関門エリアがTOP100に初選出 持続可能観光で国際評価

関門エリアTOP100選出

開催日:9月29日

関門エリアTOP100選出
関門エリアが選ばれたって何が評価されたの?
Green DestinationsのTOP100は持続可能な観光地を選ぶ国際リストで、関門は関門橋やトンネルを観光化する「インフラツーリズム」と行政・事業者・住民の連携、エリアマネジメントが高く評価されました。
今回の受賞で旅行者には何が変わるの?
受賞を機に地域連携やツアー整備が進み、環境配慮した学びのある観光プログラムや滞在延長の誘導、地元事業者の活性化が期待され、質の高い観光体験が増えます。

関門海峡エリアが国際的な環境観光の舞台に:2025「Green Destinations TOP100」への初選出

令和7年9月29日(2025年9月29日)、一般社団法人海峡都市関門DMO(以下、関門DMO)は、関門エリア(山口県下関市、福岡県北九州市)が2025年「Green Destinations TOP100 Stories」(世界の持続可能な観光地の取り組み TOP100)に初めて選出されたことを発表しました。山口県内および福岡県内の地域が同ランキングに選出されるのは今回が初めてです。

本選出は、関門エリアが観光振興と地域保全を両立させる取り組みを進めてきた成果を国際的に評価されたものです。Green Destinationsはオランダに本部を置く国際的な組織で、環境保護、文化・伝統の継承、地域社会への貢献などの観点から持続可能な観光地を選定しています。

関門エリアが「世界の持続可能な観光地 TOP100」に初選出!フランスで関門エリアの魅力を発信&両市長を表敬訪問 画像 2

Green Destinations TOP100とは

Green Destinations(本部:オランダ)が毎年選出する「Green Destinations TOP100」は、世界中の観光地から持続可能性に優れた取り組みを行っている地域を公表する国際的な選出プログラムです。環境、文化、社会的側面を含めた多角的評価により、地域の優れた実践事例が取り上げられます。

関門エリアの受賞内容の詳細は、Green Destinationsが公開している受賞レポートやPDF資料にまとめられており、該当ページおよび資料はオンラインで確認できます。参考リンクは記事末の「関連リンク」欄に示します。

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評価された取り組み:インフラを観光資源に変える「インフラツーリズム」と連携体制

関門エリアが選出された主な評価ポイントは、大きく分けて「インフラツーリズムによる地域連携」と「多様なステークホルダーの連携」、およびそれらを通じたエリアマネジメントの実践です。関門橋や関門トンネルといった象徴的なインフラを単なる交通手段としてだけでなく、地域の歴史や技術を学ぶ観光資源として活用している点が高く評価されました。

具体的には、両市の行政、観光事業者、インフラ事業者、地域団体、住民などが一体となり、広域的に連携して関門エリア全体を一つの観光圏とする取り組みを進めています。これにより、来訪者に対して環境や文化に配慮した質の高い観光体験を提供する基盤が整備されています。

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評価項目の詳細

インフラツーリズムによる地域連携

関門橋や関門トンネルを観光資源化し、技術や歴史を学ぶツアーを実施。海峡に面した両市の連携を通じて、訪問者が対岸の文化や景観を短時間で体感できる仕組みが構築されています。

この取り組みは、地域内観光の滞在時間延長や周辺事業者への波及効果を期待するものでもあり、観光圏としての一体的な価値創造に寄与しています。

多様なステークホルダーの連携

行政だけでなく、観光事業者、インフラ事業者、地域団体、住民などが参画する協働体制が構築されています。こうした協力体制により、地域資源の保全と観光振興を両立させる事業運営が行われています。

連携の枠組みは、プロジェクト単位での協働だけでなく、エリア全体を俯瞰したエリアマネジメントの仕組みづくりへとつながっています。

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受賞を受けた表敬訪問の予定と関係者について

関門DMOは今回の受賞を受け、下記の通り北九州市長および下関市長への表敬訪問を予定しています。取材についても案内が出されています。各訪問の日程、参加者は以下のとおりです。

訪問者は一般社団法人 海峡都市関門DMOの代表理事、CMO、ディレクターらで構成され、全員が門司港共創プロジェクトチーム共同事業体を兼務しています。

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表敬訪問の日時と訪問者

  • 北九州市長表敬:令和7年10月7日(火)16:45~17:00
  • 下関市長表敬:令和7年10月8日(水)15:00~15:15

訪問者(関門DMO側):

  1. 代表理事:巖洞 秀樹(がんどう ひでき)
  2. CMO:二宮 佳範(にのみや よしのり)
  3. ディレクター:末吉 春香(すえよし はるか)

上記の全員は門司港共創プロジェクトチーム共同事業体を兼務しており、今回の受賞について地域と連携した説明や今後の活動方針について表敬先で報告を行う予定です。

関門DMOの組織情報と受賞関連資料・リンク

受賞主体である一般社団法人 海峡都市関門DMOの組織概要と関連資料、外部リンクをまとめます。組織の設立背景や所在地、事業内容などの基礎情報を押さえることで、今回の受賞がどのような体制のもとで達成されたかが理解できます。

以下に法人情報、事業内容、設立日などを整理します。また、Green Destinationsが公開する受賞内容のPDFや公式サイトへのリンクも併記します。

関門DMOの基本情報

法人名 一般社団法人 海峡都市関門DMO(地域連携DMO)
登記 山口県下関市一の宮学園町2-1(東亜大学内)
所在地(事務所) 福岡県北九州市小倉北区大手町11-3(朝日広告社内)
代表理事 巖洞 秀樹
事業内容 地域活性化に関する事業、旅行業法に基づく旅行業
設立 2020年10月2日

受賞関連資料・外部リンク

Green Destinationsの受賞掲載ページや、受賞内容をまとめたPDFなど、一次情報に直接アクセスできるリンクを以下に示します。資料には関門エリアのGood Practice Storyやプレゼンテーション、表彰式の記録が含まれています。

プレスリリース本文では、「表彰式1」「表彰式2」「表彰式3」「プレゼンテーション」といった関連写真・資料の項目が示されており、受賞の記録や紹介資料が順次公開される旨が記載されています。

要点の整理と本文のまとめ

以下の表は、本記事で取り上げた関門エリアの受賞に関する主要な情報を整理したものです。日付、評価のポイント、表敬訪問の日時、関係者、関門DMOの基本情報、関連リンクを網羅しています。

項目 内容
発表日 令和7年9月29日(2025年9月29日)
受賞名 2025 Green Destinations TOP100 Stories(世界の持続可能な観光地 TOP100)
受賞対象エリア 関門エリア(山口県下関市、福岡県北九州市)
評価された主なポイント インフラツーリズムによる地域連携、行政・観光事業者・インフラ事業者・地域団体等の多様なステークホルダー連携、エリアマネジメント
北九州市長表敬 令和7年10月7日(火)16:45~17:00
下関市長表敬 令和7年10月8日(水)15:00~15:15
訪問者(関門DMO) 代表理事 巖洞 秀樹、CMO 二宮 佳範、ディレクター 末吉 春香(各氏は門司港共創プロジェクトチーム共同事業体を兼務)
関門DMOの登記・所在地等 登記:山口県下関市一の宮学園町2-1(東亜大学内)/所在地:福岡県北九州市小倉北区大手町11-3(朝日広告社内)
設立 2020年10月2日
関連リンク
  • GREEN DESTINATIONS FOUNDATION:https://greendestinationsjp.org/
  • 受賞内容PDF:https://www.greendestinations.org/wp-content/uploads/2025/09/KANMON-2025Top100-Good-PracticeStory.pdf
  • 関門DMOプレスリリース:https://www.kanmon-dmo.org/news/20250929

今回の選出は、関門エリアの地理的特徴や歴史資源、インフラを観光資源へと転換する取り組み、そして地域内外の組織が協働する枠組みが国際的に認められた結果です。関門DMOは、受賞を契機に関係各所との連携を継続しながら、環境や文化への配慮を踏まえた観光体験の提供を進める方針を示しています。詳細は上記のリンク先や関門DMOの発表資料をご確認ください。

参考リンク: