使用済みドモホルン容器を創作資材に miroccoと東海展開
ベストカレンダー編集部
2025年10月21日 16:17
容器アップサイクル東海展開
開催日:10月21日
東海エリアへ広がる「発明のモト」 ─ 使用済み容器が子どもの創作資材に生まれ変わる仕組み
2025年10月21日、株式会社再春館製薬所は、使用済み化粧品容器を子どもたちの創作資材として提供する「発明のモト」プロジェクトを東海エリアへ拡大すると発表しました。本発表は同日10時00分に公開されており、静岡県掛川市の屋内遊び場「mirocco(みろっこ)」との連携開始が明示されています。
この取組みは、すでに山形県の児童教育施設「KIDS DOME SORAI(キッズドームソライ)」で昨年5月から実施され、好評を得ていることを踏まえたエリア拡大です。環境保全と教育支援を同時に推進する狙いで、地元施設と協働して使用済み容器を“創作の素材”として再活用する仕組みを展開します。
プロジェクトの経緯と関係事業者
「発明のモト」プロジェクトは、ドモホルンリンクルの愛用者から寄せられた「使用済み容器を有効活用できないか」という声をきっかけに始まりました。再春館製薬所はこの声を受け、容器の回収とアップサイクルを通じた社会貢献活動として取り組みを進めています。
東海展開に際し、新たに連携するのは株式会社乃村工藝社(本社:東京都港区台場、代表取締役社長:奥本清孝)が運営する全天候型屋内遊び場「mirocco」です。再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明)と乃村工藝社の理念が合致したことが連携実現の背景にあります。
miroccoの創作空間と活用の具体像
静岡県掛川市の「mirocco」は、施設コンセプトを「ココロはずむ、毎日をつくろう」とし、365日通いたくなる場を目指して名称を投票で決定した屋内遊び場です。館内には「クリエイティブラボ」をはじめ、子どもの創造力を刺激する複数の空間が用意されています。
施設内では県産材のベンチ、掛川の土を使った左官壁、端材・廃材を用いた工作など、環境に配慮した素材を活用しており、再春館製薬所の「使用済み容器を未来の資源へ」という考えと親和性が高い点が特徴です。連携により、これらの場でドモホルンリンクルの使用済み容器を素材として活用します。
miroccoの主要スペースと取り組みの組み込み方
施設には「クリエイティブラボ」「わくわくペース」「ひとやすみラウンジ」といったゾーンがあり、それぞれが異なる遊びや創作に対応しています。提供される容器は、これらのゾーンの工作プログラムや自由創作の材料として用いられます。
連携の具体例として、壁紙やフローリングの端材と合わせて容器を利用することで、子どもたちの作品の幅を広げる設計が可能です。mirocco公式サイトは次の通りです:https://mirocco.jp/
回収対象・実施場所・安全上の配慮
再春館製薬所が実施する容器回収は、ドモホルンリンクルの「コミュニケーションスペース」常設店舗で行われます。回収対象や実施場所、注意事項については明確なルールが設けられています。
安全面や衛生面を配慮しつつ、回収した容器はmiroccoや既存の連携先で創作材料として活用されます。大きなガラス瓶は安全面から回収対象外である点にも注意が必要です。
回収実施場所(対象外の店舗含む)
回収は全国の以下5ヶ所の百貨店内ドモホルンリンクル「コミュニケーションスペース」常設店舗で実施されます。
- ドモホルンリンクル 松屋銀座店
- 京王百貨店 新宿店(ドモホルンリンクル常設スペース)
- 阪急うめだ本店(ドモホルンリンクル常設スペース)
- 博多阪急店(ドモホルンリンクル常設スペース)
- 仙台三越店(ドモホルンリンクル常設スペース)
ただし、ドモホルンリンクル 松坂屋名古屋店は本回収の対象外です。回収に訪れる際は、対象店舗の確認が必要です。
回収対象容器と取り扱いルール
回収対象は次の通り詳細に定められています。容器の種類ごとに回収できるパーツが異なるため、商品を持参する際は該当箇所を確認してください。
| 製品名・形状 | 回収対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 美活肌エキス(スポイト付きガラス瓶) | スポイト付きのガラス瓶本体(ただし大きなガラス瓶は回収対象外) | 安全面を考慮し、大きなガラス瓶は不可 |
| すっきりミスト/うるおいミスト(スプレー式ボトル) | スプレー式ボトル本体 | そのまま創作材料として活用 |
| 保湿液/保護乳液 | キャップ・ポンプ・吐出口のパーツのみ | 本体容器は回収対象外、パーツのみを回収 |
上記に加え、衛生管理の観点から容器は可能な範囲で中身を空にし、汚れがひどい場合は事前に洗浄したうえでお持ちいただくことが推奨されます。
再春館製薬所の理念・企業背景と今回の位置づけ
再春館製薬所は1932年に熊本で創業した漢方理念に基づく製薬会社であり、「痛散湯」や「ドモホルンリンクル」を主力に医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・販売を行っています。本社は熊本県上益城郡益城町にあり、代表取締役社長は西川正明氏です。
企業は「自然とつながり、人とつながる明日を」という理念のもと、自然資源を活かしたものづくりと、自然・人・社会の循環を目指すサステナビリティ活動を推進しています。被災地支援や地域連携、ふるさと納税サイトの運営など、社会課題解決に取り組む側面を持ちます。
ポジティブエイジカンパニー宣言と長期的な意志
同社は2032年の創業100周年に向け、「ポジティブエイジカンパニー宣言」を発表しています。この宣言は企業の指針として、「お客様/社員とその家族/協力者/地域/地球(自然)」に対する独自のソリューションを提示する中長期計画の一部です。
今回の容器回収・アップサイクルプロジェクトは、同宣言に沿った具体的な取り組みのひとつであり、製品のライフサイクルを延長する活動として位置づけられます。詳細は再春館製薬所の公式サイトにて公開されています:https://www.saishunkan.co.jp/
要点の整理と事実一覧
以下の表は、本記事で触れた主要事項を整理したものです。プロジェクトの対象、実施場所、企業情報、連携先などを一覧化しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年10月21日 10:00 |
| プロジェクト名 | 発明のモト(使用済み化粧品容器のアップサイクル) |
| 主催 | 株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明) |
| 新規連携先 | mirocco(屋内遊び場、運営:株式会社乃村工藝社/本社:東京都港区台場、代表取締役社長:奥本清孝) |
| 既存連携先 | KIDS DOME SORAI(山形県、昨年5月より実施) |
| 回収実施場所 | 松屋銀座店、京王百貨店 新宿店、阪急うめだ本店、博多阪急店、仙台三越店(※松坂屋名古屋店は対象外) |
| 回収対象容器 | 美活肌エキス(スポイト付きガラス瓶)、すっきりミスト/うるおいミスト(スプレー式ボトル)、保湿液・保護乳液のキャップ・ポンプ・吐出口のパーツ |
| 回収対象外 | 大きなガラス瓶(安全面を考慮) |
| 関連URL | mirocco / 再春館製薬所 |
本表は今回の発表内容を事実に即して整理したものであり、プロジェクトの対象となる容器や回収場所、連携先の情報は上記の通りです。地域の施設と協働して資源循環と教育支援を両立させる取り組みとして、既存の実績と新たな連携先の詳細を含めて伝えました。
参考リンク: