10/10開幕『エリザベート』にアデランスが114点ウィッグ提供

舞台の表情を形作る——アデランス「スタジオAD」のウィッグ協力とヘアメイク業務

株式会社アデランス（本社：東京都品川区、代表取締役社長 鈴木 洋昌）は、文化芸能部門「スタジオAD」を通じて、東宝製作ミュージカル『エリザベート』の東京公演（2025年10月10日〜11月29日）に対してウィッグ製作および公演中のヘアメイク技術協力を行います。プレスリリースは2025年10月8日15時00分に発表されています。

エンターテインメント用に提供されるウィッグは、見た目の自然さや美しさに加え、登場人物の年齢、役柄設定、時代背景など舞台演出上の要請を考慮してデザイン・製作されます。装着感にも配慮し、キャストが長時間の舞台を演じる際に違和感や不快感を感じないよう、ネット部分には伸縮性や通気性の高い素材を採用し、キャスト一人ひとりの頭部サイズに合わせたオーダーメイドで一点ずつ丁寧に仕上げています。

提供するウィッグの特徴と製作数

『エリザベート』で提供されるウィッグは、単に外見を補うだけではなく、人物像の表現手段として機能するよう設計されています。メイクや衣裳と一体となって世界観を構築することを目的に、ヘアラインや質感、色合い、装着の安定性に至るまで細部を詰めた製作が行われました。

今回の公演におけるウィッグは合計114点に上り、加えてオーダーメイドのつけ毛、つけ髭なども多数製作されています。公演期間中はヘアメイクの現場でも技術協力が行われ、舞台上での見え方や演出の要求に沿って調整が続けられます。

• ウィッグ総数：114点
• 製作方式：キャスト個別のオーダーメイド（一点一点の手作業）
• 素材の特徴：伸縮性・通気性を重視したネット部分、自然に見える毛質の選定
• 協力範囲：ウィッグ製作、つけ毛・つけ髭の製作、ヘアメイク技術協力

アデランスはヘアケア・毛髪技術を基盤とする企業として、舞台芸術分野に特化したノウハウを活かし、演者の演技表現を支える役割を担っています。コーポレートスローガンは「Everything for a smile（すべては笑顔のために）」であり、グローバルウェルネスカンパニーとしての理念も掲げられています。

主要キャストとヘアメイクの企画担当者—富岡克之氏の役割と経歴

ミュージカル『エリザベート』では主演エリザベート役に望海風斗さん、明日海りおさんが名を連ね、トート役は古川雄大さんが務めるほか、井上芳雄さんは東京公演のみ、山崎育三郎さんは北海道・大阪・福岡公演のみの出演とされています。アデランスのウィッグはこれら主要キャストを含む多数の役柄に使用されます。

ヘアメイクのプランニングはスタジオADの富岡克之（Katsuyuki Tomioka）が担当します。舞台表現に必要な細部の表現を髪型で補完し、演技と衣裳、照明と調和するヘアメイクを構築していくことが富岡氏の任務です。

キャストとウィッグ使用について

公演でウィッグを使用する主なキャストと使用形態については以下の通りです。主演や主要な役柄に対して、年齢の変化や役柄の特殊性（つけ髭など）に合わせた多様なウィッグを用意しています。

1. エリザベート役：望海風斗（主演）／明日海りお（主演）
2. トート（“死”）役：古川雄大
3. その他主要キャスト（東京公演のみ）：井上芳雄
4. その他主要キャスト（北海道・大阪・福岡公演）：山崎育三郎

これらのキャストには、それぞれの役柄に応じたウィッグのほか、舞台表現に必要な追加パーツ（つけ毛、つけ髭等）もオーダーメイドで製作して提供しています。

富岡克之（スタジオAD ヘアメイク）プロフィール

富岡克之氏はサロンワークを経て2003年に株式会社アデランス（スタジオAD）へ入社して以来、舞台ヘアメイクのプランニングを多数手がけているクリエイターです。ミュージカル、ストレートプレイを問わず幅広い作品での経験を持ちます。

富岡克之（Katsuyuki Tomioka） — 主な経歴・担当作品

• 『コレット』（G2演出）
• 『二都物語』（鵜山仁演出）
• 『1789 -バスティーユの恋人たち-』
• 『ニュージーズ』
• 『モーツァルト！』
• 『LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜』
• 『レディ・ベス』
• 『グレート・ギャツビー』
• 『ロミオ&ジュリエット』（以上、小池修一郎演出）
• 『イリュージョニスト』（トム・サザーランド演出）
• 『ベートーヴェン』（ギル・メーメルト演出）
• 『エニシング・ゴーズ』（原田諒演出）
• 『プロデューサーズ』（福田雄一演出）
• 『オン・ユア・フィート！』（上田一豪演出）

富岡氏は舞台演出家やスタッフと連携し、映像や衣裳、照明との整合性を取りながらヘアメイクを構築してきた実績があります。今回の『エリザベート』でも、役柄の心理や時代性を髪型で表現する役目を担っています。

公演日程と料金、制作クレジットの詳細

『エリザベート』は東京公演を皮切りに全国ツアー形式で上演されます。東京公演の会場は東急シアターオーブ（東京都渋谷区）で、期間は2025年10月10日（金）～11月29日（土）です。東京以外の会場と日程も以下に示します。

各公演の料金体系は座席ランクおよび平日・土日祝日で異なります。全席指定・税込の表示で、具体的な料金は以下の通りです。

本作の制作クレジットは以下のとおりです。舞台作品としての柱となる脚本・音楽・演出などの担当が明示されています。

製作

東宝

脚本／歌詞

ミヒャエル・クンツェ

音楽／編曲

シルヴェスター・リーヴァイ

演出／訳詞

小池修一郎（宝塚歌劇団）

ウィッグ製作技術協力

アデランス（スタジオAD）

公式情報やチケット購入は東宝の『エリザベート』公式サイト（https://www.tohostage.com/elisabeth/index.html）を参照してください。また、アデランスの企業情報は公式サイト（http://www.aderans.co.jp）に掲載されています。

要点の整理と本記事のまとめ

以下の表は、この記事で触れた『エリザベート』に関するアデランス（スタジオAD）の協力内容、公演日程、主要キャスト、そして制作クレジットやチケット料金といった要点を一覧化したものです。公演の概要とアデランスの関与を迅速に確認できるように整理しました。

以上はアデランスの文化芸能部門「スタジオAD」がミュージカル『エリザベート』の東京公演に対して行ったウィッグ製作およびヘアメイク技術協力に関する要点の整理です。ウィッグの総数や製作方針、富岡克之氏の担当と経歴、公演の日程や料金、制作クレジットなど、プレスリリースに記載された情報を漏れなくまとめました。