エムール、昭島に物流拠点を開設 365日出荷体制へ
ベストカレンダー編集部
2025年10月22日 13:09
EMOOR昭島拠点が稼働
開催日:10月20日
昭島に生まれた「EMOOR TOKYO BASE」――稼働開始と目的
株式会社エムール(本社:東京都立川市、代表取締役:高橋 幸司)は、健康家具ブランドEMOOR(エムール)の物流機能を東京都昭島市に集約した新拠点EMOOR TOKYO BASEを開設し、2025年10月20日より本格稼働を開始しました。プレスリリースは2025年10月22日 09時00分に発表されています。
新拠点の開設により、365日出荷体制を整備するとともに、関東圏における翌日配送商品の拡大を実現することが発表されています。これにより顧客対応の迅速化と品質維持を両立させる狙いが示されています。
- 稼働開始日:2025年10月20日(本格稼働)
- 発表日:2025年10月22日 09時00分
- 拠点所在地の利点:圏央道へ30分、中央道へ20分の立地
昭島拠点の立地と機能
EMOOR TOKYO BASEは東京都昭島市に位置し、圏央道や中央道へのアクセスがよい点を強調しています。これは全国への広域配送拠点としての機能を高めるための立地判断です。
立地を生かして、展示会やPRイベント向けの連動出荷、サンプル配送、法人・団体からの多様な要望に対する機動的な対応が可能となる点も明記されています。
- 主な機能
- ・365日出荷体制の実現
- ・関東圏での翌日配送商品の拡大
- ・展示会・PRイベント、サンプル配送への柔軟対応
東京に物流を集約する戦略的意義と具体的効果
多くの家具・寝具メーカーが地方に倉庫を構えるなかで、エムールはあえて東京都内に物流を集約しました。これは単なる効率化だけでなく、「東京発ブランド」としての信頼性とスピードを両立するための戦略的判断です。
本社、体験型ショールーム(青山および立川)、倉庫、撮影スタジオを東京都内に集約することで、設計・開発・販売・出荷をワンエリアで完結できる体制を作り出しています。これにより、商品企画から顧客への配送までの時間短縮が期待されます。
顧客対応と物流効率化の両面効果
顧客対応面では、関東圏における当日・翌日配送の強化により、都市部の消費者ニーズに即した短納期対応が可能になります。展示会やサンプル送付、法人向けの臨機応変な対応も拠点集約によって迅速化されます。
物流効率化の面では、複数商品をまとめて出荷することで同梱率を向上させ、梱包資材と輸送回数を削減することで輸送コストを圧縮します。拠点集約はトラック輸送の効率化にもつながり、結果として運送コストとCO₂排出量の削減に寄与します。
- 同梱率向上による梱包・輸送コスト削減
- 拠点集約によるトラック運行効率化
- 環境負荷(CO₂排出量)低減への貢献
EMOORというブランドの成り立ちと研究・技術の裏付け
EMOORは2006年に設立され、「眠りで世界の人を元気にする」をビジョンに掲げ、『寝る、座る、たたむ』に専門性をもった製品・サービスを開発してきました。EC販売に特化し、常時2,000種類を超える商品開発力を持つことを強みとしています。
製品開発は睡眠学や人間工学に基づく基礎研究を背景とし、学術論文や学会発表、複数の特許出願によって裏付けられています。これらの研究成果は商品設計や提案サービスに反映されています。
学術論文・学会発表・受賞歴
近年の主な論文としては、2024年および2025年に発表されたマットレスの寝心地に関する因果モデルの提案が記載されています。学会発表としては日本睡眠学会や睡眠環境学会での発表履歴があり、睡眠環境学会第32回学術大会では奨励賞を受賞しています。
- 学術論文(例)
- 高橋 幸司,大友 香穂里,田中 秀樹:2024 マットレスの寝心地に関する要因分析―全体的な寝心地の因果モデルの提案―.睡眠と環境,18巻1号:1-8頁.
- 高橋 幸司,大友 香穂里,田中 秀樹:2025 50~89歳におけるマットレスの寝心地に関する要因分析―全体的な寝心地の因果モデルの提案(第2報)―.睡眠と環境,19巻1号:1-8頁.
- 学会発表・受賞
- 日本睡眠学会 第44回(2019)、第46回(2021)、第47回(2022)、第48回(2023)
- 睡眠環境学会 第32回学術大会 奨励賞受賞(2023年)
特許・技術一覧
エムールは寝具関連の提案支援や情報収集、寝具物性認識等に関する複数の特許を保有しています。これらの特許がサービス化やサイト上での提案ロジックに活用されています。
主な特許番号は以下の通りです。特許群は寝具選択システムや睡眠情報関連の提案システムに及びます。
- 特許第6229983号:寝具選択システム及び寝具物性認識システム
- 特許第6269980号:睡眠情報収集システム
- 特許第6385605号:寝具選択システム
- 特許第6468666号:寝具選択支援システム
- 特許第6865485号/第6902809号:寝具提案システム(寝具提案、買い替え)
- 特許第6919909号:睡眠改善スケジュール提案システム
- 特許第7340299号:寝具情報提示システム、及び寝具情報提供方法
会社概要、関連サイト、体験ショールーム
株式会社エムールの企業情報は以下の通りです。2006年の設立以来、EC販売を中心に睡眠関連機器と生活道具を提供してきました。資本金や所在地、事業内容などの基本情報がプレスリリースに明記されています。
また、体験型ショールームは立川と青山にあり、東京都内に商品体験と販売の拠点を持つことで、都市生活者の感性に寄り添った提案が行える体制を整えています。ただし、エムール睡眠・生活研究所のみ富山県に所在する点が併記されています。
| 会社名 | 株式会社エムール |
|---|---|
| 本社 | 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9F |
| 代表取締役 | 高橋 幸司 |
| 設立 | 2006年7月 |
| 資本金 | 4,500万円 |
| 事業内容 | 製品の企画開発、国内外向けECサイト運営、睡眠教育サービス企画開発 |
| 関連サイト |
体験ショールームの案内や商品情報は公式サイトで確認できます。関連リンクとして公式オンラインショップ(https://emoor.jp/)が案内されています。
要点の整理(表でのまとめ)
下表は本記事で触れたEMOORの新拠点開設に関する主要事項を整理したものです。発表日や稼働日、拠点の機能、会社概要、研究・特許情報を一目で確認できるようにまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表組織 | 株式会社エムール(EMOOR) |
| 発表日 | 2025年10月22日 09時00分 |
| 稼働開始日 | 2025年10月20日(EMOOR TOKYO BASE 本格稼働) |
| 新拠点 | EMOOR TOKYO BASE(東京都昭島市) 圏央道へ30分、中央道へ20分の立地 |
| 物流体制の主な特長 | ・365日出荷体制 ・関東圏での翌日配送商品の拡大 ・展示会・PR・サンプル配送などの迅速対応 |
| 東京集約の意義 | 本社・ショールーム(青山・立川)・倉庫・撮影スタジオを東京都内に集約し、設計から出荷までをワンエリアで完結 |
| 環境・コスト面の効果 | 同梱率向上による梱包・輸送コスト圧縮、トラック輸送効率化による運送コストおよびCO₂排出量削減 |
| 研究・学会・論文 | 睡眠学・人間工学に基づく研究(2024・2025年のマットレス寝心地因果モデル論文等)、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会での発表・受賞歴 |
| 主な特許 | 特許第6229983号、6269980号、6385605号、6468666号、6865485号、6902809号、6919909号、7340299号 等 |
| 会社概要(主要項目) | 本社:東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9F 代表:高橋 幸司 設立:2006年7月 資本金:4,500万円 |
| 関連リンク | 公式オンラインショップ(https://emoor.jp/) |
EMOORは「東京でつくり、東京から届ける」というブランド哲学を掲げ、昭島の新拠点はその理念を実装するための中核的な設備となります。本稿では発表資料に記載された全情報を整理して提示しました。新拠点により、迅速な配送、柔軟なサンプル/イベント対応、そして物流面での環境負荷低減が期待されます。
参考リンク: