復刻決定版『最期の九龍城砦』写真集が発売

九龍城砦写真集復刊

開催日:10月16日

九龍城砦写真集復刊
これっていつ買えるの?
発売日は2025年10月16日、出版社は玄光社。B5判・224ページで帯付き、定価は本体4,000円+税。書店やAmazonの販売ページなどで購入できます。
前の版と何が違うの?
前著未収録の初公開カットを多数追加し、倉田明子らの新規コラムを収録。中村氏撮影の九龍城内部映像を視聴できるQRコードも付属します。

九龍城砦の最終期を記録した写真を改めて伝える意義

かつて香港に存在し、最盛期に約5万人が暮らしたと言われる高層高密スラム街・九龍城砦は、1993年から1994年にかけて取り壊されました。建築的・都市的な特異性、複雑に入り組んだ生活空間、そして法的な曖昧さから生まれた独特の空気感は、その後の映画、ゲーム、写真表現など多くの創作に影響を与え続けています。

今回、株式会社玄光社が2025年10月16日に発売する『最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION』は、その最期の姿を現地で撮影した写真をまとめた写真集の復刊・決定版と位置づけられます。本書は過去に刊行され入手困難となっていた前著に収録されていなかった初公開カットも含め、当時を生々しく伝えるビジュアル資料としての価値を高めています。写真というメディアを通して、九龍城砦という一つの都市的現象を再検討する契機を提供します。

入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 2

写真集の構成と収録される新規要素

本書は著者が取り壊しが決まった九龍城砦の在りし日の姿を撮影した写真を中心に構成されています。224ページ、B5判の判型にまとめられ、帯付きで流通します。紙面には初公開のカットが多数収められており、視覚的に九龍城砦の空間構造や住環境の詳細を把握できる構成です。

さらに写真だけでなく、九龍城砦に関するコラムや論考も新規に収録されています。執筆陣には、翻訳で知られる倉田明子氏をはじめ複数の寄稿者が名を連ね、九龍城砦の歴史的背景や社会的な文脈を補完します。これにより単なる写真集の枠を越え、読み物としても資料としても利用できる一冊となっています。

入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 3

収録内容の詳細

本書に収録された内容は、写真群のほかに複数のテキストを含んでいます。前著『最期の九龍城砦 完全保存版』(2009年刊/著:中村晋太郎/ゴマブックス)に掲載されていなかった初公開カットが新たに追加され、当時の内部空間や外観、生活の断面がより多角的に提示されます。

加えて、中村晋太郎氏が九龍城内部で撮影した映像を視聴できるQRコードが付属する点も本書の特徴です。静止画だけでなく映像資料を併用することで、空間の立体感や生活音など写真だけでは伝わりにくい要素も補完されます。

入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 4

特典と付加価値

本書には以下のような特典と付加価値が含まれます。特典のQRコードによる映像閲覧は、写真と映像が連動することで当時の状況を立体的に理解するための重要な手がかりになります。写真集としての保存性に加え、デジタル資料を併用する設計がなされています。

  • 初公開カットの多数収録
  • 倉田明子氏を含む執筆陣による新規コラム収録
  • 中村晋太郎撮影の九龍城内部映像を視聴できるQRコード掲載
入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 5

著者 中村晋太郎と執筆陣の背景

著者の中村晋太郎は1969年長崎県生まれ、東京理科大学理工学部建築学科を卒業しています。大学の卒業研究では都市計画研究室のスラム研究チームに所属し、九龍城砦の現地調査を行った経験を持ちます。その後1993年より建築関係の仕事に従事しつつ写真家として活動し、九龍城砦撮影は彼の長年にわたるテーマの一つです。

これまでの主な著書には写真集『最期の九龍城砦』(1996年/新風社)、写真集『胡同(フートン)物語』(2008年/アーカイブス出版)などがあり、都市空間や居住環境をテーマに据えた視点での記録が評価されています。今回の COMPLETE EDITION では、写真家としての長年の蓄積と現地調査に基づく知見が組み合わされ、視覚的かつ解説的な読み物としての充実が図られています。

入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 6

執筆陣について

本書のコラム執筆陣には、九龍城砦の歴史や文化を理解する上で信頼できる論者が参加しています。なかでも倉田明子氏は『九龍城寨の歴史』(2022年刊/原著:魯金/みすず書房)の翻訳で知られる人物であり、翻訳・研究の観点から九龍城砦を論じる寄稿を行っています。

コラム群は写真だけでは補えない歴史的、社会的文脈を読者に提供し、写真と文章が相互に補完し合う構成です。これにより研究資料としての利用価値も高まっています。

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版元情報、販売情報、関連データの整理

本書の出版情報は以下の通りです。発売日は2025年10月16日で、出版社は株式会社玄光社です。B5判、224ページ、帯付きの仕様で定価は本体4,000円+税、ISBN-13は978-4768330791となっています。発売元の玄光社は1931年設立の出版社で、写真・映像関連の書籍に定評があります。

販売は書店流通に加え、オンライン販売も行われます。Amazonの販売ページは以下のURLで確認できます。QRコード特典の映像視聴は書籍内のリンク(QRコード)により行います。購入前に判型やページ数、価格、特典の有無を確認することができます。

入手困難だった幻の写真集『最期の九龍城砦』が待望の復刊。かつて香港に存在した高層高密スラム街「九龍城砦」の最期の姿を撮影した貴重写真を、初公開カットも含め一挙収録。 画像 8

出版社と会社概要

出版社の情報は公表されている通りです。商号は株式会社玄光社、所在地は〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4-1-5、設立は1931年、事業内容は出版です。企業の公式ウェブサイトURLも公開されており、書籍の情報やその他刊行物の案内が掲載されています。

会社概要の詳細は以下の通りで、書籍購入の際の問い合わせや取材依頼など、公式の窓口情報として利用できます。書籍の流通や出版に関する基本的な情報は出版社の公表内容に準じます。

商号
株式会社玄光社
所在地
〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4-1-5
設立
1931年
事業内容
出版
URL
http://www.genkosha.co.jp/

購入と関連リンク、キーワード

Amazonでの販売ページなど、購入に関するリンクは公開されています。オンラインでの購入を検討する際は、掲載されているISBNや判型、特典の有無を確認するとよいでしょう。販売ページのURLはプレスリリースで示されているものを利用できます。

本書に関連するキーワードやカテゴリも公表情報に基づき整理されています。書籍のテーマ性や検索時のヒントとして活用できます。

  • Amazon販売ページ: https://amzn.to/4gRLXbK
  • カテゴリ: 雑誌・本・出版物、アート・カルチャー
  • キーワード: 九龍城、クーロン、廃墟、香港、トワイライト・ウォリアーズ、中国、マフィア、写真集、建築、九龍

本記事の要点整理

以下の表は、本記事で紹介した『最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION』に関する主要情報を整理したものです。発売日、判型、ページ数、価格、ISBN、出版社、著者、特典および関連リンクなど、書籍の購入や研究利用に必要な基本データを網羅しています。

項目 内容
書名 最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION
発売日 2025年10月16日
判型・ページ B5判・224ページ(帯付き)
定価 本体4,000円+税
ISBN-13 978-4768330791
出版社 株式会社玄光社
著者 中村晋太郎
主な特典 中村氏が撮影した九龍城内部の映像を視聴できるQRコード/初公開カット多数収録/倉田明子氏らによる新規コラム収録
Amazon販売ページ https://amzn.to/4gRLXbK
出版社所在地 〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4-1-5
出版社設立 1931年

本書は、九龍城砦という歴史的かつ都市的に特徴ある場所を、写真とテキストおよび映像という複数のメディアで再提示する刊行物です。写真集としてのコレクション的価値に加えて、研究資料や読み物としても参照可能な内容が備わっています。購入や閲覧を検討する際は、上記に示したISBNや発売日、特典の有無などを参照すると簡便です。

参考リンク: