御殿場西高と産業能率大が高大連携 協定で学び拡充

御殿場西×産業能率連携

開催日:10月17日

御殿場西×産業能率連携
この連携って高校生にとって具体的に何が変わるの?
大学教員の特別講義や研究室訪問、共同ゼミ、ワークショップなどに参加できる機会が増え、探究活動やキャリア教育の実践的支援を受けられます。地域連携プロジェクトで課題解決力や進路の選択肢も広がります。
開始日はいつで、生徒はどうやって参加できるの?
協定は2025年10月17日に発表され、今後段階的に講義やプログラムが実施される想定です。具体的な日程や参加方法は両校が別途案内するため、学校に問い合わせて募集情報を確認してください。

御殿場西高等学校と産業能率大学が描く「越境する学び」の枠組み

学校法人東駿学園 御殿場西高等学校(静岡県御殿場市、校長:勝間田貴宏)と産業能率大学(東京都世田谷区、学長:鬼木和子)は、高大連携に関する協定を締結しました。プレスリリースは2025年10月17日10時20分に発表されており、本協定は高校生が大学レベルの教育・研究に触れる機会を拡充するとともに、双方の教育・研究の充実と発展を目指すことを明確にしています。

両校の協定は、単なる形式的な協力にとどまらず、高校の学びの場を拡張し、地域や社会に対して実践的に貢献できる人材を育てることを念頭に置いた具体的な取り組みを含みます。これは、御殿場西高等学校が掲げるスクールモットー「Go Beyond 想像以上の自分になる」と、産業能率大学が強調する「理論と実践を結ぶ実学教育」とが出会う意図的な連携です。

御殿場西高等学校と産業能率大学が高大連携協定を締結 画像 2

連携の位置づけと目的

本協定の主要な目的は、次世代を担う人材の育成に資するために、双方の教育資源と人的ネットワークを共有する点にあります。特に、高校生に対して大学レベルの学びを届けること、キャリア教育を充実させること、地域社会への貢献を促すこと、そしてグローバルかつローカルな視点(グローカル)を涵養することの四点が重視されています。

プレスリリースでは、以下の点が明確に示されています。

高校生に大学レベルの学びを提供
高校にいながら大学の講義や研究手法に触れ、主体的な学びの姿勢を養う。
キャリア教育の充実
産業能率大学の「実学教育」を取り入れ、探究型学習を強化する。
地域社会への貢献
御殿場市など地域の課題解決に向けた共同プログラムを展開する。
グローカルな視点の涵養
国際的に通用する感覚と地域に根ざした行動力を併せ持つ人材を育成する。
御殿場西高等学校と産業能率大学が高大連携協定を締結 画像 3

連携協定で具体化する学習・研究・地域連携の取り組み

協定の実施内容は多岐にわたります。大学教員による特別講義やワークショップ、研究室訪問、共同ゼミナールといった学習機会の創出から、探究活動支援、進路・キャリア形成プログラム、教員間連携、地域連携プロジェクトまで、段階的かつ体系的に進められることが示されています。

具体的には次の取り組みが明記されています。

  • 多様な学習機会の創出:大学教員による特別講義やワークショップ、研究室訪問、共同ゼミナール等を実施し、高校生が幅広い分野に触れる環境を整備。
  • 探究活動の支援:高校で実施している「総合的な探究の時間」やゼミ活動に大学が参画し、課題設定、研究手法、成果発表まで専門的指導が受けられる体制を構築。
  • 進路・キャリア形成プログラム:大学のキャリア教育ノウハウを導入し、大学進学後や社会に出た後を見据えた実践的なキャリア支援を展開。
  • 教員間の連携強化:双方の教員が定期的に情報交換を行い、カリキュラム開発や教育実践を共同で研究・改善。
  • 地域連携プロジェクトの共同実施:御殿場市や静岡県内の企業・自治体と連携し、高校生・大学生が協働して地域課題解決に挑むフィールドワークや共同研究を実施。
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プログラム運営の想定される流れ

運営面では、教員間の定期的な打ち合わせと共同カリキュラム設計が鍵となります。大学からの派遣教員による講義やワークショップは、年間計画に組み込まれ、高校生が段階的に高度な課題に取り組めるよう調整される想定です。

加えて、地域連携プロジェクトでは、御殿場市や静岡県内の企業・自治体等と連携し、実地でのフィールドワークや共同研究を通じて成果を地域へ還元する仕組みが作られます。これにより生徒は理論だけでなく実践的な課題発見・解決能力を養います。

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両校の特色、役割分担、関係者のコメント

御殿場西高等学校は1967年10月26日に創立された私立高校であり、学びの柱に授業、探究、越境を掲げています。所在地は静岡県御殿場市汲沢644-1、代表電話は0550-89-2466、FAXは0550-89-5172、学校ウェブサイトは https://gotembanishi-h.ed.jp/ です。理事長は勝間田芳壽、校長は勝間田貴宏です。

校長の勝間田貴宏はプレスリリースの中で、スクールモットー「Go Beyond 想像以上の自分になる」を引用し、物理的・心理的な枠を越えて新たな学びや経験を生み出すことを目指すと述べています。連携協定を通じて越境をさらに促進していきたいという意向が明記されています。

産業能率大学は東京都世田谷区等々力6丁目39-15に本拠を置き、世田谷区と神奈川県伊勢原市にキャンパスを持つ私立大学です。プレスリリース本文では「1964年の開学以来」と教育の沿革を述べていますが、学校概要欄には創立:1925年10月15日と記載されています。代表電話は03-3704-9955、FAXは03-3704-1417、大学ウェブサイトは https://www.sanno.ac.jp/ です。学長は鬼木和子です。

鬼木和子学長は、産業能率大学が「知識は実際に役立ってこそ価値がある」を礎に理論と実践を組み合わせた教育を行ってきたことを述べ、本連携を機に主体的に学び合う経験を創出していく意図を示しています。

関係者の役割分担

両校の役割分担は、大学が持つ専門的な教育資源とキャリア支援ノウハウを提供する一方で、高校が地域に根ざした学習の場と生徒の基礎学力・探究活動を提供するという形が基本となります。教員間での共同研究・カリキュラム開発を通じ、継続的な改善が図られる予定です。

地域との協働については、御殿場市や静岡県内の企業・自治体がフィールドや問題提供の場を担い、高校生・大学生が混成チームで課題解決に向かうことが想定されています。

協定の要点を整理した一覧と締めのまとめ

以下の表は、本記事で取り上げた協定の主要な情報をわかりやすく整理したものです。日付、関係機関、目的、主な取り組み、連絡先など重要な要素をまとめています。

項目 内容
プレスリリース発表日時 2025年10月17日 10時20分
協定当事者(高校) 学校法人東駿学園 御殿場西高等学校(校長:勝間田貴宏)
協定当事者(大学) 産業能率大学(学長:鬼木和子)
協定の主な目的 高校生に大学レベルの学びを提供、キャリア教育の充実、地域社会への貢献、グローカルな視点の涵養
具体的な取り組み 特別講義・ワークショップ・研究室訪問・共同ゼミ、探究活動支援、進路・キャリア形成プログラム、教員連携、地域連携プロジェクト
御殿場西高等学校 概要 創立:1967年10月26日、所在地:静岡県御殿場市汲沢644-1、TEL:0550-89-2466、FAX:0550-89-5172、HP:https://gotembanishi-h.ed.jp/、理事長:勝間田芳壽
産業能率大学 概要 本拠:東京都世田谷区等々力6-39-15、創立:1925年10月15日(プレス本文は「1964年の開学以来」との記述あり)、TEL:03-3704-9955、FAX:03-3704-1417、HP:https://www.sanno.ac.jp/

本連携協定は、高校教育と大学教育が互いの強みを持ち寄り、学びの機会を拡充することを通じて、生徒の主体的な学びや地域課題の解決に資する取り組みを具体化するものです。関係者のコメントや両校の概要、連絡先などは上表のとおりであり、今回の協定は教育現場と地域をつなぐ実践的な試みとして位置づけられます。