TSUNAGU DAOの裏方力　MUSASHI個展の舞台裏

TSUNAGU DAOが支えた「世界のMUSASHI個展」—舞台裏の全貌

2025年7月9日・10日に大阪・関西万博会場で開催された『世界のMUSASHI個展』は、アーティストMUSASHIの歩みと作品世界を紹介する大規模な展示イベントとして注目を集めた。プレスリリースは株式会社石富プロパティーによるもので、発表日時は2025年10月16日 23時57分である。

この個展には約150団体に及ぶ企業や団体、著名人が参画し、MUSASHIとのコラボレーション作品約100点が展示された。会場運営や作品展示の裏方として重要な役割を果たしたのが、オレンジのTシャツをトレードマークとするコミュニティチームTSUNAGU DAO（ツナグダオ、以下TD）である。

展示規模と来場・協力の概要

発表によれば、同展は多くの協力団体と来場者によって支えられた。展示された約100点のコラボ作品は、企業・団体・著名人ら約150の参画により生み出されたもので、会期中はTDのメンバーもスタッフとして運営に携わった。

参加者・協力団体の規模や作品点数は、MUSASHIの表現領域の広がりを示す一方で、地域・福祉団体など多様な主体を巻き込んだ共同制作の成果ともなっている。

• 開催日：2025年7月9日・10日
• 参画数：約150団体（企業・団体・著名人含む）
• 展示点数：約100点（MUSASHIとのコラボレーション作品）

TSUNAGU DAOとは何か — 組織の理念と成り立ち

TSUNAGU DAO（TD）は「かっこいい大人を目指す人たちが集まる、与え合いのコミュニティ」として説明されている。正式には中央集権的なヒエラルキーを持たない自律分散型の組織を志向しており、名称にある【DAO】はその考え方を示すものである。

組織は2023年に発起人ら約10名でスタートし、2025年8月時点で会員数は130名となっている。TDは「大人の学校」を自認し、参加者それぞれが学び・実践・成長する場としての役割を果たしている。

TDが掲げる3つのテーマ

TDは明確に3つのテーマを掲げ、それらを活動の指針としている。以下では各テーマの意図と具体的な取組みを整理する。

① かっこいい大人をめざす

人間力を高めるための基礎学習と実践の場を提供し、経済力やスキルの向上を通じて自立した暮らしの基盤を整えることを目標とする。

② 与え合い（与え愛）の環境をつくる

互いに助け合い、情報・リソース・時間を与え合うことで、参加者同士の信頼と協力関係を築くことを重視する。

③ 皆で社会保障を構築する

共同事業（例：お米作りなどの自給的な取り組み）を通じて生活基盤を整え、メンバーが安心して人生に向き合える環境構築を目指す。

TDには代表的なトップや権限を持つ役職は設定されていないが、発起人である清水健太氏のビジョンが組織の出発点となった。その理念に賛同する者が集まることで、現在のコミュニティが形成されている。

個展での具体的な貢献 — 制作担当と運営の両輪

TDは『世界のMUSASHI個展』において、展示制作と運営の両面で重要な役割を担った。展示企画に参画している万博武蔵個展事務局の理事にTDメンバーが名を連ねているほか、TDは以下の主要展示を担当した。

担当した大規模展示は主に二点で、いずれも地域性と参加型の要素を強く打ち出している。

1. 『MUSASHIと日本全国の仲間たち』：全国47都道府県の福祉施設や子ども食堂等と連携し、MUSASHIの下絵に色塗りや貼り絵などで参加してもらった作品を集約・デジタル化して一枚の合同作品にまとめたもの。参加施設・団体の利用者や関係者が会場で観覧した。
2. 『MUSASHI “大阪・関西万博までの歩み”』：MUSASHIの誕生から万博個展に至るまでの歩みを一枚のパネルにまとめた展示。作家の成長軌跡を視覚的に追える構成となっている。

これらの作品は現在、全国巡回中の企画『ビックリマン×MUSASHI〜聖魔アートの世界〜』でも各地のイベントで展示される予定である。

運営・裏方としての活動内容

TDのメンバーは展示制作だけでなく、イベントの現場運営にも大きく貢献した。主な担当業務は以下の通りである。

• 全体のイベントプロデュース
• 前夜からの徹夜での搬入・設営作業
• 開催当日の誘導・受付対応（2日間）
• キッチンカーの営業および運営業務
• 撤収作業

真夏日の厳しい条件の下での作業が続いたが、TDメンバーは合言葉を共有しつつ役割を分担して取り組んだ。複数回にわたりTDは過去のMUSASHI個展でもスタッフや観客として参加した実績がある。

関係者情報とアーティストMUSASHIのプロフィール

本章では、発表資料に含まれる連絡先・企業情報・アーティスト情報などを整理する。問い合わせ先や関連リンクはプレスリリースに掲載された内容を網羅している。

まずはTSUNAGU DAOおよび展示事務局、企業・アーティストの基本情報を以下に示す。

協力団体・事務局・企業の連絡先

TSUNAGU DAO（ツナグダオ）

Instagram: https://www.instagram.com/tsunagudao/

万博武蔵個展事務局（事務局情報）

代表TEL：06‐6606-9638
Mail：ishitomi.expoinfo@gmail.com
住所：〒566-0063　大阪府摂津市鳥飼銘木町1番40号

株式会社 石富プロパティー

代表者：代表取締役 中井 健太
所在地：〒572-0077　大阪府寝屋川市点野3丁目30番4号
設立：2015年2月
資本金：1,700万円
HP：https://musashi-ishitomi-art.com/

プレスリリースでは、石富プロパティーが本発表の発信元であること、および事務局連絡先が明記されている。

アーティスト：MUSASHI（武蔵）

MUSASHIは2003年生まれ、出身は大阪府寝屋川市。幼少期から立体造形など制作を好み、中学生で本格的に絵を描き始めたという経歴を持つ。マーカー、アクリル、顔彩などを用いた色彩豊かな作品やキャラクター表現が特徴である。

制作スタイルはBeatやLyricに影響を受けた表現、花柄などのモチーフ、ポジティブからダークまで幅広いメッセージ性を持つことが挙げられる。作品はキャンバス、デジタルアート、立体造形など多様なメディアに展開されている。SNSは以下のリンクが案内されている。

• MUSASHI Instagram: https://www.instagram.com/musashi_ishitomi?igsh=M2ZuMTJlY3AxanNh

発起人の清水健太氏はプレスリリース内で、当初アートに関心が少なかった自身がMUSASHIとの出会いで考えを変えた経緯を述べている。清水氏のコメントには、MUSASHIの人柄や展示後の行動（使った場所を率先して清掃する姿勢、謙虚で丁寧な対応、アーティストとしての信念）などが支援理由として挙げられている。清水氏はTDがMUSASHIの成長と世界への挑戦を応援し続ける意向も示している。

関連企画・展示の広がり

『MUSASHIと日本全国の仲間たち』と『MUSASHI “大阪・関西万博までの歩み”』は、個展終了後も別企画へ展示される予定で、具体的には『ビックリマン×MUSASHI〜聖魔アートの世界〜』で各地イベントに出展されることが明記されている。

このように、今回の個展で制作された合同作品や歩みのパネルは、展示の場を変えながらMUSASHI作品の認知拡大に寄与する設計になっている。

まとめ：主要事項の整理

以下の表は本記事で紹介した『世界のMUSASHI個展』およびTDの関係情報を要点ごとに整理したものである。続く段落では表の内容を自然な文章で補足する。

表に示した通り、個展は多様な主体の協力とTDの組織的な支援により実現した。TDは制作面では全国の福祉施設や子ども食堂など地域に根ざした協働を取りまとめ、運営面では搬入・設営から当日の誘導・受付、キッチンカー運営、撤収に至るまで、多岐にわたる業務を担った。発起人の清水健太氏や石富プロパティー代表の中井健太氏らの関与も、組織と個展のネットワーク構築に寄与している。

以上がプレスリリースの内容に基づく報告であり、展示の概要・参加構成・TDの役割・関係者連絡先等について整理して伝えた。