10月14日開催|CEATECでSinumyのハンズフリーレジ公開
ベストカレンダー編集部
2025年10月7日 15:57
CEATECでハンズフリーレジ公開
開催期間:10月14日〜10月17日
スマートフォンを取り出さない「ハンズフリー決済」が描く買い物体験
Sinumy株式会社は、2025年10月14日(火)〜17日(金)に幕張メッセで開催される「CEATEC® 2025」にて、Bluetoothを活用したハンズフリー認証技術による「ハンズフリーレジ」を初公開する予定です。本稿では、展示の内容と技術的な特徴、出展の狙いを整理して紹介します。
リリースでは「世界初の瞬間ハンズフリー認証で世界をよりシームレスに」をビジョンに掲げるとあり、スマートフォンをカバンやポケットから取り出すことなく、レジ前に立つだけで認証が完了する操作感をアピールしています。荷物が多い場面や子ども連れの買い物など、現場での利便性向上が主眼にあります。
デモの基本的な流れと利用者体験
展示では、ユーザーはスマートフォンを手に取ることなくレジに近づき、数秒で認証が完了したのちワンタップで決済が完了する流れを体験できます。Sinumy側はこれを「スマホも財布も取り出さない。Sinumyのハンズフリー決済」と表現しています。
事業者側のメリットとしては、決済処理の高速化によるレジ待ち時間の短縮、人員コスト削減、顧客満足度向上や機会損失の防止が挙げられています。消費者が求める「より便利で安全な決済体験」に応えることが狙いです。
CEATEC 2025での出展内容と協業に向けた対話
Sinumyの出展テーマは「スマホも財布も取り出さない。Sinumyのハンズフリー決済」です。CEATEC会期中、ホール2のブース番号2H415でデモ展示を行います。会期は2025年10月14日(火)~17日(金)、開場は10:00~17:00、入場は無料(全来場者登録入場制)です。
デモ展示は単なる体験提供に留まらず、クレジットカードブランド会社、決済代行会社、電子マネー事業者、小売事業者など多様な関係者と協業や社会実装に向けた議論を行う場として位置づけられています。展示に来場する関係者と技術的・運用的観点から意見交換を深めることが主眼です。
出展で提示する狙いと期待事項
出展の狙いは、実証段階にあるハンズフリー決済技術の社会実装に向けて、決済端末メーカーやPOSベンダー等と具体的な連携スキームを検討することです。小売業界の人手不足やキャッシュレス化という課題を踏まえ、現場運用の観点から導入手順や既存システムとの統合方法が議題になります。
展示現場での議論テーマは次のような項目です。
- 店舗側のシステム変更の最小化と導入コスト
- 決済事業者とのインターフェースおよびセキュリティ要件
- ユーザー体験を崩さない運用設計(誤認証対策、回復フロー)
- 実証から商用化に向けたPoC(Proof of Concept)の段取り
技術の特徴と特許に裏打ちされた安全性
Sinumyが開発するハンズフリー認証技術は、Bluetoothビーコンを用いた独自の認証・位置測定技術を中心に構成されます。リリースで示された技術的ポイントや強みを詳しく整理します。
技術の主な狙いは、従来のBluetooth利用時に必要であった事前ペアリングを不要としつつ、決済レベルのセキュリティを確保することにあります。これにより利便性と安全性を両立させる設計が取られています(*1はSinumy調べ)。
主要技術と社会実装を支える4つの強み
- 高い普及率
- ほぼ全てのスマートフォンに搭載されているBluetoothビーコンを活用するため、ユーザーのデバイス制約が少なく、導入ハードルが低い点が挙げられます。
- 端末認証の安心感
- 生体情報ではなく端末・アプリ固有のIDを使った認証方式であるため、誤認証リスクや事業者による生体情報保有の課題を回避できます。事業者にとっても運用上の負担が小さいことが利点です。
- 高速認証
- ユーザーがレジに近づくと数秒で認証が完了する設計です。これにより会計の前後の待ち時間短縮に寄与します。
- 既存インフラとの親和性
- クレジットカードや電子マネーなど既存の決済インフラと連携可能な仕様を想定しており、店舗や決済事業者に大きなシステム変更を求めない点が特徴です。
上記の強みに加え、Sinumyは特許に基づく技術的優位性も主張しています。主な特許技術は次のとおりです。
- Bluetoothビーコンでのセキュアな認証:事前ペアリングなしで自動認証する個人認証技術を開発し、Bluetoothの利便性とセキュリティを両立させる仕組みを確立しています。
- 高速・高精度な位置測定:Bluetoothビーコンを用いた位置測定の解像度を数cm程度まで高めることに成功しています。従来のBluetooth位置測定が約1.5m程度の解像度であったのに対し、誤認証や認識エラーを大幅に低減することが可能になりました。
これらの技術は、入退室管理や駐輪場ゲート、交通改札などでの実証を経ており、決済領域におけるセキュリティ要件を満たすための拡張が進められています。リリースではすでに複数の決済事業者から問い合わせがあるとしています。
Sinumyの事業背景、CEATECの位置づけと出展情報の整理
Sinumy株式会社は2018年6月14日に設立され、本社を大阪市北区に置いています。代表取締役CEOは倉内亮弥氏で、コーポレートサイトはhttps://corp.sinumy.com/です。会社は「人版ETC」の実現を目指し、様々な認証シーンのハンズフリー化に取り組んでいます。
CEATEC(シーテック)はIT・エレクトロニクスの国際展示会で、日本最大級のテクノロジー総合展です。2025年のテーマは「Innovation for All」であり、経済発展と社会課題の解決の両立をめざす「Society 5.0」の実現に資する場として開催されます。
出展詳細と会場情報
CEATEC 2025の開催概要は以下の通りです。Sinumyの出展はホール2、ブース番号2H415です。来場には全来場者登録が必要となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会期 | 2025年10月14日(火)〜17日(金) 10:00〜17:00 |
| 会場 | 幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) |
| 出展場所 | ホール 2 ブース番号 2H415 |
| 入場 | 無料(全来場者登録入場制) |
| 主催 | 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) |
報道関係者からの問い合わせ先はSinumy株式会社 広報担当のE-mail:contact@sinumy.comです。リリースには「世界初のタッチレス/ハンズフリー認証技術はSinumy調べ」との注記があります。
会社概要の整理
以下にSinumy株式会社の基本情報を整理します。企業情報は展示の信頼性やパートナーシップ検討時の参考情報として重要です。
- 社名
- Sinumy株式会社
- 代表者
- 代表取締役 倉内 亮弥
- 所在地
- 大阪市北区角田町8番47号 阪急グランドビル26階
- 設立
- 2018年6月14日
- コーポレートURL
- https://corp.sinumy.com/
下表は、本記事で言及した主要項目を整理したものです。展示日程・会場・技術の特徴・問い合わせ先などを一覧で確認できます。
| カテゴリ | 詳細 |
|---|---|
| 発表タイトル | スマホを出さない「次世代キャッシュレス」!「ハンズフリーレジ」をCEATEC2025で初公開! |
| 発表日 | 2025年10月7日 10:00 |
| 出展期間 | 2025年10月14日(火)〜17日(金) 10:00〜17:00 |
| 会場・ブース | 幕張メッセ ホール2 ブース番号 2H415 |
| 技術の特徴 | 事前ペアリング不要のBluetooth認証、数cm精度の高精度位置測定、高速認証、既存決済インフラとの親和性 |
| 主な利点 | スマホを取り出さない支払い体験、レジ待ち短縮、事業者側の導入ハードル低減 |
| 問い合わせ | Sinumy株式会社 広報 contact@sinumy.com |
| 会社情報 | 代表:倉内 亮弥 / 所在:大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル26F / 設立:2018年6月14日 |
| 参考URL | https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1659 |
本稿では、SinumyがCEATEC 2025で公開するハンズフリーレジの機能・目的・展示情報・企業情報を網羅的に整理しました。出展は技術の社会実装や決済事業者との協業に向けた重要な節目と位置付けられており、展示会場では技術仕様や導入に関する詳細な対話が行われる見込みです。
(*1)「世界初のタッチレス/ハンズフリー認証技術」はSinumy調べ。