12月5日開催｜座って歌う昭和アニソン大合唱 vol.1

座って歌う新しい体験としての「昭和アニソン大合唱」

2025年12月5日（金）、東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで開催される参加型イベント「昭和アニソン大合唱 vol.１」は、観客が着席のまま会場全体で合唱するという新機軸を打ち出す形式で行われる。主催はRe:minder club（昭和アニソン大合唱実行委員会）で、運営元の株式会社リマインダーによるプレスリリースは2025年10月1日 18時00分に発表された。

従来のライブやカラオケ、クラブイベントとは異なり、飲食を伴ったリラックスした座席参加型の場を作ることを目的としている。性別や年代を問わず参加できる設計で、昭和のアニメソングを「懐古」ではなく「現行コンテンツ」として再発見することを意図している。

開催日時とチケット販売スケジュール

開催日は2025年12月5日（金）で、開場は18:00、開演は19:00となる。上演時間、休憩の有無や終演予定時刻の公開はされていないため、当日案内に従う必要がある。

チケットはライブポケットにて先行抽選販売が実施される。先行抽選の受付期間は2025年10月1日（水）18:00 〜 10月14日（火）23:59。料金は前売り券が税込みで4,980円、当日券が税込みで6,000円。別途ワンドリンクオーダーが必要である。

• 主催：Re:minder club（昭和アニソン大合唱実行委員会）
• 問い合わせ・最新情報：ココロ踊る音楽メディア「Re:minder – リマインダー」公式サイト（https://reminder.top）

三部構成のプログラム詳細：トーク、上映、DJでつながる合唱体験

当日の構成は第1部から第3部までの三部構成で、それぞれに異なる趣向が設けられている。来場者は着席のまま飲食を楽しみながら参加し、合唱を通じて会場全体の一体感を共有することが想定されている。

以下に各部の目的と内容を具体的に示す。すべてのプログラムは来場者参加型で、合唱で締めるなど相互作用を重視した設計になっている。

第1部：セツナ系エンディングを深掘りするトークコーナー

第1部では昭和アニメに見られる“セツナ系エンディングテーマ”に焦点を当て、作品ごとの楽曲が持つ哀愁や物語との結びつきを専門的に考察するトークが行われる。取り上げられる予定のタイトルには「宇宙戦艦ヤマト」「デビルマン」「はじめ人間ギャートルズ」などがある。

トークの後半では、取り上げた楽曲を会場全体で合唱する構成を想定しており、トークによる楽曲理解と実際の歌唱を結びつけることで、来場者が体験的に楽曲の魅力を共有できる場になる。

第2部：大画面で観る「ルパン三世」神回上映

第2部はオフィシャル上映の時間で、目玉企画として「ルパン三世」第1シリーズ第5話：十三代五ヱ門登場の上映が予定されている。家庭の視聴とは異なる大画面かつ場の共有によって、視聴体験の質を高めることが狙いである。

上映は同時視聴による感情の同調と、その後の合唱やトークとの連動を図るための枠組みとして位置づけられている。視聴後に関連楽曲を合唱へつなげる可能性が示唆されているため、作品と楽曲の関係性を現場で改めて体感できる。

第3部：昭和アニソンDJタイム（コスプレ声ちゃん）

第3部はDJタイムで、コスプレイヤーであり元まんだらけ店員のコスプレ声ちゃんが1970年代に放送されたアニメの主題歌や挿入歌をノンストップでプレイする。来場者は着席のまま自由に歌い、会場全体で合唱のフィナーレを形成することが想定されている。

参考楽曲リストは多岐にわたり、当日のセットリストは公開されている範囲で以下のタイトル群を含む。ノンストップの流れに乗って合唱することで、個別の歌唱では得られない一体感を生む設計である。

• あしたのジョー、アパッチ野球軍、宇宙戦艦ヤマト、エースをねらえ！
• 科学忍者隊ガッチャマン、機動戦士ガンダム、キャンディ・キャンディ、キューティーハニー
• 銀河鉄道999、グレートマジンガー、ゲッターロボ、侍ジャイアンツなど
• デビルマン、ど根性ガエル、はじめ人間ギャートルズ、バビル2世等を含む多彩なセレクション

出演者とプロフィール：昭和を歌う現役アイドルと専門DJ

出演者は新井ひとみ（東京女子流）、コスプレ声ちゃん、DJ BLUEほかが予定されている。各出演者は昭和楽曲への造詣や実績を持ち、イベントの趣旨に沿った企画運営に関与する。

以下に主な出演者のプロフィールを整理する。各プロフィールは出自、活動歴、昭和楽曲との関わりを中心にまとめている。

新井ひとみ（東京女子流）

1998年4月10日生まれ、宮城県大河原町出身。ガールズグループ「東京女子流」のメンバーとして2010年にavex traxよりデビュー。グループは2026年3月に解散予定。

2019年からは「80年代アイドル風アイドル」をコンセプトにソロプロジェクトを始動しており、昭和歌謡やアニメソングのカバー経験が豊富である。代表的なカバーには『魔法の天使クリィミーマミ』の主題歌「デリケートに好きして」や「少女A」「時には昔の話を」などがある。大学の卒論テーマは松田聖子で、昭和カルチャーへの深い理解と実践が示されている。

コスプレ声ちゃん

1979年5月9日生まれ、広島県出身。中古漫画専門店「まんだらけ」の元コスプレ店員で、コスプレを用いた表現で注目を集める存在。写真集や映像作品のリリース経験があり、イベント出演やDJ活動を継続している。

2019年からは中銀カプセルタワービルからのDJ配信や関連ZINE、グッズ販売を行い、アナログレコードでアニメ特撮ソングを回すなど、独自のアプローチで昭和文化を発信している。2児の母というプロフィールも併記される。

DJ BLUE

昭和歌謡から平成J-POPまでの楽曲を再発見する活動を行う「青春J-POP Project」のリーダー。mixCDやDJイベントのプロデュース、ラジオパーソナリティ、雑誌連載でのコラムや対談など多岐にわたる活動歴を持つ。

アニソンへの愛情も深く、今回のイベントではDJセットの組成や構成面でも関与することが想定されている。昭和楽曲を現代の場で再提示する役割を担う。

会場・チケット情報とイベントの位置づけまとめ

会場はLOFT9 Shibuya（東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F）で、座席を用いた観客参加型の合唱体験を行うに適したスペースが選定されている。チケット販売、座席配置、ワンドリンク制の運用など、来場時の注意事項は公式アナウンスを参照する必要がある。

本イベントはRe:minder clubが主催するシリーズの第一弾であり、今後はアニメソング以外にも80年代アイドル、ロック、シティポップなど多様なジャンルでコミュニティを活性化することが明記されている。

以上の通り「昭和アニソン大合唱 vol.１」は、1970年代アニメソングを中心に据えた三部構成で、着席のまま合唱を行うという独自の体験を提供するイベントである。出演者は昭和歌謡やアニソンに関する実績を持つ面々が揃っており、主催のRe:minder clubは本企画を起点に幅広いジャンルで今後の展開を見据えている。