11/15開催 森田芳光特集で2作がバリアフリー上映
ベストカレンダー編集部
2025年10月4日 18:08
森田芳光バリアフリー上映
開催日:11月15日
森田芳光監督特集の一環として:バリアフリー上映を11月15日に実施
国立映画アーカイブは、上映企画「映画監督 森田芳光」のプログラムの一つとして、2025年11月15日(土)に〈バリアフリー上映〉を実施すると発表しました。対象となる作品は『それから』(1985年)と『(ハル)』(1996年)の2本で、両作とも35mmフィルムによる上映で提供されます。
開場は各回の開映30分前となっており、12:30の回に『それから』、16:00の回に『(ハル)』がそれぞれ上映されます。会場は国立映画アーカイブの長瀬記念ホール OZU(2階、東京都中央区京橋3-7-6)です。
上映作品の内容と上映仕様 — 古典的な35mmフィルムで楽しむ森田作品
上映される2作品は監督:森田芳光の代表作と位置づけられる作品で、いずれも35mmフィルムによる上映という点が特色です。『それから』は1985年制作、上映時間130分、東映配給の作品であり、森田が漱石文学の映画化に挑んだ意欲作として評価されています。
『(ハル)』は1996年制作、上映時間119分、光和インターナショナル配給の作品です。本作はパソコン通信を題材にした当時としては新しい題材と、人物心理の細やかな描写が特徴です。両作ともフィルム上映ならではの質感と記録性を保った形での上映となります。
『それから』(1985年)——作品解説と上映情報
『それから』は、森田が松田優作と再タッグを組んで制作した文芸映画で、モラトリアムの倦怠とその終焉というモチーフを通じて、森田作品の延長線上にある演出と語りの両立を示した作品です。ベテランのスタッフや俳優も参加し、キネマ旬報ベスト・テン第1位に輝いた経歴を持ちます。
上映仕様は35mmフィルム、上映時間130分、12:30開映(開場は開映30分前)です。著作権表示は©東映となります。
『(ハル)』(1996年)——作品解説と上映情報
『(ハル)』は、盛岡に住む“ほし”こと美津江(演:深津)と、東京に住む“ハル”こと昇(演:内野)がパソコン通信で交流を深める過程を描いた物語です。字幕演出や撮影(高瀬比呂志)による絵画的な画作りが評価される作品です。
上映仕様は35mmフィルム、上映時間119分、16:00開映(開場は開映30分前)です。著作権表示は©光和インターナショナルとなります。
設けられるアクセシビリティと機器の詳細
本企画では、視覚・聴覚に配慮した複数のサービスを用意しています。聴覚障害のある方向けには日本語字幕と、映画館内で音声を増幅するヒアリングループシステムを準備します。視覚障害のある方向けには音声ガイドをFM配信し、受信用ラジオ機器の貸出も行います。
これらの機器やサービスは数に限りがあり、利用を希望する場合は事前の予約が必須です。字幕での観賞や、ラジオとイヤホンを持参される方の座席予約も受け付けますが、席数や貸出機器には制限がありますので早めの申し込みが推奨されています。
提供される具体的なアクセシビリティ項目
- 日本語字幕:聴覚障害のある方のために、映画のセリフや音響情報を日本語字幕で提供。
- ヒアリングループシステム:映画の音声を増幅し、補聴器や受信機で聴きやすくするシステムを会場に設置。
- 音声ガイド(FM配信)/ラジオ貸出:視覚障害のある方に向けて音声解説をFM送信。受信機(ラジオ)の貸出が可能。
上記サービスはPalabra株式会社および社会福祉法人聴力障害者情報文化センターの協力により提供されます。個々の利用条件や詳細は申込時に確認できます。
参加方法・予約手順・料金など実務上の案内
ヒアリングループや音声ガイドを利用する場合は、必ずメールまたはFAXによる事前予約が必要です。聴覚や視覚に障害のある方で、字幕上映を利用する方やラジオとイヤホンを持参する方も座席予約を受け付けますが、先着順での対応となります。
申込期間は2025年10月28日(火)から2025年11月13日(木)までです。定員に達し次第締め切られますので、早めの申し込みが求められます。
予約方法と記入事項
- 件名:希望の上映回(各回または両方)/字幕・ヒアリングループ・音声ガイド(いずれかを記入)
- 内容:①来場者全員のお名前(付添者は人数のみでも可)
- 内容:②希望席数/ラジオ希望台数
- 内容:③返信用連絡先(当日も連絡がとれる電話番号またはメールアドレス)
申込先はメール assist@nfaj.go.jp、FAXは 03-3561-0830 です。個人情報は本目的のみに使用し、使用後は適切に破棄されることが明記されています。
料金・同伴者規定
障害者手帳をお持ちの方は無料で入場できます。付添者は原則として1名まで無料となります。一般の料金情報については記載がないため、別途国立映画アーカイブの公式情報を参照してください。
公式のプログラム詳細や最新情報、会期中の休館日などは国立映画アーカイブのウェブサイトで公開されています。該当ページは以下のURLです:
https://www.nfaj.go.jp/film-program/yoshimitsu-morita202510/。
会期全体の概要と協力体制
本バリアフリー上映は、上映企画「映画監督 森田芳光」内でのイベントです。上映企画の会期は2025年10月14日(火)から10月26日(日)、および11月4日(火)から11月26日(日)です。会期中の休館日は月曜日となっています。
協力機関として、Palabra株式会社と社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが名を連ねています。これにより機器の提供や運用支援、障害者向けサービスの実施が可能になっています。
会場・開催日時の整理
- 開催日
- 2025年11月15日(土)
- 開場
- 各回とも開映30分前
- 会場
- 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)/東京都中央区京橋3-7-6
本企画は、映画のフィルム上映という形式を維持しつつ、視覚・聴覚に配慮した鑑賞環境を整えることで、より広い観客が日本映画の代表作を共有できる機会を目指しています。
要点の整理(表)
以下の表は本記事で触れた主要な情報を一目で確認できるように整理したものです。参加を検討する際の参考にしてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年11月15日(土) |
| 会場 | 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)/東京都中央区京橋3-7-6 |
| 上映作品(回) | 12:30『それから』(1985年/130分/35mm/©東映)/16:00『(ハル)』(1996年/119分/35mm/©光和インターナショナル) |
| アクセシビリティ | 日本語字幕、ヒアリングループシステム(音声増幅)、音声ガイド(FM配信)・ラジオ貸出 |
| 協力 | Palabra株式会社、社会福祉法人聴力障害者情報文化センター |
| 予約方法 | 事前予約(メールまたはFAX):assist@nfaj.go.jp FAX: 03-3561-0830。記入事項:希望回/希望サービス、来場者名、希望席数/ラジオ台数、連絡先 |
| 申込期間 | 2025年10月28日(火)―11月13日(木) ※定員に達し次第締切 |
| 料金 | 障害者手帳をお持ちの方は無料(付添者は原則1名まで無料) |
| 関連会期 | 上映企画「映画監督 森田芳光」:2025年10月14日-10月26日、11月4日-11月26日(休館:月曜) |
| 公式情報 | https://www.nfaj.go.jp/film-program/yoshimitsu-morita202510/ |
以上が本件の要点整理です。上映方式、日時、会場、提供されるバリアフリーサービス、予約方法および申込期限が明確に示されていますので、利用を希望する方は上記の申込先に所定の情報を添えて期日内に申し込んでください。
参考リンク: