viviONが出版社漫画に対応拡大、176作品翻訳へ

出版社漫画対応開始

開催日:10月10日

出版社漫画対応開始
出版社の漫画も翻訳できるの?いつ買えるの?
はい。今回の拡張で出版社刊行の漫画が正式に翻訳対象になり、『キャプテン翼』などを含む初動176作品を皮切りに対応します。翻訳済みのデジタル版は2025年度冬ごろの販売開始を予定しています。
ファンでも翻訳者になれるの?申請はどうすればいい?
はい。翻訳者(ファン翻訳者)からの申請窓口を開設しており、出版社からの翻訳希望受付と並行して指定のウェブ窓口で申請と問い合わせを受け付けます。ネイティブスタッフの審査で品質を担保します。

出版社刊行の漫画作品にも対応、翻訳受付を開始

2025年10月10日14時30分、株式会社viviON(所在地:東京都千代田区、代表取締役:明石耕作)は、翻訳サービス「みんなで翻訳」の対象を拡張し、出版社から刊行されている漫画作品にも対応を開始したと発表しました。今回の拡張に伴い、出版社側からの翻訳希望の受付と、翻訳者側からの翻訳申請の受付の両方を正式にスタートしています。

発表文では、すでに世界的に人気の高い作品である高橋陽一氏のサッカー漫画『キャプテン翼』をはじめとする漫画作品が翻訳対象になっていること、翻訳が完成したデジタル版作品は2025年度冬ごろより販売を予定していることが明記されています。タイトルには「約100作品が翻訳対象に」とありますが、本文では初動で176作品を皮切りに対応を進める旨が記されています。両者の表記を併記し、開始規模や今後の拡充方針を合わせて伝える形になります。

viviON「みんなで翻訳」、サービス拡張により出版社の漫画作品に対応開始! 『キャプテン翼』など約100作品が翻訳対象に 画像 2

受付の対象と開始した取り組み

今回の対象拡張では、以下の2方向の受付が行われます。出版社が持つ権利のある作品について翻訳を希望する窓口と、翻訳を行いたいと考える翻訳者からの申請窓口です。

  • 出版社からの作品翻訳希望の受付開始
  • 翻訳者(ファン翻訳者)からの翻訳申請受付開始
  • 初期対応作品には『キャプテン翼』等の既存人気作を含む
  • デジタル版の販売開始は2025年冬ごろを予定

これらは出版社側と翻訳者コミュニティをつなぎ、正式な流通ルートでの翻訳版販売に向けたプロセスの整備を目指すものです。問い合わせや申請は指定のウェブ窓口を通じて受け付けられます(後述のリンク参照)。

「みんなで翻訳」の特徴とこれまでの実績

「みんなで翻訳」は、クリエイターと翻訳者をつなぎ、作品を最大13言語に翻訳して発売できるサービスです。プロジェクトは2021年10月に開始され、ファンによる翻訳を主体にしながら、ネイティブスタッフによる厳格な審査を通じて翻訳品質を担保する仕組みを持っています。

サービス開始からの実績としては、2025年9月30日時点で登録翻訳者数が28,700人超累計翻訳作品数は45,000作品、翻訳作品による総売上は約30億円を突破しています。これらの数値は同社が公表した公式データに基づきます。

仕組みと品質管理

「みんなで翻訳」では、作品への深い理解と情熱を持つファンが翻訳を行い、その後にネイティブスタッフによる審査を経てリリースする流れを採用しています。この方法により、原作の独特な表現や熱量を保ちつつ、各言語圏の読者にも伝わる表現に整えることを狙っています。

開始時期
2021年10月からプロジェクト開始
対応言語
最大13言語(例:英語、中国語、韓国語、フランス語など)
翻訳者コミュニティ規模
登録翻訳者数:28,700人超(2025年9月30日時点)
累計翻訳作品数・売上
累計翻訳作品数:45,000作品、総売上:約30億円(2025年9月30日時点)

日本のコンテンツ市場と今回の拡張の意義

日本のコンテンツ産業は海外市場での需要が増加しており、経済産業省によると2023年の海外売上は約5.8兆円に達しています。政府は2033年までに海外売上高20兆円を目指す方針を掲げており(経済産業省「エンタメ・クリエイティブ産業戦略」)、アニメや漫画、ゲームといった分野での海外展開が重要な政策課題となっています。

そのような背景の中で、出版社刊行の漫画作品を翻訳対象に含めることは、日本発のコンテンツを正式な流通経路で世界に届けるための一段の前進と位置づけられます。出版社と連携することで、版権処理や品質管理、販売ルートの整備がより確実になるため、翻訳作品の正規流通が促進されることが期待されます。

対応言語と拡充計画

今回のサービス拡張では、『キャプテン翼』を含む初動の作品群を皮切りに、英語・中国語・韓国語・フランス語をはじめとした最大13言語での翻訳対応が想定されています。将来的には対応作品数をさらに増やし、より多くの漫画ファンに正式翻訳版を届けることを目標としています。

  • 初期対応作品数:本文では176作品と明記(タイトルでは「約100作品」との表現あり)。
  • 対応予定言語:最大13言語(具体例:英語、中国語、韓国語、フランス語)
  • デジタル版販売開始:2025年度冬ごろを予定

作家コメント、募集情報、および要点の整理

『キャプテン翼』原作者の高橋陽一氏はコメントを寄せており、viviONの想いに共通点を感じて今回の取り組みに協力することになったこと、より多くの世界の方に漫画文化を楽しんでほしいという意図を示しています。原文の引用は以下の通りです。

「日本から世界へ飛び出し活躍する翼たちと、日本のコンテンツがより世界で活躍してほしいというviviONの想いに共通点を感じ、今回一緒に取り組みを行うことになりました。より多くの世界の方に漫画文化を楽しんでいただければと思います。」(高橋陽一)

出版社・クリエイター向けの案内と採用情報

viviONは今回の拡張にあわせて、漫画作品や音声コンテンツを翻訳したい出版社・クリエイターの募集を行っています。問い合わせは同社の所定の窓口から受け付けられます。

また、株式会社viviONは採用情報も公開しており、新卒採用(2027年卒)も実施中である旨がリリースに含まれています。関心がある方は下記の公式ページを参照してください。

以下に、本記事で取り上げた主要項目を表に整理して提示します。本文ですべての公表情報を含め、日付や数値は発表資料に基づいて記載しています。

項目 内容
発表日時 2025年10月10日 14:30
発表者 株式会社viviON(所在地:東京都千代田区、代表取締役:明石耕作)
対象サービス 「みんなで翻訳」— コンテンツの翻訳・販売支援サービス
新たな対応範囲 出版社から刊行されている漫画作品(出版社の作品を翻訳対象に追加)
初期対応作品数(表記) タイトル表記:約100作品、本文表記:176作品
対象作の具体例 『キャプテン翼』(高橋陽一)ほか
翻訳可能言語 最大13言語(例:英語、中国語、韓国語、フランス語 等)
翻訳者コミュニティ規模 登録翻訳者数:28,700人超(2025年9月30日時点)
累計翻訳作品数・売上 累計翻訳作品数:45,000作品、翻訳作品による総売上:約30億円(2025年9月30日時点)
販売開始見込み 翻訳が完成したデジタル版は2025年度冬ごろ販売予定
募集・問い合わせ 出版社・クリエイターの問い合わせ:https://vivion.jp/inquiry/
関連リンク https://min-hon.net/https://vivion.jp/recruit/
参考情報 日本のコンテンツ産業の海外売上:2023年 約5.8兆円(経済産業省資料)、政府目標:2033年までに海外売上高20兆円

以上がviviONによる「みんなで翻訳」サービス拡張に関する公表内容の要約と整理です。発表資料の数値や記載は2025年9月30日時点の集計や、同社の公表情報に基づいています。出版社側の著作権処理や翻訳・審査体制の整備を通じて、正式な流通での翻訳版提供が進む点が今回の拡張の要点となります。

参考リンク: