アドウェイズ×ポケットカード、新会社シナクル設立でLTV重視へ

シナクル設立・事業開始

開催日:10月15日

シナクル設立・事業開始
シナクルって何?
アドウェイズとポケットカードが共同で設立した新会社で、2025年10月15日に事業開始。LTVを軸に両社のデータと広告運用ノウハウを統合して広告価値を最大化する事業を行い、まずはポケットカードのマーケティングを中核に実績を作る会社です。
これで広告はどう変わるの?
アドウェイズの運用ノウハウとポケットカードの決済データを掛け合わせ、LTVを評価軸にしたターゲティングと配信の一元化で短期獲得偏重から事業成長につながる広告設計へ転換し、金融以外への横展開も目指します。

新会社「シナクル」:LTVを基軸に広告の価値を再定義する挑戦

株式会社アドウェイズは2025年10月15日10時52分付のリリースにて、伊藤忠商事のグループ会社であるポケットカード株式会社と共同で、新会社「株式会社シナクル」を設立し、同日より事業を開始したことを公表しました。発表文には設立の目的、今後の事業方針、両社の役割分担や新会社の概要が具体的に記載されています。

近年のデジタル広告市場では、広告効果の計測が短期的な顧客獲得に偏り、LTV(顧客生涯価値)や事業全体の成長に結びつかないという課題が顕在化しています。とりわけ金融領域では、短期的なプロモーションではなく優良顧客との継続的な関係構築が重要であり、シナクルはこの問題に対するソリューション提供を目指します。

設立に至った背景と組織コンセプトの要点

アドウェイズが持つデジタルマーケティングの知見と広告運用ノウハウ、ポケットカードが保有する信頼性の高いクレジットカードにまつわるデータや金融領域の知見を掛け合わせることで、広告を単なる獲得施策からLTVを基軸とした「事業成長への貢献」に再定義することが掲げられています。

リリースでは具体的に、両社が保有するデータを統合的に活用し、関心度の高いユーザーに対して効果的かつ的確に広告を届ける点が強調されています。これにより事業成長に直結する広告モデルの実現を目指すと明記されています。

発表日
2025年10月15日 10時52分(株式会社アドウェイズ発表)
新会社名
株式会社シナクル(英表記等は未記載)
設立の主旨
デジタル広告をLTV基軸の事業成長支援に再定義し、データ活用による広告価値の最大化を図る

設立の詳細と運営体制—初動で注力する領域

シナクルは2025年10月15日に設立され、同日より事業を開始しています。設立時の資本金は50,000,000円で、代表取締役社長は端村 一平氏です。本社所在地は東京都港区芝公園一丁目1番1号とされています。

リリースではまずポケットカードのマーケティングの中核をシナクルが担うこと、従来は複数の企業を通じて行われていたポケットカードのデジタル広告配信を、データの効果的な活用を目的にシナクルを経由して配信する予定であることが明示されています。

  • 設立日:2025年10月15日
  • 事業開始:2025年10月15日
  • 所在地:東京都港区芝公園一丁目1番1号
  • 代表取締役社長:端村 一平
  • 資本金:50,000,000円
  • 事業内容:デジタル広告事業(データ統合・広告配信・LTV最適化など)

出資・連携企業の役割分担

アドウェイズはデジタルマーケティングや広告プラットフォームの運用ノウハウを提供し、ポケットカードはクレジットカード関連の高信頼データや金融領域に関する知見を提供します。両社のリソースを掛け合わせることで、広告配信の精度と事業貢献の度合いを高めるとされています。

リリース内では、データ統合によるターゲティング強化、LTVを指標とした広告設計、そして事業成長に直結する広告モデルの構築が具体的な取り組みとして示されています。

  1. データ統合:両社の保有データを統合しターゲティング精度を向上
  2. 配信経路の最適化:ポケットカードの広告配信をシナクル経由へ集約
  3. LTV基軸の計測設計:短期獲得ではなく長期的価値を重視した評価指標の導入
  4. 実績の横展開:金融以外の業種へのソリューション展開を計画

事業方針と展開戦略—金融領域から横展開へ

シナクルは当面、ポケットカードのマーケティングを中核に据え、両社の連携による成功モデルの構築に注力します。これにより、まずは金融領域での実績を創出し、そのノウハウとデータをもとに、将来的に金融業界以外の業種へソリューション展開を図る計画です。

リリースでは、データ活用を軸とした広告配信の効率化と最適化を進めることで、市場全体における競争力の強化と顧客への提供価値の向上を目指すとされています。具体的な手法としては、機械学習や分析基盤の活用、既存プラットフォームとの連携などが想定されます。

取り組み領域 目的 期待される効果
データ統合 ユーザー行動・決済履歴等を組み合わせた高度なターゲティング 広告の高精度化、獲得コスト低下、LTV向上
配信経路の集約 ポケットカード関連の配信をシナクル経由へ統一 データ活用の一元化、効果測定の精緻化
業種横展開 金融以外の企業へのソリューション提供 事業機会の拡大、ノウハウのスケール化

シナクルが蓄積する実績やノウハウ、データは将来的に幅広い業種に展開される予定です。リリースでは、これにより市場全体での競争力強化と顧客提供価値の向上が期待されると記されています。

関係各社の概要と関連リンク、要点の整理

プレスリリースでは、シナクルの情報に加えてポケットカードおよびアドウェイズそれぞれの紹介も含まれています。ポケットカードは提携カードを多数展開し、2025年2月末時点で約500万人のカード会員を有することが明記されています。

アドウェイズについては、2001年設立以降、広告配信やアフィリエイト、マーケティングプラットフォーム等を展開していることが紹介されています。代表的なサービスとして「JANet」「Smart-C」「AppDriver」「UNICORN」などが挙げられています。

ポケットカード株式会社(主な記載事項)
企業ビジョン:「暮らしに密着した付加価値の高いサービスを創造する」
提携カード例:「P-one カード」「ファミマカード」「ZOZOCARD」等
会員数:約500万人(2025年2月末時点)
株式会社アドウェイズ(主な記載事項)
設立:2001年
主要事業:エージェンシー事業、アドプラットフォーム事業、企画・開発・運営等
主要サービス:JANet、Smart-C、AppDriver、UNICORN 等

関連リンクはリリース中に示されています。アドウェイズのプレスリリースページや各社のコーポレートサイトで追加情報が確認できます。

参考リンク:

本記事に含まれる主要情報の要約
項目 内容
発表社 株式会社アドウェイズ(発表日時:2025年10月15日 10時52分)
共同設立会社 ポケットカード株式会社(伊藤忠商事グループ)
新会社名 株式会社シナクル
設立日・事業開始 2025年10月15日
所在地 東京都港区芝公園一丁目1番1号
代表取締役社長 端村 一平
資本金 50,000,000円
事業内容 デジタル広告事業(データ統合、広告配信、LTV最適化等)
ポケットカードの概要 提携カード等を提供、会員数約500万人(2025年2月末時点)
アドウェイズの概要 2001年設立、アドプラットフォームやマーケティング支援事業を展開
出典リンク https://www.adways.net/press/adways687.html?utm_source=prtimes&utm_campaign=adways&utm_content=establish

記事では、設立の日時、出資・役割分担、資本金や所在地、代表者名などプレスリリースに記載された全情報を整理して提示しました。シナクルは短期的な獲得施策を越えて、LTVを中心に据えた広告価値の最大化を目指す新たな事業体として位置づけられており、まずはポケットカードのマーケティングを中核に実績構築を進めたうえで、金融業界に留まらない横展開を目論んでいる点が重要なポイントです。

参考リンク: