遺骨を託して真珠にする供養サービス「Pearl Memory」開始
ベストカレンダー編集部
2025年10月7日 09:52
遺骨で作る真珠供養
開催日:10月7日
海に託す供養としてのPearl Memoryが提供開始される背景と概要
株式会社WataSelicaは、故人の遺骨をアコヤガイに託して真珠を作る手元供養サービス「Pearl Memory」を、2025年10月7日10:00より提供開始すると発表しました。提供開始に伴い、奈留島の養殖場で遺骨を納めた核の作製および核入れ作業を2025年11月10日に実施する予定です。取材希望の問い合わせ先は株式会社WataSelica広報担当 080-8717-3937です。
このサービスは従来の墓地や仏壇に代わる「手元供養」の一形態として位置づけられます。手元供養は近年、ミニ骨壺や遺骨を加工したアクセサリー、さらには遺骨から作るダイヤモンドなど多様化してきました。Pearl Memoryは自然の営みによって一人ひとり異なる表情を持つ真珠を生むことで、故人との新たな関係性をつくることを目指すサービスです。
- サービス名:Pearl Memory(パールメモリー)
- 提供開始日時:2025年10月7日 10:00
- 価格:385,000円(税込)
- 誕生までの期間:約1年間
- 初回限定申込期間(秋回):2025年10月7日〜2025年10月15日
- 核入れ実施日(初回):2025年11月10日(奈留島養殖場)
サービスの起点となった協力体制と識別管理
Pearl Memoryは、ペットの遺骨を真珠に変える「真珠葬R」を手掛けてきたウービィー株式会社の協力を得て検討・開発されました。ウービィー株式会社はペット遺骨由来の真珠製造に関する特許および商標を保有し、既に手掛ける実績を有しています。
重要なポイントとして、誰の遺骨がどの真珠になったのかを確実に識別するため、真珠核には国際標準規格 EPC Gen2 に準拠したICチップを組み込んでいます。このICチップ入り核により個別管理を徹底し、遺骨の取り違えが生じない体制を整えています。
五島列島・奈留島の海と養殖技術—真珠が育つ環境と技術者
Pearl Memory の養殖は長崎県五島列島の奈留島で行われます。奈留島は列島のほぼ中央に位置する海域で、温暖かつ透明度が高く栄養に富んだ海として知られ、多様な海洋生物が生息する自然環境が特徴です。こうした海域でアコヤガイは健やかに成長し、個性豊かな真珠を作ります。
養殖を担当するのは、真珠養殖の名匠である「多賀眞珠」清水多賀夫氏です。清水氏は真珠葬R における〈虹の守珠〉などの製作実績があり、遺骨を入れた真珠養殖における高い技術と経験を持つ匠として知られています。清水氏の養殖技術により、約1年で8mm以上の美しい輝きを持つ真珠を実現できるとしています。
| 養殖地 | 長崎県五島列島 奈留島 |
|---|---|
| 担当養殖師 | 多賀眞珠 清水多賀夫氏(真珠養殖の匠) |
| 成育期間 | 核入れ後 約1年(誕生予定は春回は翌年5月頃、秋回は翌年11月頃) |
| 標準サイズ | 概ね8mm以上の真珠を想定 |
| 識別管理 | 真珠核にEPC Gen2対応のICチップを組み込み |
ウービィー株式会社との連携と知的財産
ウービィー株式会社はペットの遺骨を真珠にする過程でペットロスと向き合う取り組みを行ってきた企業です。会社概要は以下の通りです。
- 社名
- ウービィー株式会社
- 所在地
- 東京都新宿区四谷坂町2番33号
- 代表
- 代表取締役 増田智江
- 設立
- 1999年9月
- URL
- https://shinjusou.jp/
ウービィー株式会社は特許第6999938号(ペットの遺骨を入れた真珠の製造方法及びメモリアル真珠)および商標登録(真珠葬 登録第6079693号、虹の守珠 登録第6181866号)を有しています。これらのノウハウと実績がPearl Memoryの技術的基盤となっています。
申込み方法と真珠誕生までの具体的な工程
Pearl Memoryの申込み・養殖工程は明確に定められており、遺骨の取扱いから真珠の納品まで一連の流れが説明されています。価格は385,000円(税込)で、誕生までの標準期間は約1年です。申込みは年2回の実施回を基本にしていますが、サービス開始に伴う初回の秋回は期間を限定して受付されます。
初回の秋回は2025年10月7日から2025年10月15日までに申し込みした方を対象とし、その方々の核の作製および核入れ作業を2025年11月10日に奈留島養殖場で実施する予定です。核入れ日や養殖の各段階は養殖の最適時期に合わせて実施されます。
- 真珠核の作製
お預かりしたご遺骨を粉末状にし、ICチップ入りの真珠核の中に納めます。ICチップはEPC Gen2規格に準拠し、個体識別が可能です。
この段階で遺骨の取り違えがないよう識別管理が行われます。
- 核入れ
真珠養殖の匠である清水多賀夫氏が、アコヤガイに核を入れる作業を行います。核入れは通常春と秋の年2回に分けて行い、アコヤガイの成育に最適な時期を選定します。
初回秋回の核入れは2025年11月10日に予定されています。
- 養生(1か月~1か月半ほど)
核入れでダメージを受けたアコヤガイを波の穏やかな陸に近い海で養生し、体力回復を図ります。
養生は成育の初期段階での生存率向上に不可欠な工程です。
- 成育用ネットへ移動(誕生まで)
養生を経たアコヤガイは成育用の大きな目のネットへ引越します。海中では海藻などが貝に付着するため、定期的に手作業で清掃を行います。
継続的なケアにより真珠の質と成長が保たれます。
- 誕生と納品
核入れから約1年を経て真珠が形成されます。誕生した真珠は専用のケースに納めてご家族の元へ届けられます。
真珠は自然由来のため一人ひとり異なる色合いや表情を持ちます。
受付スケジュールの詳細
サービスは年2回の実施を基本とし、各回の受付期間と核入れ・誕生予定は以下の通りです。
- 春実施回
受付期間:10月〜4月
核入れ時期:5月〜7月頃 / 誕生予定:翌年5月頃
- 秋実施回
受付期間:5月〜9月
核入れ時期:11月〜1月頃 / 誕生予定:翌年11月頃
企業情報と問い合わせ先、関連情報のまとめ
サービスを提供する株式会社WataSelicaの会社概要や、協力企業であるウービィー株式会社の情報、問い合わせ先を整理します。サービスの技術的支援や知的財産はウービィー株式会社による実績がベースとなっています。
WataSelicaは2025年7月7日に設立され、本社は東京都中央区新富1丁目14-10 Biz Feel Ginza East 7Fにあります。代表取締役社長は赤羽 真聡です。事業内容は海洋葬送関連、納骨・改葬関連、相続・終身サポート事業などを含みます。
- 株式会社WataSelica(ワタセリカ)
- 所在地:東京都中央区新富1丁目14-10 Biz Feel Ginza East 7F
- 代表:代表取締役社長 赤羽 真聡
- 設立:2025年7月7日
- 事業内容:海洋葬送関連事業、納骨・改葬関連事業、相続・終身サポート事業
- 関連リンク:https://wataselica.co.jp/
- ウービィー株式会社(協力企業)
- 所在地:東京都新宿区四谷坂町2番33号
- 代表:代表取締役 増田智江
- 設立:1999年9月
- URL:https://shinjusou.jp/
- 特許:特許第6999938号(ペットの遺骨を入れた真珠の製造方法及びメモリアル真珠)
- 商標:登録第6079693号(真珠葬)、登録第6181866号(虹の守珠)
広報・取材問い合わせは株式会社WataSelica広報担当 電話 080-8717-3937まで。発表日時は2025年10月7日 07:00に行われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | Pearl Memory(パールメモリー) |
| 提供開始 | 2025年10月7日 10:00 |
| 初回限定申込期間(秋回) | 2025年10月7日〜2025年10月15日 |
| 核入れ実施日(初回) | 2025年11月10日(奈留島養殖場) |
| 価格 | 385,000円(税込) |
| 誕生までの目安 | 約1年間(春回・秋回により誕生月が異なる) |
| 養殖地 | 長崎県五島列島 奈留島 |
| 識別管理 | 真珠核にEPC Gen2規格のICチップを組み込み |
| 養殖担当 | 多賀眞珠 清水多賀夫氏 |
| 協力企業 | ウービィー株式会社(特許・商標所持) |
| 問い合わせ(広報) | 株式会社WataSelica 広報担当 080-8717-3937 |
| 関連リンク | https://wataselica.co.jp/ |
以上が発表されたPearl Memoryの内容を整理した要点です。遺骨の取り扱い、識別管理、養殖地や担当者、価格・受付期間といったサービス開始に伴う重要な情報を網羅してお伝えしました。申込みの期間や核入れ実施日など日程は明記の通りですので、関係する手続きや取材希望は広報担当へご連絡ください。
参考リンク: