TIFFCOM 2025 10/29〜31:IP市場と国際共同製作の注目動向

TIFFCOM 2025開催

開催期間:10月29日〜10月31日

TIFFCOM 2025開催
TIFFCOMってどんなイベントなの?
TIFFCOMは東京国際映画祭併設のB2Bコンテンツマーケットです。映画・TV・アニメの制作会社やバイヤー、プロデューサーが集まり商談・ピッチ・セミナーを通じて国際共同製作や海外展開の機会を創出します。
どうやって参加登録すればいいの?
業界関係者は公式サイトのビジター登録ページ(https://tiffcom.jp/visitor)から申し込みます。出展やセミナー情報、登壇者の追加は公式サイトやSNSで随時案内されるため、最新情報を確認して登録してください。

東京発、アジアと世界をつなぐビジネスマーケット「TIFFCOM 2025」開催の全体像

TIFFCOMは東京国際映画祭(TIFF)併設のコンテンツビジネスマーケットであり、2025年は第22回目の開催となります。会期は2025年10月29日(水)~31日(金)の3日間、会場は東京都立産業貿易センター浜松町館です。主催は経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパンが担い、業界向けのB2Bイベントとして国内外の映像関係者が一堂に会します。

当年はグローバル化がさらに進展する映像コンテンツ市場の状況を受け、出展登録・ビジター登録ともに前年を上回るペースで申込が進んでいます。TIFFCOMは商談・マッチング機能に加えて、セミナーやピッチ、ネットワーキングを通じて国際共同製作や海外展開の機会創出を目指します。公式サイトやSNSでの情報発信も行われており、来場を希望する業界関係者はビジター登録ページ(https://tiffcom.jp/visitor)を参照してください。

開催期間 2025年10月29日(水)~31日(金)
会場 東京都立産業貿易センター浜松町館
主催 経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパン
公式サイト https://tiffcom.jp/
公式SNS X: TIFFCOM_Tokyo / Instagram: tiffcom_tokyo / Facebook: TIFFCOM.Tokyo / LinkedIn: tiffcom-tokyo
備考 第38回東京国際映画祭(TIFF)2025.10.27~11.5 併設のビジネス・コンテンツマーケット
映画、TV、アニメ、IPー映像コンテンツ市場の鍵を握るのは?トレンド最前線と今後を予測する20のセミナーがラインナップ!コンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」10/29~31開催 画像 2

拡大するマーケット機能と注目の「Tokyo IP Market」「Tokyo Gap-Financing Market」

今年のTIFFCOMでは、既存のマッチング機能を強化し、特にIP流通と資金調達支援のためのマーケットを拡充しています。中でもリブランディングによる「Tokyo IP Market: Adaptation & Remake」と、企画段階の資金調達に特化した「Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)」は出展・商談の中核を担います。

いずれのマーケットも、国内出版社や制作会社と海外の映像プロデューサー、制作会社を直接つなぐことを目的としており、対面での商談機会を設けることで、実際の映像化や共同製作の実現を支援します。とくに日本発IPの海外ニーズが高まる中、出版原作の映像化権やリメイク権を扱う参加社の拡充は重要なポイントです。

映画、TV、アニメ、IPー映像コンテンツ市場の鍵を握るのは?トレンド最前線と今後を予測する20のセミナーがラインナップ!コンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」10/29~31開催 画像 3

Tokyo IP Market: Adaptation & Remake の特徴

このマーケットは2023年に始まったTokyo Story Marketの進化版であり、今回は出版原作権に加えてリメイク権を持つ映像制作会社も参加します。目的は日本のマンガ・小説等の原作を海外プロデューサーと結びつけ、映像化・リメイクの機会を創出することです。

参加企業はKADOKAWA、講談社、主婦と生活社、スクウェア・エニックス、東映、日本文芸社の6社が名を連ね、TIFFCOM事務局が来場する海外プロデューサーとのマッチングを支援します。会場は浜松町館2階展示場内で、期間は10月29日~31日です。

  • 日時:2025年10月29日(水)~31日(金)
  • 会場:都立産業貿易センター 浜松町館 2階展示場内
  • 参加者:海外映像プロデューサーおよびIPスカウト担当者、国内出版社および映像制作会社
  • 参加社:KADOKAWA、講談社、主婦と生活社、スクウェア・エニックス、東映、日本文芸社
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Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)の役割と今年の選出状況

TGFMは〈第6回〉となるマーケットで、資金調達段階にある長編映画企画に対し、TIFFCOMが業界エキスパートとの1対1の商談機会を提供する仕組みです。応募条件として〈企画の総予算の60%が確保されていること〉と〈アジアの要素を含むこと〉が求められます。

今年は東南アジアからの企画が多く選出され、実写・長編アニメーションなど多彩なプロジェクトが並びました。特に、日伊映画共同製作協定の発効を受けて特別選抜されたイタリアの企画が3件含まれる点も注目されます。参加は合計23企画(実写17/アニメーション6)です。

  • 参加企画数:23企画(実写17/アニメーション6)
  • 応募条件:総予算の60%確保、アジア要素を含むこと
  • 特記事項:東南アジア企画の比率増、イタリア3企画の特別選抜を含む
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セミナープログラムの全体像と注目の登壇者

TIFFCOM 2025では、セミナーを20本に拡大して業界の最新トピックスを発信します。テーマはIP戦略、アニメ、テレビの海外展開、国際共同製作、アジア各国の人気コンテンツなど多岐にわたり、国内外のキーパーソンやクリエイターが多数登壇します。

以下に主なプログラムの内容と登壇者一覧を整理します。記載は2025年10月1日時点の発表内容で、追加発表や登壇者の変更は公式サイト・SNS等で順次案内されます。

【IP/キーノート】グローバル映像化で注目される日本IPの未来

主催:公益財団法人ユニジャパン。Netflix『ONE PIECE』実写シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー、藤村哲也氏(フィロソフィア株式会社代表取締役)が登壇します。本セミナーでは、日本発IPのグローバル映像化の現状をアジア市場やハリウッドなどの事例に基づいて解説し、言語や国境を越えるエンターテインメントとしての可能性と展開戦略を論じます。

登壇者:藤村哲也(フィロソフィア株式会社 代表取締役)

【Japanese TV/Special Session】放送コンテンツの海外展開最前線

主催:一般社団法人 放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)。国際共同製作からローカルコンテンツの可能性まで、最新事例を紹介するセッションです。モデレーターは秋山大(BEAJ 事務局長)。

登壇者一覧:

  • 高嶋ともみ(株式会社WOWOW コンテンツプロデュース局ドラマ制作部 チーフプロデューサー)
  • ダニエル・トイヴォネン(株式会社日テレアックスオン 企画戦略センター企画戦略部 チーフクリエイター)
  • 辻史彦(朝日放送テレビ株式会社 コンテンツプロデュース局 局長)
  • 小谷亮太(株式会社NHKエンタープライズ 第2制作センター 国際部 エグゼクティブ・プロデューサー)
  • 大山真一(株式会社テレビ宮崎 コンテンツビジネス局 エグゼクティブアドバイザー)
  • 落合俊輔(BEAJ 事務局長補佐)
【日本テレビ】日テレ グローバル戦略発表

セッション名:「日テレ、開国!Gear Up, Go Global」主催:日本テレビ放送網株式会社。海外事業・技術連携を含む同社のグローバルビジネス戦略を複数の役員が発表します。

登壇者:澤桂一(取締役専務執行役員)、小林暢慎(コンテンツ戦略本部海外戦略センター長)、秋山健一郎(GYOKURO STUDIO代表)、篠田貴之(海外戦略センター兼技術統括局創造テクノロジー部次長)

【TBS】Inspiring Global Love for Japan

主催:株式会社TBSホールディングス。TBSのグローバルビジネスの取り組みと東南アジア・グローバルサウスを含む戦略を紹介します。

登壇者:龍宝正峰(株式会社TBSテレビ 代表取締役社長)、日比麻音子(株式会社TBSテレビ アナウンサー)、ド・タイン・ハイ(ベトナムテレビジョン 副社長)、瀬戸口克陽(株式会社TBSホールディングス 執行役員)、太田裕之(グローバルビジネス局ゼネラルマネージャー)

【Co-production】『死のキッチン』(原題:Morte Cucina)を事例にした国際共同製作セミナー

2025 TIFFコンペティション部門に選出された『死のキッチン』は、2024年のTokyo Gap-Financing Market参加企画。ペンエーグ・ラッタナルアーン監督ら製作者陣によるケーススタディとパネルディスカッションが実施されます。主催は日本映画製作者連盟と公益財団法人ユニジャパン。

内容はイントロダクション、ケーススタディ、パネルディスカッション(東南アジア編)。参加者はペンエーグ・ラッタナルアーン監督、ソーロス・スクム、ステファノ・チェンティーニ、シャンティ・ハーマイン、クリスチャン・イマヌエル、ニニ・ユソフ、数土直志(ジャーナリスト)など多彩です。モデレーターはローナ・ティー(mylab)です。

【国際共同製作のロードマップ】~アジアから世界を目指す~

主催:東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC)、Into Global。モデレーターは川野正雄(TCICプログラム・ディレクター/Into Globalプログラムマネージャー)。

パネリストにはチェ・ユンヒ(バルンソンE&A CEO/映画プロデューサー)、河井真也(映画プロデューサー)などが登壇し、国際共同製作の実務面と戦略を扱います。

【MPA / DHU / TIFFCOM】マスタークラス・セミナー & ピッチング・コンテスト 2025

主催:モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、デジタルハリウッド大学(DHU)、TIFFCOM。第一部はマスタークラス・セミナーで、今回登壇するのはプロデューサーのスカイラー・ワイス(『Elvis』等のプロデュース経験)。製作秘話や仕事観を語ります。

第二部はピッチング・コンテストで、参加者がプロジェクトを提示し、審査や助言を受ける場となります。

映画、TV、アニメ、IPー映像コンテンツ市場の鍵を握るのは?トレンド最前線と今後を予測する20のセミナーがラインナップ!コンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」10/29~31開催 画像 6

参加案内、対象、重要リンクと記事のまとめ

TIFFCOM 2025はコンテンツの海外展開や国際共同製作を目指すプロデューサー、バイヤー、IPスカウト、配給業者、放送局の関係者などを主な対象としたB2Bイベントです。出展・ビジター登録やセミナーの最新情報は公式サイトおよび公式SNSでの案内を確認することが推奨されます。

ここまでに示した開催情報、マーケット内容、セミナーラインナップ、登壇者情報を整理した表を以下に示します。この記事では、発表された情報を漏れなく整理して提供しています。公式発表以降の追加情報や登壇者の変更は公式サイト・SNS・プレスリリース等で随時公表されます。

項目 内容
開催期間 2025年10月29日(水)~31日(金)
会場 東京都立産業貿易センター浜松町館
主催 経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパン
公式サイト https://tiffcom.jp/
公式SNS X: TIFFCOM_Tokyo / Instagram: tiffcom_tokyo / Facebook: TIFFCOM.Tokyo / LinkedIn: tiffcom-tokyo
主要マーケット Tokyo IP Market: Adaptation & Remake、Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)等
Tokyo IP Market 参加社 KADOKAWA、講談社、主婦と生活社、スクウェア・エニックス、東映、日本文芸社
TGFM 概要 第6回。参加企画23(実写17/アニメ6)。応募条件:総予算60%確保、アジア要素を含む。
セミナー本数 20本(2025年10月1日時点で18セミナーの詳細発表あり。順次追加発表予定)
注目登壇者(抜粋) 藤村哲也(『ONE PIECE』実写EP)、スカイラー・ワイス(プロデューサー)、ペンエーグ・ラッタナルアーン(監督)ほか多数
関連URL・登録 来場登録(業界関係者向け): https://tiffcom.jp/visitor
備考 第38回東京国際映画祭(TIFF)2025.10.27~11.5 併設。B2B対象イベント。

以上が発表時点(2025年10月1日)に公表された情報の全容です。TIFFCOMは日本IPのグローバル展開、国際共同製作支援、資金調達や商談を通じて実際の作品化へとつなげる場として、出展者・来場者双方に具体的な機会を提供する設計になっています。詳細や追加の登壇者情報は公式サイトを随時確認ください。

参考リンク: