11月設立へ 山下本気うどん、バンコクに2026春出店

SINGHA GARDEN設立

開催日:11月1日

SINGHA GARDEN設立
いつバンコクに開店するの?
合弁会社SINGHA GARDENは2025年11月設立予定で、そこから準備を進めて2026年春ごろにバンコクで山下本気うどん1号店を開業する計画です。初出店後は3年で約5店舗を目指します。
現地の味って日本と同じになるの?
会社側は麺の店内製造や出汁のレシピなどブランドのノウハウを移転して品質を担保する方針です。ただし現地食材や嗜好に合わせたメニュー調整は行う予定です。

タイで「山下本気うどん」を展開する合弁設立の全容

株式会社ガーデン(以下、当社)は、タイのSingha Corporationの子会社であるS Star Holdingとの間で合弁契約を締結し、合弁会社「SINGHA GARDEN(シンハー・ガーデン)」を設立することを発表しました。本件は、当社の海外展開戦略の一環として実施される事業提携であり、タイの首都バンコクを中心に「山下本気うどん」を展開する計画です。

このプレスリリースは2025年10月8日18時30分に公表されており、合弁会社設立は2025年11月を予定、2026年春ごろにタイ・バンコクで「山下本気うどん」1号店の開業を目標としています。初回出店を皮切りに、3か年で合計約5店舗の出店を目標とする具体的なスケジュールが示されています。

ガーデンとSingha Corporation の子会社 S Star Holding間で合弁契約を締結 画像 2

合弁会社の基本情報と事業目的

合弁会社の名称はSINGHA GARDEN、設立時期は2025年11月(予定)、所在地はタイ王国・バンコク、事業内容は『山下本気うどん』店舗の運営です。両社はそれぞれの強みを持ち寄り、タイ市場でのプレミアム讃岐うどんの地位確立を目指すことが明記されています。

当社が提供するブランドコンテンツである「山下本気うどん」の商品力と、Singha Corporationが持つタイ国内のネットワークやマーケティング機能を融合することにより、タイ各地への店舗展開と、その後の東南アジア主要市場への進出を視野に入れた段階的な拡大計画が想定されています。

ガーデンとSingha Corporation の子会社 S Star Holding間で合弁契約を締結 画像 3

合弁設立の背景と各社の役割

当社はこれまでM&Aを通じて12社以上の企業再建・事業再生を成功させ、飲食事業と不動産事業を融合したビジネスモデルで成長してきました。現在は計11ブランドを運営しており、海外展開はその成長戦略の重要な柱です。

海外展開の現状として、2025年9月時点でタイとマレーシアに『壱角家』ブランドを展開しています。今回は、うどんの人気が高まっている東南アジアのうち特にタイ市場に着目し、現地パートナーであるS Star Holdingとの共同出資による合弁を選択しました。

ガーデンとSingha Corporation の子会社 S Star Holding間で合弁契約を締結 画像 4

ガーデンの役割と強み

当社が提供するのは、国内で磨き上げた「山下本気うどん」というブランドと運営ノウハウです。うどんの品質管理(厳選小麦、店内製造・熟成によるコシのある麺、昆布と鰹をベースにした出汁、こだわりの醤油など)や、夜の酒類提供を含めた店舗運営の総合力が核になります。

企業情報としては、社名は株式会社ガーデン、東証スタンダード市場コードは274A、設立は2015年12月、資本金は2,378百万円(2025年2月末現在)、従業員は正社員286名・アルバイト3,326名(同)、店舗数は197店舗(内FC30店舗、2025年9月21日現在)です。創業以来の一等地戦略や不動産事業とのシナジーを活かして出店を進めてきた点が強みとされています。

S Star Holding/Singha Corporationの役割と背景

S Star HoldingはSingha Corporationの完全子会社であり、Singha CorporationはBoon Rawd Breweryの主要な子会社の一つとして、150以上にのぼる子会社および関連会社の業務を監督しています。Singhaブランドはタイ国内で高い信頼と認知を持ち、マーケティングや流通、現地ネットワークの構築における強みを有しています。

また、Singha関連のBoon Rawd Breweryに関する歴史的な事実として、ロイヤルガルーダ(王室紋章)は同社の製品のボトルに描かれており、1939年10月25日に同社に対してタイ王室からロイヤルワラントが授与されていることが紹介されています。これは現地におけるブランド認知や信頼構築に寄与する要素です。

調印式の模様と出席者

合弁契約の調印式には、BOON RAWD BREWERY CO., LTD. Executive Vice Presidentのナイヤノブ・ピロムパクディー氏のほか、当社代表取締役社長の川島賢氏が出席しました。加えて、日本国大使館 大使の大鷹正人氏にも登壇いただき、祝辞ならびにタイのマーケットについての見解を述べられました。

調印式には多数のメディアが参加し、報道の場としても注目を集めました。式典の実施により、合弁の意義や両社の協業の方向性が内外に示され、今後の具体的な事業計画に対する期待と注目が高まっています。

調印式で示された方向性

式典では、単に1号店を開業するだけでなく、ブランドとしての長期的な浸透とプレミアム讃岐うどんの市場ポジション確立に向けた取り組みが強調されました。マーケティング、店舗運営、供給チェーンの整備など多面的な協力を通じて、タイ国内での段階的な拡大を目指す意向が示されています。

メディア参加による情報発信も重要視されており、現地消費者や観光客に対する訴求策、および将来的な東南アジア主要市場への横展開が議論されました。

山下本気うどんの特徴と国内展開状況

「山下本気うどん」はインタビューマン山下氏が2012年に目黒駅近くで開業した讃岐うどん店が起源です。2017年6月にライセンス契約後、商標買収を経て当社の自社ブランドとなりました。現在は関東を中心に全国で20店舗を出店しており、今後も出店を予定しています。

麺は厳選した小麦を使い、店内で製造・熟成したものを使用することでしっかりとしたコシを実現しています。出汁は昆布と鰹をベースに、こだわりの醤油で仕上げています。夜はゆっくりとお酒も楽しめる構成で、昼夜を通じた集客を想定したメニュー構成と店舗運営が特徴です。

国内店舗一覧(プレスリリース記載)

以下はプレスリリースに記載の各店舗の一覧です。地域ごとに整理して列挙します。

  • 北海道:山下本気うどん COCONO SUSUKINO
  • 東京都:山下本気うどん 渋谷並木橋 / 山下本気うどん 渋谷センター街 / 山下本気うどん 渋谷道玄坂 / 山下本気うどん 神楽坂 / 山下本気うどん 新宿三丁目 / 山下本気うどん 新宿歌舞伎町 / 山下本気うどん 町田駅前 / 山下本気うどん デックス東京ビーチ / 山下本気うどん 池袋北口 / 山下本気うどん ららテラス北綾瀬
  • 埼玉県:山下本気うどん 大宮東口 / 山下本気うどん イオンレイクタウンmori / 山下本気うどん 浦和パルコ
  • 神奈川県:山下本気うどん 横浜ポルタ / 山下本気うどん 川崎銀柳街 / 山下本気うどん 横浜ワールドポーターズ
  • 栃木県:山下本気うどん 佐野プレミアム・アウトレット
  • 茨城県:山下本気うどん あみプレミアム・アウトレット
  • 岡山県:山下本気うどん イオンモール岡山

詳細な店舗情報や営業時間、メニュー等は公式サイトで案内されています。公式サイトのURLは、https://yamashita-honki-udon.com/、店舗情報はhttps://yamashita-honki-udon.com/shopinfo/です。

合弁設立後の事業計画、戦略と要点整理

合弁設立後は、2026年春のバンコク1号店開業を起点として、3か年で約5店舗程度の出店を目指します。出店戦略は、タイ国内ネットワークを活用した立地選定、現地の消費行動に合わせたメニュー調整、供給体制の構築を含めた包括的な店舗開発となります。

ブランドポジショニングとしては「プレミアム讃岐うどん」の確立を掲げ、品質訴求、食文化としての受容性を高める施策、マーケティング活動を展開する方針です。また、東南アジアの主要市場への横展開も視野に入れた中長期戦略が組まれています。

主要な取り組み項目

  1. ブランドと商品力の移転:店舗での麺製造・熟成や出汁の品質管理ノウハウの共有
  2. マーケティングと販促:Singhaの現地マーケティング機能を活用した認知拡大
  3. 立地と出店戦略:バンコク中心に優良立地を狙う一等地戦略
  4. 供給チェーン:現地調達の最適化と品質管理体制の構築
  5. 段階的拡大:1号店→3年で5店舗程度を目標としたロードマップ

これらの取り組みを実行することで、タイ国内での安定した店舗運営とブランド浸透を実現し、将来的に東南アジアでの拡大を図る計画です。

項目 内容
プレスリリース発表日時 2025年10月8日 18時30分
合弁会社名 SINGHA GARDEN(シンハー・ガーデン)
設立予定 2025年11月(予定)
所在地 タイ王国 バンコク
主要事業 『山下本気うどん』店舗の運営
1号店開業目標 2026年春ごろ(バンコク)
中期出店目標 3か年で5店舗程度
当社(株式会社ガーデン)概要 設立: 2015年12月、資本金: 2,378百万円(2025年2月末)、従業員: 正社員286名、アルバイト3,326名(2025年2月末)、店舗数: 197店舗(内FC30、2025年9月21日現在)、運営ブランド数: 11
S Star Holding / Singha Singha Corporationの完全子会社。SinghaはBoon Rawd Breweryの重要子会社で、150以上の関連企業を監督。ロイヤルガルーダは同社に対する王室の認可を示すシンボル(Boon Rawd Breweryに対して1939年10月25日にロイヤルワラント授与)
調印式出席者 ナイヤノブ・ピロムパクディー(BOON RAWD BREWERY CO., LTD. Executive Vice President)、川島賢(当社代表取締役社長)、大鷹正人(日本国大使館 大使)ほか多数のメディア
山下本気うどんの現状 起源: 2012年目黒、ライセンス契約後2017年に商標買取で自社ブランド化。麺・出汁にこだわり、関東を中心に全国20店舗展開。公式サイト: https://yamashita-honki-udon.com/

本稿では、プレスリリースに記載された合弁設立の経緯、関係各社の役割、事業計画、ならびに山下本気うどんの国内での展開状況を整理してお伝えしました。合弁によるタイ市場進出は、現地パートナーのネットワークと国内で培ったブランド力を組み合わせることで進められる計画であり、今後の出店スケジュールや具体的な展開手法については順次公表される予定です。

参考リンク: