10月23日開始|由布島の水牛車がクレカタッチ対応に
ベストカレンダー編集部
2025年10月14日 11:18
由布島水牛車タッチ導入
開催日:10月23日
由布島の象徴的な体験が変わる――水牛車でのタッチ決済導入
2025年10月23日(木)始発から、沖縄県竹富町の由布島へ渡る水牛車において、クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスが開始されます。発表は株式会社ジェーシービー(JCB)より2025年10月14日10時00分に行われました。今回の取り組みは、株式会社由布島、三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー、株式会社琉球銀行、株式会社小田原機器の5社が連携して実施するものです。
由布島へ渡る水牛車は、石垣島から西表島を経て訪れる観光客に広く親しまれる名物で、訪日外国人観光客を中心に年間約20万人が利用しているとされます。本サービスの導入により、現金や事前購入チケットといった手続きが不要となり、レンジの広い利用者にとって利便性が向上します。
プレスリリースの基本情報
発表元: 株式会社ジェーシービー(JCB)
発表日時: 2025年10月14日 10:00
- 導入開始日: 2025年10月23日(木)始発から
- 導入場所: 沖縄県竹富町 西表島と由布島間を往復する水牛車
利用方法と対応ブランドの詳細
乗車方法は簡潔です。由布島側の「旅人の駅」受付付近に設置された専用端末機に、タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、当該カードが設定されたスマートフォン等をタッチするだけで乗車できます。端末の画面遷移に従って操作することで、そのまま乗車が可能になります。
この方式により、乗車券の窓口での販売が不要となり、乗車までの手続きが簡素化されます。とくに訪日外国人観光客にとっては、現金や日本の交通券への事前準備が不要になる点が利便性の向上につながります。
対応ブランドと注意事項
当初対応予定の国際ブランドは以下の通りです。なお、Mastercardブランドについては順次追加予定とされています。
- Visa
- Mastercard(順次追加予定)
- JCB
- American Express
- Diners Club
- Discover
- 銀聯(UnionPay)
タッチ決済は国際標準のセキュリティ認証技術を活用しており、通常はサインや暗証番号入力が不要で、スピーディーかつ安全に決済が完了します。ただし一定金額を超える支払いの場合は、カードを挿入して暗証番号を入力するかサインが必要になる点に留意が必要です。
導入の背景と各社の役割
今回の導入は、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用するものです。「stera transit」は、2025年9月末時点で42都道府県185事業が導入を公表しており、電車・バス・ケーブルカー・ロープウェイ・フェリーなどの公共交通分野で広く導入が進んでいます。今回は“交通機関”の枠を越え、初めて水牛車に導入される事例となります。
キャッシュレス決済の導入は、利用者の利便性向上だけでなく、窓口業務の負担軽減や運営効率の向上、感染症対策やインバウンド受け入れ環境整備、地域のキャッシュレス促進といった多面的な効果が想定されています。さらに「stera transit」の技術は、MaaSやスマートシティの認証基盤としても活用可能とされています。
各社の具体的な役割
- 株式会社由布島
- 水牛車の運行を担当。所在地は沖縄県竹富町、代表取締役社長は西表 晋作。
- 三井住友カード株式会社
- キャッシュレス決済導入支援、”stera transit”プラットフォームの提供。所在地は東京都江東区、代表取締役社長執行役員 CEOは大西 幸彦。Visa、Mastercard、銀聯のタッチ決済導入支援・認知プロモーションも実施。
- 株式会社ジェーシービー(JCB)
- キャッシュレス決済導入支援。JCB、American Express、Diners Club、Discoverのタッチ決済に関するソリューション提供および認知プロモーションを担当。所在地は東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長は二重 孝好。
- 株式会社琉球銀行
- プロジェクト統括。所在地は沖縄県那覇市、代表取締役頭取は島袋 健。
- 株式会社小田原機器
- キャッシュレス決済用端末およびシステムの開発・提供を担当。所在地は神奈川県小田原市、代表取締役社長は津川 直樹。
サービス開始の実務上の詳細とまとめ
乗車時の手続きは簡潔で、旅人の駅受付付近に設置される専用端末でタッチ操作を行うフローです。現金精算やチケットの事前購入が不要になるため、多くの利用者にとって短時間で乗車可能となります。運営面では窓口での券売業務が減るため、マンパワーや業務効率に影響が出ることが想定されます。
技術的には、タッチ決済は国際標準のセキュリティ技術に基づく方式で、コンビニや飲食店、スーパー等の店舗に加え、公共交通機関へも導入が進んでいます。steraプラットフォームは三井住友カードがGMOペイメントゲートウェイ、GMOフィナンシャルゲートおよびVisaと共同で構築した事業者向け決済基盤であり、stera transitはその公共交通機関向けソリューションです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入開始日 | 2025年10月23日(木)始発から |
| 導入場所 | 沖縄県竹富町 西表島と由布島間を往復する水牛車(旅人の駅受付付近に専用端末設置) |
| 導入事業者 | 株式会社由布島、三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー、株式会社琉球銀行、株式会社小田原機器 |
| 各社代表者・所在地(概要) |
|
| 対応ブランド | Visa、Mastercard(順次追加予定)、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯 |
| 決済プラットフォーム | 三井住友カードの「stera transit」(steraプラットフォームを活用) |
| 想定される効果 | 利用者の利便性向上、窓口業務の負担軽減、運営効率化、感染症対策・インバウンド対応・地域のキャッシュレス促進 |
| 参考情報 | タッチ決済はサインや暗証番号不要の場合が多いが、一定金額以上は暗証番号またはサインが必要。steraはGMO系パートナーとVisaと共同で構築された決済基盤。 |
今回の導入は、伝統的な観光体験と最先端の決済技術が結びついた事例として注目されます。現地の運営における実務上の効率化や訪れる利用者の利便性向上に資する形で運用される予定です。詳細の資料はリリースで案内されているPDFを参照してください。