11月6日開店|金澤醤油豚骨8番らーめんが姫路に出店
ベストカレンダー編集部
2025年10月21日 18:50
姫路に8番新店開店
開催日:11月6日
金沢の伝統を軸にした「進化系」ラーメンが関西上陸、姫路に1号店を開店
北陸で58年の歴史を持つ株式会社ハチバンは、新ブランド「金澤醤油豚骨8番らーめん」の1号店として、兵庫県姫路市に「姫路市川橋通店」を2025年11月6日(木)にオープンすると発表しました。今回の出店は、従来の8番らーめんをベースにプロトタイプ店舗で得た顧客の声を反映させた“進化系”ブランドの本格展開の第一歩に位置付けられます。
発表日時は2025年10月21日14時00分であり、同社はプロトタイプとして岡山県倉敷市のアクロスプラザ児島店で実地検証を行い、その結果を踏まえて今回のブランド仕様と関西展開計画を策定しました。目的は北陸市場の飽和を踏まえた新たな市場開拓であり、物流や顧客層の面から関西圏を戦略的に選定しています。
お客様の声で磨かれた「3つのこだわり」
プロトタイプ店舗で集めたアンケートは1か月で150件を超え、26%が具体的な改善要望でした。多く挙がったのは「麺が細い」「ボリューム不足」「パンチが弱い」といった声であり、これらを受けてブランドの中核となる3点を改良しました。
以下に、改良の内容とねらいを具体的に説明します。各要素は単独ではなく、相互に補完し合って新しい味と店舗体験を生み出す設計です。
① 極太麺——北海道産小麦100%で食べ応えを追求
従来の8番らーめんより太く厚みを持たせた極太麺を採用しました。北海道産小麦を100%使用することで、噛みごたえと小麦本来の香りを強化しています。
スープとの絡みも意識した設計で、力強い食感が一口ごとに満足感を与えることを目標としています。主力メニューはこの極太麺を中心に据え、ボリューム感を重要視する顧客ニーズに応えます。
② 金沢伝統の大野醤油——400年の歴史が生む甘みと深い旨味
スープのベースには石川県金沢市の伝統食材である「大野醤油」を使用します。大野醤油は五大産地の一つに数えられ、白山の伏流水と気候に育まれた丸大豆を使った天然熟成により、まろやかな甘みと深いコクが特徴です。
豚骨スープとの組み合わせにより、甘口(うまくち)の醤油がスープの旨味を引き立て、特製醤油タレとして麺やトッピングと高い親和性を発揮します。
大野醤油の特徴は次の通りです。
- 五大産地の一つに数えられる伝統的な醤油産地
- 丸大豆を使用し天然熟成で深いコクを実現
- 加賀料理に合う甘口(うまくち)の味わい
③ 家族で楽しめる店舗設計——清潔で明るく多様な座席構成
店舗設計面では、4人掛けテーブルやお子さま用椅子を完備した清潔感のある明るい店内と、オープンキッチンを採用しています。これにより、家族連れが入りやすい雰囲気と、調理のライブ感を両立させます。
また、創業からの看板メニューである「野菜らーめん」を提供しつつ、家族それぞれが好みに応じて選べるメニュー構成にすることで、幅広い年齢層に対応する意図があります。
関西展開に至った市場環境と戦略
ラーメン市場は拡大と淘汰が同時に進行しており、2024年度の市場規模は7,900億円と10年前の1.6倍に拡大しました。一方で、同年のラーメン店倒産件数は72件と過去最多を記録しており(前年53件から30%以上増)、競争の激化と業態選別が進んでいます。出典: 帝国データバンク倒産情報。
ハチバンは北陸で100店舗超を運営する中で、人口減少・市場飽和・顧客高齢化という課題に直面しており、新たな市場開拓が不可欠と判断しました。関西圏を選定した理由は物流効率、市場規模、段階的拡大のしやすさにあります。
プロトタイプでの実証結果と差別化ポイント
岡山・アクロスプラザ児島店のリニューアル後3か月の実績は、客数と売上高がリニューアル前の1.5倍を超え、夜間帯の客数は約1.8倍に増加しました。客層では20~30代の若年層が50%超を占め、「ガッツリ系の満足感」と「清潔で明るい家族向け空間」の両立が確認されています。
市場には「若年層に支持されるガッツリ系」と「家族向けで本格派を求める層に物足りない清潔系」という歪みが存在します。新ブランドはこの未開拓需要を狙い、リベンジではなく「実証済みの成功モデル」を基に関西へ展開する戦略です。約30年前の愛知・岐阜への短期集中出店で得た教訓も取り入れています。
出店計画と選定理由
1号店となる姫路市川橋通店は、関西圏の西の玄関口として交通の要衝であること、ファミリー層が多い郊外型立地に適していることから選ばれました。姫路を起点に大阪・神戸方面へ段階的に拡大する計画です。
出店の段階的計画は次の通りです。
- 2025年度(2026年3月まで):姫路市川橋通店を含め2店舗
- 2026年度:5店舗
姫路市川橋通店の店舗概要とメニュー詳細
以下は姫路市川橋通店の基本情報です。営業時間や座席数、想定客単価などの運営面の数値も公表されています。
代表メニューや価格、麺タイプ、無料トッピングの内容も含めて、来店前に把握できるよう整理しました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 店舗名 | 金澤醤油豚骨8番らーめん 姫路市川橋通店(ひめじいちかわばしどおりてん) |
| オープン日 | 2025年11月6日(木)予定 |
| 営業時間 | 11:00~0:00(ラストオーダー23:30) |
| 所在地 | 兵庫県姫路市市川橋通二丁目16番地 |
| 客席数 | 50席(4名テーブル8卓=32席、カウンター18席) |
| 想定客単価 | 1,080円 |
| 店舗情報URL | https://www.8ban.jp |
代表メニュー(価格は税込表記含む)
主力の味として金澤醤油豚骨を据え、まぜそばや従来の定番メニューも用意されています。麺の太さやトッピングの選択肢が明確に示されています。
以下に主要メニューを記載します。
| メニュー名 | 価格(税抜/税込) | 麺タイプ | 特徴・トッピング |
|---|---|---|---|
| 金澤醤油豚骨 | 950円(税込1,045円) | 極太麺 | 大野醤油使用の特製醤油タレと豚骨スープ、特製醤油タレに24時間漬け込んだ大判チャーシュー2枚。無料トッピング:野菜増し・ニンニク増し・背アブラ増し。 |
| 金澤まぜそば | 950円(税込1,045円) | 極太麺 | 大野醤油の特製醤油タレが絡むまぜそば。山盛りのもやし、背アブラ、ニンニク。無料トッピング:野菜増し・ニンニク増し・背アブラ増し。 |
| 8ちゃんそば | 850円(税込935円) | 細麺 | 豚骨の旨味が際立つ濃厚スープと醤油のコク。老若男女に愛される定番。 |
| 野菜らーめん | 750円(税込825円) | 太麺 | 創業以来の看板メニュー。新鮮野菜たっぷりでシャキッとした食感が特徴。 |
企業概要と要点の整理
最後に、今回の発表で示された主要項目を表で整理します。続けて本記事の要点を自然な文章で締めくくります。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | 金澤醤油豚骨8番らーめん(進化系新ブランド) |
| 1号店 | 姫路市川橋通店(兵庫県姫路市)オープン日:2025年11月6日(木)予定 |
| 運営会社 | 株式会社ハチバン(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:長丸昌功) |
| 市場背景 | ラーメン市場規模:7,900億円(2024年度)、倒産件数:72件(2024年) |
| 改良ポイント | 極太麺(北海道産小麦100%)、大野醤油使用、家族向け店舗設計 |
| 出店計画 | 2025年度:2店舗(姫路含む)/2026年度:5店舗 |
| 公式サイト等 | 公式サイト:https://www.hachiban.jp 店舗情報:https://www.8ban.jp 公式SNS:X(旧Twitter)https://x.com/8ban_ramen Instagram https://www.instagram.com/8ban_ramen Facebook https://www.facebook.com/hachibanramen.jp |
| 企業概要(抜粋) | 創業:1967年2月11日/店舗数(2025年10月20日現在):8番らーめん 288店舗(国内113、海外175)/資本金:15億1845万円 |
この記事では、株式会社ハチバンが新たに打ち出した「金澤醤油豚骨8番らーめん」の狙い、開発背景、店舗仕様、メニュー・価格、そして関西展開に向けた戦略と出店計画を整理しました。プロトタイプで得られた実績を基に、関西圏の複数立地で段階的に展開する計画となっています。詳細は公式サイトおよび店舗情報ページで確認できます。
参考リンク: