アニエスベー、庭の記憶を閉じ込めた新作香水2種
ベストカレンダー編集部
2025年10月16日 18:55
アニエスベー新作香水発売
開催日:10月16日
アニエス・トゥルブレが庭から持ち帰った記憶と香り
アニエスベーは2025年10月16日(木)に、2種類の新作香水を発売します。デザイナーのアニエス・トゥルブレにとって、この香りの制作は「愛する庭へ戻る」ような回帰であり、フレグランス市場への繊細で真摯な再参入を意味します。今回のフレグランスは、素材、光、記憶の物語を語るものであり、ブランドを象徴するボーダーストライプの精神と通底するものです。
アニエスは自身の言葉で「シンプルで、でも美しいボトルにしたかったのです。ずっと長く愛されるものであるように」と述べています。ボトルはゴールドカラーの「le Parfum」とピンクカラーの「l’Eau」が用意され、いずれもヴェルサイユ宮殿の柱を彷彿とさせる幾何学的なシンプルさを特徴とします。パッケージの内側には、アニエスが撮影した写真へのオマージュとして、庭に咲くマグノリアとライラック(シリンガ)が隠されている点も発表資料で明記されています。
このプロジェクトはフランス製であり、アニエスベーというメゾンの本質、すなわち控えめで時代を超えたエレガンスと「自分らしくある自由」を体現するものとして位置づけられています。アニエスはまた「私は、人が部屋を出た後も香りが残るような香水が好きではありません。繊細で、さりげなく、本物の香りが欲しかったのです」と語り、香りの在り方にも明確な意図があることを示しています。
共同作業と調香の過程:アイザック・シンクレアとの対話
今回のフレグランスは調香師アイザック・シンクレアとの共同作業によって生まれました。アニエスは当初チュベローズを中心としたシングルノートを想定していたものの、季節の移ろいとともに二人の対話は広がり、ジャスミン、バラ、ピオニーなど庭から摘んだ様々な花が持ち込まれました。
ミーティングを重ねるごとに「より自由でロックなタッチ」が加わり、新たな花が出会うたびに香りの“爆発”が生まれるプロセスを経て、最終的にはシリンガ(ライラック)という重要な要素にたどり着きました。シリンガは明るく繊細な花であり、サフランがその香りを揺り動かすことで予期せぬ輝きを与えています。
調香の過程は緻密で試行錯誤を重ねたものになりました。完成したバージョンが68番目であったことは偶然でしたが、アニエスにとって「68」は象徴的な数字であり、1968年5月のパリ五月革命の記憶と重なります。アニエス自身が当時を振り返って「そのとき、私はストリートにいた」と語っている点も資料に記載されています。
また、シリンガ(別名バイカウツギ、詩人のジャスミン)は香料として抽出が難しい花であり、アイザック・シンクレアはその光と影を表現するためにアコード(香りの調和)を用いて繊細さを再現したと説明されています。このシリンガのスピリットが、2つの香りをつなぐ共通の糸です。
2つの香りの詳細 — le Parfum と l’Eau の構造と価格
発表された2つの香りは、同じ花を中心にしながらも異なる個性を持つよう設計されています。いずれもフローラルを基調とし、ムスクやウッディ系の要素で仕上げられたレイヤーにより、それぞれの表情が明確に分けられています。以下に、各製品の香調、ノート、価格、発売日などを具体的に示します。
le Parfum(ル パルファン) — フローラル ウッディ ムスク
le Parfumは「自分らしい香り、自分自身を物語る香り」と説明され、春の朝の庭を彷彿とさせるさわやかさと穏やかな始まりをもつフレグランスです。アニエスと調香師の意図は、白い花のブーケとシリンガ、クリーミーなチュベローズの調和にあります。
トップノートにはグリーンティーCO2、レモンエッセンス、ピンクペッパーが配置され、弾けるようなきらめきを演出します。ミドルノートはシリンガ、チュベローズアブソリュート、サフランで、サフランがドライで金色に輝く温かみを奥に残します。ラストノートはムスク、サンダルウッド、アンバーグリス(アンブロキサン)です。
サイズと価格は以下の通りです。
- 100ml:17,600円
- 40ml:8,470円
発売日は2025年10月16日(木)です。香調の説明と価格は製品表記に基づいています。
l’Eau(ロー) — フローラル グリーン ムスク
l’Eauは自発的で生き生きとした、フレッシュで明るい香りとして設計されています。トップノートではジューシーな梨とデリケートなスイートピー、太陽のようなネロリが冒頭を告げます。
ミドルノートにはシリンガ、ピオニー、ジャスミン、マグノリアが重なり、水彩画のように滑らかなフローラルのテクスチャーを作り出します。ラストノートはムスク、サンダルウッド、ブロンドシダーで、とてもやわらかく素肌のような儚さを残します。
サイズと価格は以下の通りです。
- 100ml:15,400円
- 40ml:7,590円
こちらも発売日は2025年10月16日(木)です。両香水に共通するのはシリンガのスピリットであり、「自分らしくある自由」を表現する点です。
発売情報、プロモーションとブランド概要
新作2種の発売日はいずれも2025年10月16日(木)です。製造はフランスで行われ、アニエスベーのメゾン的価値観が体現されています。ボトルはゴールド(le Parfum)とピンク(l’Eau)で、それぞれヴェルサイユ宮殿の柱を連想させる幾何学的デザインが採用されています。
発売を記念して、agnès b. JapanのLINE公式アカウントにおける友だち追加およびID連携を行った利用者に対して、期間限定でミニボトルがもらえるチケットを配布します。チケット配布および使用期間は同一で、2025年10月16日(木)から2025年11月18日(火)までです。
- チケット配布期間
- 2025年10月16日(木) – 2025年11月18日(火)
- チケット使用期間
- 2025年10月16日(木) – 2025年11月18日(火)
- 受け取り方法
- agnès b. Japan LINE公式アカウントの友だち追加とID連携でチケット取得
- 注意事項
- チケット配布は状況により早期終了の可能性あり。ミニボトルの配布は店舗ごとに先着順・数量限定で、なくなり次第終了となる。
ブランドについては、アニエスベーはフレンチカジュアルを代表するパリのブランドで、流行に左右されない着心地やカッティングを重視することで知られています。アートや映画、音楽との関わりが深く、海洋探査船タラ号のサポートなど環境保護活動にも積極的に取り組んでいる点が紹介されています。
読者からの問い合わせ先も明記されており、問い合わせ先はアニエスベー TEL: 0120-744800です。製品名の販売名表記や香調の記載はプレスリリースの内容に準拠しています。
要点の整理
以下の表は、本記事で取り上げた新作香水の主要情報を整理したものです。発売日、香調、主なノート、サイズ・価格、ボトルカラー、製造地、プロモーション情報、問い合わせ先を網羅しています。内容を参照することで、発表された全ての主要情報をひと目で確認できます。
| 項目 | le Parfum(ル パルファン) | l’Eau(ロー) |
|---|---|---|
| 香調 | フローラル/ウッディ/ムスク | フローラル/グリーン/ムスク |
| トップノート | グリーンティーCO2、レモンエッセンス、ピンクペッパー | ナシ、スイートピー、ネロリ |
| ミドルノート | シリンガ、チュベローズアブソリュート、サフラン | シリンガ、ピオニー、ジャスミン、マグノリア |
| ラストノート | ムスク、サンダルウッド、アンバーグリス(アンブロキサン) | ムスク、サンダルウッド、ブロンドシダー |
| サイズ・価格 | 100ml:17,600円 / 40ml:8,470円 | 100ml:15,400円 / 40ml:7,590円 |
| ボトルカラー・デザイン | ゴールドカラー、幾何学的なシンプルデザイン(ヴェルサイユの柱を想起) | ピンクカラー、幾何学的なシンプルデザイン(ヴェルサイユの柱を想起) |
| 製造地 | フランス製 | |
| コラボレーション | 調香師 アイザック・シンクレアとの共同作業 | |
| 共通テーマ | シリンガ(ライラック)を中心にした「自分らしくある自由」の表現。68番目のバージョンが完成品。 | |
| 発売日 | 2025年10月16日(木) | |
| プロモーション | LINE友だち追加&ID連携でミニボトルがもらえるチケット配布(2025/10/16〜2025/11/18)。店舗で先着・数量限定で配布。 | |
| 問い合わせ先 | アニエスベー TEL: 0120-744800 | |
以上がアニエスベーによる2025年10月16日発表の新作香水2種に関する発表内容の整理です。香りの構成、制作背景、発売日、価格、プロモーション、問い合わせ先まで、プレスリリースの全情報を網羅しています。