インバウンド回復で語学求人が急増、タイミーの調査まとめ

タイミー語学求人増加

開催日:10月8日

タイミー語学求人増加
タイミーで本当に語学スキルの求人が増えてるの?
はい。タイミーのレポートでは中国語求人が2024年10月に前年同月比で約2.6倍、英語求人は2023年7月→2025年7月で約5.2倍と大幅増。稼働率も85.5%と高水準で、インバウンド需要に伴う増加が確認されています。
語学できなくてもタイミーで仕事見つかる?
語学必須求人は増えているものの、全体の稼働率は通常求人とほぼ同等で人手確保しやすい傾向。飲食や販売など語学不要の求人も多く、語学がなくても仕事を見つける機会は十分あります。

インバウンド回復と共に高まる「語学スキル」需要の現状

2025年10月8日15時30分、スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺)は、インバウンド需要に伴うタイミー利用の変化をまとめたレポートを発表しました。本稿では同リリースの内容を整理し、数値と現場の声を含めてわかりやすく伝えます。

背景には2019年を上回る水準で回復した訪日外客数があり、2024年の年間訪日外客数は36,869,900人(前年比+47.1%、2019年比+15.6%、2019年の31,882,049人を約500万人上回る)という指標があります(※1)。インバウンドの回復は観光需要を拡大させる一方で、各業界での人手確保難を招き、語学スキルを求める求人の増加につながっています。

インバウンド需要の拡大に伴うタイミー利用についてのレポートを発表 画像 2

集計の目的と前提

タイミーは英語や中国語を話せるワーカー歓迎または限定求人が増えていることに着目し、インバウンド需要との相関を仮定して集計を実施しました。集計の対象期間や指標はリリース内記載のとおりで、各種比較は2023年や2024年といった基準年との比較に基づきます。

出典の一つとして、訪日外客数の統計(2024年12月および年間推計値)を参照しています(※1: https://www.jnto.go.jp/news/press/20250115_monthly.html)。

インバウンド需要の拡大に伴うタイミー利用についてのレポートを発表 画像 3

言語別の募集動向:中国語と英語の伸びと職種構成

リリースでは主に「中国語」と「英語」に着目した集計結果が示されています。特徴的なのは、特定の時期(国慶節や夏季繁忙期)に合わせて募集が急増している点と、職種別に需要が偏在している点です。

下記にトピックごとの主要数値と傾向を整理します。

  • 中国語: 2024年10月(国慶節の影響が強い時期)における募集人数は、2023年同月と比較して約2.6倍に増加。アパレル店やドラッグストアでの募集が目立ち、小売接客分野での需要拡大が顕著です。
  • 英語: 2023年7月と2025年7月を比較すると募集人数は約5.2倍。稼働率は85.5%(※2)で、タイミーの全体稼働率86.1%(FY24通期)とほぼ同等であり、語学を要する求人でも人手確保がしやすい傾向があると報告されています(※3, ※5)。
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中国語求人の内訳(職種割合)

「中国語」スキルが必要な求人について、職種割合(※4)を見ると接客が最も高く38.6%となっています。販売は19.4%で、小売店における需要が中心です。

具体的にはアパレル・靴屋、ドラッグストアでの求人が多く、販売補助として一部のコミュニケーションを中国語スキル保有ワーカーが担う形で業務分担が行われる事例が散見されます。

対象データ期間(中国語職種割合)
2023年7月〜2025年7月(※4)
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英語求人の内訳(募集・稼働・職種)

「英語」スキルを求める求人は増加とともに、稼働率が高水準で安定している点が特徴です。稼働率は募集人数に対する実際の稼働人数の割合で算出され、英語求人は85.5%でした(※2)。比較対象の全体稼働率はFY24通期で86.1%です(※3、※5)。

職種別では飲食・接客・専門職の順に募集が多く、接客の中にはホテル業務や、日本文化を紹介するアシスタント業務といったユニークな求人も含まれています。これは語学能力を活かして多様な現場で稼働できる可能性を示しています(※6)。

現場の声:事業者とワーカーの具体的なレビュー

レポートでは、事業者側とワーカー側の双方から寄せられたレビューの抜粋を掲載しています。これらの声は、語学スキルが現場運営や顧客満足に寄与していることを示しています。

以下に事業者からワーカーへのコメント、続いてワーカーから事業者へのコメントを原文の抜粋で紹介します。表現は原文のまま伝えられており、実際の現場感を反映した内容です。

事業者からワーカーへのレビュー(抜粋)

東京都内 ラーメン店:

今回もお疲れ様でした。いつも英語での接客にとても助かっています。丁寧に説明してくれてるので、売り上げにも繋がり、素晴らしいですね!お客様も喜んでいただいてるのが、わかります。いつもありがとうございます♪

北海道内 ホテル:

本日もありがとうございました。海外のお客様への英語での接客、とても良かったです。

京都府内 飲食店:

はじめてとは思えないほどテキパキと仕事をしてくれて本当に助かりました。積極的に英語で接客してくれたので、海外のお客様からのレビューにとても親切なスタッフが対応してくれます。などのコメントをいただきました!また機会がありましたらぜひ御一緒に働きたいと思っておりますので、今後もよろしくお願いいたします!

福岡県内 レンタカー店:

中国語だけでなく、英語での対応もしていただきとても助かりました。 また、宜しくお願いします。

ワーカーから事業者へのレビュー(抜粋)

東京都内 飲食店:

今日は予約のお客様も多かったですが、後半につれてはウォークインの外国人のお客様も多く、とても忙しくお仕事をさせていただきました。また、外国人の方でもリピーターのお客様もおり、私のことを覚えてくださっていたので、英語でもしっかりとコミュニケーションを取ることの大切さを身に染みて思いました。

千葉県内 アパレル店:

英語を活かして外国人のお客様のご案内ができたこと、お役に立てたことを嬉しく思います。貴重な経験を積むことができ、感謝しております。

沖縄県内 ガソリンスタンド:

英語や中国語でのコミュニケーションも楽しくできました。

データと要点を一覧で整理する

ここまで述べてきた各種数値や注記を視覚的に整理します。数値と補足情報を表形式で提示し、リリースの主要点を把握しやすくします。

以下の表はリリース記載の主要数値、期間、出典注記をまとめたものです。

項目 数値/内容 補足(期間・出典)
発表日 2025年10月8日 15:30 株式会社タイミーによるレポート発表日時
会社情報 株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺) プレスリリース記載
訪日外客数(2024年) 36,869,900人(前年比+47.1%、2019年比+15.6%) JNTO発表(※1)
中国語求人の増加(2024年10月) 2023年同月比 約2.6倍 国慶節(中国の建国記念日)による需要増が要因。2025年は8連休のため更なる増加が予想されると記載
中国語求人の職種割合 接客38.6%、販売19.4%(小売中心) データ期間:2023年7月〜2025年7月(※4)
英語求人の募集増加(比較) 2023年7月→2025年7月で 約5.2倍 募集人数ベースの比較
英語求人の稼働率 85.5%(※2) 稼働人数 ÷ 募集人数で算出。FY24通期のタイミー全体稼働率は86.1%(※3)
英語求人の職種順位 飲食・接客・専門職の順に多い 接客にはホテル業務や日本文化紹介アシスタント等の例もあり(※6)
参考記事 「まさか私が活躍できるなんて」75歳シニア女性の再挑戦(タイミーラボ) https://lab.timee.co.jp/blog/mylife/interview0037_comic

表は本リリースで示された主要な数値と出典をまとめたものであり、インバウンド需要の回復に連動して語学スキルを求める求人が増加している状況が確認できます。特に中国語は国慶節、英語は夏季の繁忙期等、時期的な需要の影響が見て取れます。

今回のレポートは、観光回復に伴う業種別・言語別の求人動向と現場の評価を具体的に示すものであり、求人側・ワーカー側双方の行動や採用戦略に関する示唆を与える内容となっています。データの詳細や原資料はリリース本文およびリンクを参照してください(※1〜※6の注記を参照)。

(注記)本文中の(※1)〜(※6)は、レポート内で示された出典および計算方法に準拠しています。稼働率の算出は稼働人数を募集人数で除して算出した値です。