-research.co.jp/media/)の併記が必要
問い合わせ contact@wakamono-research.co.jp / 0120-993-703

本調査は、選挙権を持たない若年層の意識を可視化したものであり、SNS等を通じた情報接触や生活課題に対する政策訴求が、将来の選挙行動に影響を与える可能性を示しています。調査全体の詳細はワカモノリサーチの公開ページで確認できます(https://wakamono-research.co.jp/media/youth-party-ranking-2025/)。

参考リンク: