X-LINE用IC・QRリーダー『XQ-10』を10月発売

XQ-10発売開始

開催日:10月1日

XQ-10発売開始
XQ-10って何ができるの?
QRコード(QRCode/microQR)とFeliCa/MIFAREの非接触ICを読み取り、暗号化QRの解析や読み取り有効期間設定、カード+暗証番号の二要素運用も可能な入退室リーダーです。
既存のX-LINEにはどう導入するの?
X-LINEのアクセスコントローラー(XA-01/02、XFC-08/16)に接続して運用します。電源はDC24V系で外形図や設置環境(直射日光不可)を確認して導入します。

X-LINEシリーズに加わる新リーダー「XQ-10」──発売時期と発表の背景

株式会社アートは、入退室管理システムX-LINEシリーズ向けの新製品として、IC・QRコードリーダー「XQ-10」を2025年10月より発売することを発表しました。発表は2025年10月6日8時00分付のリリースで、武蔵小杉オフィス(神奈川県川崎市)を拠点とする同社が開発・販売を行います。

XQ-10は、既存のアクセスコントローラーであるXA-01/02、XFC-08/16に接続して運用できる端末で、商業施設やオフィスビル、各種受付システムにおける一時入館利用や時間帯限定の入退室管理に適した仕様を備えています。製品紹介ページは以下のURLで確認できます:https://www.art-japan.co.jp/products/xq-10

入退室管理システムX-LINEから「IC・QRコードリーダー XQ-10」を発売 画像 2

読み取り方式とセキュリティ機能の詳細

XQ-10はQRコードと非接触ICカードの双方に対応するハイブリッド型リーダーです。QRコードは一般的なQRCodeに加え、microQR形式も読み取り可能で、非接触ICカードはFeliCaおよびMIFAREに対応します。

設計上の特徴として、専用形式で暗号化したQRコードを解析・読み取りできる機能を搭載しており、発行したQRコードに対して有効期限(読み取り可能期間)を日時単位で設定することが可能です。これにより、ゲストの一時利用や時間制限付きの入場管理で求められる運用要件を満たします。

入退室管理システムX-LINEから「IC・QRコードリーダー XQ-10」を発売 画像 3

暗号化QRコードと運用設計

暗号化された専用形式のQRコードについては、XQ-10が端末側で解析して照合を行う仕組みです。発行システム側で暗号化したQRコードを配布し、XQ-10がその暗号を解析することで、偽造や不正使用への対策が講じられます。

QRコードの有効期間は発行時に設定できるため、特定の日時のみ入室を許可する運用が可能です。例えば臨時イベントや時間帯制の来訪者受付において、事前に発行したQRコードが設定時間外では読み取れないようにする運用が想定されます。

多要素認証と表示機能

XQ-10はタッチパネルにテンキーを表示可能であり、カード(またはQRコード)照合に加えて暗証番号入力を組み合わせた運用も可能です。これによりシンプルな二要素認証を現場で実現できます。

また、状態表示灯により照合した電気錠の状態を端末から確認できるため、管理者や利用者が現在の施錠状況を視認しやすく、運用上の視認性が確保されています。

設置・運用に関わるハードウェア仕様と接続情報

XQ-10はX-LINEシリーズのアクセスコントローラー(XA-01/02、XFC-08/16)へ接続して使用する想定で、既存システムへの導入が行いやすい設計です。接続にあたっての物理的な外形図は別途提供されます。

製品仕様の主要項目は以下の通りです。設置環境や電源条件、使用温度範囲などは導入時に確認が必要です。

項目 内容
外形 別途外形図による
質量 170g ±5g
電源電圧 DC24V ±10%
消費電力 3.0W以下
使用温度 -20℃~60℃(直射日光下不可)

上記仕様から、電源は24V系の設置環境が前提である点、屋外設置や直射日光下での使用は想定されていない点に留意する必要があります。外形や取付図面は別途提示されるため、設置計画時には外形図を確認して物理的・配線的制約を把握してください。

対応カード規格や読み取り可能なQRコード形式、暗号化QRコードの取り扱いに関する詳細は製品ページにて案内されています:製品ページ(XQ-10)

製品特徴の整理と会社概要

ここまでの情報を整理すると、XQ-10は以下の点で入退室管理の現場に適するリーダーです。読み取り方式の多様性、暗号化QRコードによるセキュリティ強化、時間指定による入室制御、さらにカード+暗証番号の多要素運用に対応する点が主な特徴です。

以下に、製品の主要な特長を箇条書きでまとめます。

  • QRコード(QRCode/microQR)および非接触ICカード(FeliCa、MIFARE)を読み取り可能
  • 専用形式で暗号化したQRコードを解析・照合できる機能
  • QRコードの読み取り可能期間(日時)を設定可能
  • タッチパネルにテンキーを表示し、カード照合+暗証番号での運用が可能
  • 状態表示灯で照合した電気錠の状態を確認可能
  • アクセスコントローラーXA-01/02、XFC-08/16に接続して利用

会社概要(株式会社アート)

以下は、リリースに記載された株式会社アートの会社情報です。製品供給元としての基本情報を示します。

企業名
株式会社アート
代表者
代表取締役社長 関本祥文
本社(武蔵小杉オフィス)
神奈川県川崎市中原区中丸子13-2 フロンティア武蔵小杉N棟12F
代表TEL
044-434-6601
創業
1976年1月14日
設立
2003年8月1日
資本金
42,360,000円
従業員数
167名(2024年9月)
事業内容
各種建築物の入退室管理システム及び統合管理システムの開発、付随装置の設計・製造販売、介護用システム機器の製造販売・施工・サービス、建築金物及び建築設備資材の販売・施工等
URL
https://www.art-japan.co.jp/

株式会社アートは1976年の創業以来、入退室管理や統合管理システムの開発・販売に取り組んでおり、X-LINEシリーズは同社が展開する入退室管理製品群の一つです。XQ-10はそのラインナップに新たに加わる形となります。

製品要点の一覧と本文のまとめ

この記事で紹介したXQ-10の主要項目を表形式で整理し、改めて簡潔にまとめます。採用検討や導入判断の際に確認すべき点を明確にしています。

項目 内容
製品名 IC・QRコードリーダー XQ-10
発売時期 2025年10月より
発表日 2025年10月6日 08:00
対応コントローラー XA-01/02、XFC-08/16
読み取り方式 QRCode、microQR、FeliCa、MIFARE
主な機能 暗号化QRコード解析、有効期間設定、カード+暗証番号運用、状態表示灯
質量 170g ±5g
電源 DC24V ±10%
消費電力 3.0W以下
使用温度 -20℃~60℃(直射日光下不可)
製品ページ https://www.art-japan.co.jp/products/xq-10
メーカー 株式会社アート(代表:関本祥文)

本稿では、アートが発表したXQ-10の発表日・発売時期、対応機器、読み取り方式、暗号化QRコードおよび有効期間設定、タッチパネルによる暗証番号併用、表示機能、製品仕様、ならびに会社概要を網羅して整理しました。導入に際しては対応コントローラーとの接続、電源要件、設置環境(直射日光の回避など)を事前に確認することが重要です。

参考リンク: