10月13日 茨城で最後の被爆ピアノ演奏会と映画上映

茨城ラスト被爆ピアノ公演

開催日:10月13日

茨城ラスト被爆ピアノ公演
当日券はある?どうやって参加すればいいの?
記事では事前申込の明記がないため、原則当日参加が想定されます。高校生以下は無料、大人500円(半額を平和活動へ寄付)。詳細は主催のパルシステム茨城 栃木の案内やチラシPDFで確認してください。
被爆ピアノって何が特別なの?
被爆ピアノは広島で被爆した楽器を矢川光則さんが修復したピアノで、被爆の記憶を音で伝えるために全国で演奏されてきたもので、約3,000回の公演実績があり2025年に巡回を終えます。

被爆ピアノが奏でる最後の巡回──土浦で紡がれる80年の記憶

生活協同組合パルシステム茨城 栃木は、2025年10月13日(月・祝)にクラフトシビックホール土浦(茨城県土浦市東真鍋町2-6)で、被爆ピアノの演奏会と映画『おかあさんの被爆ピアノ』の上映会を開催します。開催時間は12時30分から15時40分で、被爆・戦後80年にあわせて行われる全国巡回コンサートが茨城で最後の音色を披露します。

演奏会では、被爆ピアノの演奏に合わせて子どもたちが合唱します。合唱を務めるのは、2025年8月に開催された第80回茨城県合唱コンクールで全国大会出場を決めた土浦市立土浦第二小学校合唱団です。被爆ピアノの音色と子どもたちの歌声を通じ、平和の意味を来場者とともに考える場となります。

被爆・戦後80年 県内最後の被爆ピアノ演奏 映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映も 10月13日(月・祝)〔茨城 栃木〕 画像 2

開催趣旨と位置付け

本行事はパルシステム茨城 栃木が展開する平和を考える取り組みの一環で、2023年に続く開催です。2025年は国際協同組合年にあたり、幅広い世代とともに戦争がもたらす被害や平和の在り方について理解を深めることを目的としています。

イベントは被爆ピアノの歴史・修復・演奏・映画上映を通して、過去の事実を伝えると同時に次世代に平和の重要性を継承する試みとして位置付けられます。一般参加は高校生以下無料、大人500円で、その半額は平和活動へ寄付されます。

被爆・戦後80年 県内最後の被爆ピアノ演奏 映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映も 10月13日(月・祝)〔茨城 栃木〕 画像 3

被爆ピアノと矢川光則さんの歩み:音でつなぐ世代

演奏に使われるピアノは、広島への原爆投下で被爆した楽器です。爆心地から3km以内で爆風・熱線・放射能の影響を受けたもので、長年放置されていたところをピアノ調律師の矢川光則さんが修復しました。矢川さんは被爆2世として生まれ、被爆ピアノの修復を契機に2001年から全国巡回コンサートを行ってきました。

矢川さんは1998年に被爆者から1台のピアノの修復と調律を託されたことを起点に、以来自ら4トントラックに被爆ピアノを積み込み、全国で演奏活動を展開してきました。これまでに開催した演奏会は3,000回以上にのぼり、2025年の被爆・戦後80年を節目に活動を終了する予定です。

被爆・戦後80年 県内最後の被爆ピアノ演奏 映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映も 10月13日(月・祝)〔茨城 栃木〕 画像 4

映画『おかあさんの被爆ピアノ』の内容

上映される映画は矢川さんの活動をモデルにした作品で、被爆2世の母から生まれた娘が被爆ピアノを通じて自らのルーツをたどる物語です。長年にわたる被爆者の苦悩や世代を越えた家族の思いが描かれ、被爆の記憶とその継承をテーマに据えています。

映画は個人史と社会史を重ね合わせる構成で、修復されたピアノの音色が物語の重要なモチーフとなっています。上映後には駒野将崇さんのピアノ演奏と矢川さんの談話の時間が設けられ、映像と生の音が相互に補完するプログラムです。

被爆・戦後80年 県内最後の被爆ピアノ演奏 映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映も 10月13日(月・祝)〔茨城 栃木〕 画像 5

当日のプログラム、参加方法、関係団体

当日のスケジュールは開会挨拶から閉会挨拶まで明確に区分されています。演奏会・上映会・談話・演奏の順で進行し、参加費や後援・協賛団体も公表されています。土浦での開催は被爆ピアノ全国巡回の茨城ラストを飾る催しです。

時間配分と主要プログラムは以下の通りです。プログラムは終盤に矢川さんと駒野さんによる演奏・談話が入り、音と語りで記憶を伝える構成です。

日時
2025年10月13日(月・祝)12:30〜15:40
会場
クラフトシビックホール土浦 大ホール(茨城県土浦市東真鍋町2-6)
スケジュール
  • 12:30 開会挨拶
  • 12:35 被爆ピアノ演奏会(合唱:土浦市立土浦第二小学校合唱団)
  • 13:15 映画『おかあさんの被爆ピアノ』上映
  • 15:20 駒野将崇さんの被爆ピアノ演奏、矢川光則さんの談話
  • 15:40 閉会挨拶
参加費
高校生以下:無料、大人:500円(その半額を平和活動に寄付)

主催・協賛・後援・協力

本行事の主催は生活協同組合パルシステム茨城 栃木です。協賛・後援・協力の各団体が名を連ねており、地域や業界を超えた連携のもとで企画運営されています。

以下が公表された組織一覧です。

  • 主催:生活協同組合パルシステム茨城 栃木
  • 協賛:茨城県生活協同組合連合会
  • 後援:土浦市、土浦市教育委員会、日本原水爆被害者団体協議会、茨城県農業協同組合中央会、協同組合ネットいばらき、茨城県ユニセフ協会
  • 協力:株式会社矢川ピアノ工房、有限会社茨城県映画センター、クラフトシビックホール土浦

チラシPDFは「チラシPDFはこちら」として案内が出されています。問い合わせ先やチラシの入手方法は主催側の案内を参照してください。

情報の整理と要点まとめ

以下の表は本記事で取り上げた主要情報を整理したものです。日時・会場・出演者・参加費・主催・後援など、参加や取材の際に参照しやすい形式でまとめています。

項目 内容
主催 生活協同組合パルシステム茨城 栃木
日時 2025年10月13日(月・祝)12:30〜15:40
会場 クラフトシビックホール土浦 大ホール(茨城県土浦市東真鍋町2-6)
主な出演・登壇者 被爆ピアノ(演奏:駒野将崇)、矢川光則(ピアノ調律師・談話)、土浦市立土浦第二小学校合唱団
プログラム 開会挨拶、被爆ピアノ演奏(合唱)、映画『おかあさんの被爆ピアノ』上映、駒野さん演奏・矢川さん談話、閉会挨拶
参加費 高校生以下:無料、大人:500円(半額を平和活動に寄付)
協賛・後援・協力 茨城県生活協同組合連合会(協賛)、土浦市、土浦市教育委員会、日本原水爆被害者団体協議会、茨城県農業協同組合中央会、協同組合ネットいばらき、茨城県ユニセフ協会(後援)、株式会社矢川ピアノ工房、有限会社茨城県映画センター、クラフトシビックホール土浦(協力)
関連情報 被爆ピアノは爆心地から3km以内で被爆、矢川光則さんは1998年に修復依頼を受け2001年から巡回、これまでに3,000回以上の演奏会を開催。活動は被爆・戦後80年の節目となる2025年に終了予定。
主催組合の概要 パルシステム茨城 栃木:所在地 茨城県水戸市梅香2-1-39、理事長 青木恭代、出資金70.9億円、組合員数14.1万人、総事業高183.4億円(2025年3月末現在)。パルシステム生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区大久保2-2-6、理事長 渋澤温之)も関連情報として記載。

以上が本行事に関する要点と詳細の整理です。被爆ピアノの演奏と映画上映という二つの手法によって、個人の記憶や地域の歴史を伝える機会が設けられています。参加や取材を考える際は、記載された日時・会場・連絡先情報を確認のうえ、開催側が提供するチラシや公式案内を参照するとよいでしょう。