ミドクラ、NVIDIA搭載GPUサーバーをリースで提供開始
ベストカレンダー編集部
2025年10月21日 16:15
GPUサーバーのリース開始
開催日:10月1日
初期投資を抑え、高性能GPU環境を導入する新たなリーススキーム
ミドクラジャパン株式会社(以下、Midokura)は、2025年10月21日 11時00分付の発表で、NVIDIA HGX B200搭載のSupermicro社製GPUサーバーを2025年5月より提供している点を踏まえ、これにリースを組み合わせた新たな提供スキームを10月中に開始すると公表しました。今回のスキームは、ハイエンドGPUを必要とする企業・研究機関に対して、導入時の大きな資本的負担を軽減しつつ、柔軟な利用を可能にすることを目的としています。
発表資料は見出しに「~初期投資を抑えて導入可能に~」と明記しており、Midokuraが2025年5月から提供しているGPUサーバー商品群(例:NVIDIA H100およびB200搭載モデル等)を対象に、SFIリーシング株式会社、オリックス・レンテック株式会社、三菱HCキャピタル株式会社(社名は五十音順)と個別に連携してリース提供を行う点が特徴です。これにより、PoC(概念実証)や短期プロジェクト、あるいは研究用途など多様な使用期間や資金計画に応じた導入が可能になります。
発表の基本情報と開始タイミング
発表日時:2025年10月21日 11時00分。Midokuraは2025年5月に既にNVIDIA HGX B200搭載のSupermicro社製GPUサーバーの提供を開始しており、今回の発表ではそれら既存製品に対してリースを組み合わせた提供スキームを追加することが示されています。
提供スキームの具体的開始時期は「10月中」とされており、対象製品や条件に応じて各社と個別に契約を結ぶ方式です。公式の製品詳細や会社情報は、Midokuraのウェブサイト(https://www.midokura.jp/)で案内されています。
提供スキームの仕組みと対象製品の詳細
新しい提供スキームは「製品提供」と「リース」を組み合わせる方式です。ハイエンドGPUサーバー本体の提供に加え、リース会社との契約により支払負担を分散し、企業や研究機関の財務や運用状況に応じた最適化を図ります。これにより初期のキャピタルコストを抑えつつ、最新のGPU環境を導入できます。
対象製品はMidokuraが提供するハイエンドGPUサーバー(例:NVIDIA H100およびB200搭載モデル等)および周辺機器です。発表文には具体的なラインナップの一部としてNVIDIA HGX B200搭載のSupermicro社製サーバーが明示されており、詳細は公式サイトにて案内されています。
連携するリース会社とその役割
Midokuraは下記のリース企業と個別に連携しています。社名は発表資料で五十音順に記載されています。
- SFIリーシング株式会社
- リース契約により資金計画の多様化を支援。顧客のニーズに応じた契約設計を行う。
- オリックス・レンテック株式会社
- 機器のレンタル・リース提供で、短期需要や試験導入時の柔軟な調達を支援。
- 三菱HCキャピタル株式会社
- 長期的な資産運用や財務面の最適化を目的としたリースオプションを提供。
これらのパートナーと連携することで、契約期間終了時の更新・返却など複数の選択肢を用意し、技術変化に対して柔軟に対応できる体制を整えています。
顧客メリットと想定されるユースケース
発表資料では、リース組み合わせによる導入の利点として複数のポイントが挙げられています。特に初期投資を抑制する点、キャッシュフローの平準化、契約期間終了後の選択肢(更新・返却等)、迅速な立ち上げが可能である点、そして固定資産管理の負担軽減が明示されています。これらはAI開発プロジェクトやHPC導入の初期障壁を下げるものです。
具体的な顧客メリットは以下の通りです。各項目は発表文に基づく要点です。
- 初期投資の抑制:キャピタルコストを削減しながらGPUリソースを確保できる。
- キャッシュフローの最適化:定額払いにより財務負担を平準化できる。
- 技術変化への柔軟対応:契約終了後の更新・返却や機器入れ替えなどの選択が可能(条件は各社契約による)。
- スピーディな立ち上げ:PoCや短期プロジェクトに迅速に対応可能。
- 資産管理負担の軽減:固定資産税や保険対応など、所有に伴う管理コストを削減できる。
想定ユースケースの具体例
Midokuraの資料では、想定される用途として複数の領域を挙げています。これらのユースケースは、GPU性能を必要とする計算集約的な処理に対して特に有効です。
- LLM(大規模言語モデル)を活用した自社オリジナル生成AIの開発(再学習など)および実行環境の構築
- 自動運転やコンピュータビジョン分野におけるAI開発基盤
- 大学・研究機関でのHPC向け自社専用演算リソースの確保
- SIerやスタートアップによるAI関連サービス基盤の迅速な立ち上げ
- GPUクラウドサービス提供に必要な迅速なリソース拡張と初期投資抑制の実現
これらのユースケースは、オンプレミスでの専用環境構築から、クラウド型サービス提供まで幅広く適用可能です。契約形態や運用方針に応じて、リースの期間や更新条件等を選択することになります。
ミドクラグループの背景と問い合わせ先
発表資料は、Midokuraの企業背景についても説明しています。ミドクラグループは2010年に設立され、ネットワーク仮想化技術をはじめ、仮想化・コンテナ技術、分散コンピューティング、分散型AI技術に長けたエンジニアが10か国以上から集結しています。2019年からはソニーグループの一員として、エッジAI分野の技術革新に貢献してきた点も明記されています。
現在は、これまでの知見と実績を活かし、AI開発や研究に不可欠な高性能計算環境の提供に注力するため、日本を拠点に活動する事業持株会社としてミドクラジャパン株式会社が位置づけられています。拠点は東京、バルセロナ、ローザンヌ、テルアビブにあり、グローバルに事業展開しています。
お問い合わせ窓口と所在地
本件に関する問い合わせ先は以下の通り、発表資料に明記されています。契約条件や導入スキームは各リース会社や製品構成により異なるため、詳細は直接の問い合わせが推奨されます。
- 企業名
- ミドクラジャパン株式会社 / Midokura Japan K.K.
- 所在地
- 〒108-0023 東京都港区芝浦2-15-6 オアーゼ芝浦MJビル
- 問い合わせメール
- gpucontact@midokura.com
- 関連リンク
- https://www.midokura.jp/
発表文中には「製品詳細:https://midokura.jp」との案内があり、提供するハードウェアや構成、周辺機器の詳細は同サイトにて確認できます。
要点の整理と記事のまとめ
ここまでの内容を整理し、今回の発表で示された重要項目を一覧化します。以下の表は発表日、開始時期、対象製品、連携先、問い合わせ先などの主要情報をまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2025年10月21日 11時00分 |
| 提供開始(既存提供) | 2025年5月よりNVIDIA HGX B200搭載のSupermicro社製GPUサーバーを提供開始 |
| リース組み合わせスキーム開始時期 | 10月中(発表時点の表記) |
| 対象製品 | Midokuraが提供するハイエンドGPUサーバー(例:NVIDIA H100およびB200搭載モデル等)および周辺機器 |
| 連携リース会社 | SFIリーシング株式会社、オリックス・レンテック株式会社、三菱HCキャピタル株式会社(五十音順) |
| 主なメリット | 初期投資抑制、キャッシュフローの平準化、契約終了後の選択肢、迅速な立ち上げ、資産管理負担軽減 |
| 想定ユースケース | LLM開発・実行環境、自動運転・コンピュータビジョン、大学・研究機関のHPC、SIer/スタートアップの基盤、GPUクラウドの拡張 |
| 問い合わせ先(住所) | 〒108-0023 東京都港区芝浦2-15-6 オアーゼ芝浦MJビル |
| 問い合わせメール | gpucontact@midokura.com |
| 関連リンク | https://www.midokura.jp/ |
| カテゴリ / キーワード | サーバ・周辺機器、システム・Webサイト・アプリ開発 / AI、GPU、LLM、生成AI、NVIDIA、Supermicro、HPC、データセンター 等 |
以上の通り、MidokuraはハイエンドGPUサーバーの提供にリースを組み合わせることで、導入時の資金的・運用的ハードルを低減し、幅広い用途での活用を支援するスキームを整備しました。契約条件や具体的な機器構成、リースの期間・条件などは各リース会社およびMidokuraと個別に確認する必要がありますが、発表内容はGPUを活用する事業や研究の迅速な立ち上げに資するものと整理できます。
参考リンク: