11月1日開始:RAYVENがChatGPT向けアプリ受託開始
ベストカレンダー編集部
2025年10月23日 13:57
ChatGPTアプリ受託開始
開催日:11月1日
ChatGPT上で企業サービスを動かす──国内初の受託開発サービスを開始
株式会社RAYVENは、2025年11月1日からChatGPT用アプリケーションの受託開発サービスを開始すると発表しました。発表日時は2025年10月23日 09時10分で、同社本社は大阪府大阪市に所在します。本リリースは、OpenAIが2025年10月に公開した新プラットフォーム「Apps in ChatGPT」への対応を受けたサービス提供開始の告知です。
ChatGPTは2025年10月時点で週次ユーザー8億人規模の利用者を擁するとOpenAIが発表しており、RAYVENはこの市場に対して企業のSaaSやWebサービスをChatGPT上で連携・動作させるアプリを開発し、運用支援を行います。国内での対応事例が少ない領域を狙った取り組みであり、RAYVENはMCP関連技術の特許取得に基づくノウハウを活用してサービスを提供します。
Apps in ChatGPTの特徴とRAYVENの技術的優位性
Apps in ChatGPTは、2025年10月6日にOpenAIの年次開発者会議で発表された機能で、ChatGPT上で外部アプリケーションを直接操作できる環境を提供します。ユーザーは自然言語で指示を出すだけで、ChatGPT内でアプリを起動し対話形式で操作が可能です。
現在、対応アプリはSpotify、Zillow、Canvaなど海外サービスが中心であり、国内発のサービス事例はほとんどありません。RAYVENはこの点に着目し、国内企業向けのChatGPT連携アプリの開発を受託で支援します。
Apps SDKとModel Context Protocol(MCP)の関係
Apps in ChatGPTでアプリを動かすには、OpenAIが公開したApps SDK(Model Context Protocolベース)の実装が必要です。これには認証設計、API最適化、対話コンテキスト管理などの技術的対応が含まれます。
RAYVENはこれらの要求に対して、既にMCP関連の実装と基盤構築を行ってきた実績を持ち、SaaSや既存WebサービスをChatGPT上で動作させるための実装ノウハウを有しています。
MCP技術と特許に基づく信頼性
ここで言うMCP(Model Context Protocol)とは、Anthropic社が2024年11月に公表した、AIモデルと外部ツールやデータを接続する共通規格(プロトコル)です。RAYVENはこの分野でのノウハウを持ち、独自の管理基盤技術に関して特許第7731114号を保有しています。
同社が開発した基盤「Tumiki MCP Manager」は、AIと外部システムを接続するためのプラットフォームとして設計され、安定性・拡張性を重視した運用体制を可能にします。これにより、Apps SDK実装やMCPサーバー構築に関する技術的な信頼性を担保します。
サービス内容と具体的な活用事例、開発体制
RAYVENの受託開発サービスは、企業の既存SaaSやWebサービスをChatGPT上で動作するように設計・実装することを目的としています。開発後の保守も含めた月次契約(月額制)での提供を基本としています。
サービスは、要件定義から設計・実装、Apps SDKによる連携、認証設計、API最適化、リリース支援、保守運用までを一貫してサポートします。初回相談および見積もりは無料で受け付けます。
想定される活用例
RAYVENは複数のユースケースを提示しており、ChatGPT上での自動化とUX向上に貢献する例が示されています。次の活用例は、プレスリリースに記載された具体的事例を網羅しています。
- 業務管理SaaS: 「今月の売上レポートを作成」で自動生成
- 予約システム: 「明日空いてる近所の歯医者ある?」「じゃあ予約して」で予約完了
- ECサイト: 「予算1万円以内で夏服コーディネートを作って購入して」で購入完了
- 教育サービス: 「機械学習を教えて」で学習コンテンツ表示
- 不動産検索: 「予算800万円、○○駅近物件」で地図表示
また、実際のChatGPT連携事例として、歯医者のデータと予約機能を統合した場合のUI例が示されており、カルーセル表示、マップ表示、リスト表示、チャットでの予約といった表現が可能であることが説明されています。
開発期間・料金・リリース条件
開発期間はプロジェクトの内容により異なります。重要な点として、Apps in ChatGPTの公開時期に依存する部分があり、OpenAIによるプラットフォーム公開が前提となります。公開はOpenAIの発表によれば2025年後半が予定されています。
料金は、月額50万円から(アプリリリース後の保守費用を含む、システム規模により変動)となり、初回相談・見積りは無料です。リリース時期はOpenAIの公式審査・公開スケジュールに左右されます。
- 初回相談・要件整理(無償)
- 設計(認証、API最適化、Apps SDK実装)
- 実装(MCPサーバー構築含む)
- テスト・調整(ChatGPT連携動作確認)
- 公開・保守(公開はOpenAIの審査に依存)
RAYVENの組織情報、実績と公開後の対応方針
株式会社RAYVENの代表は鈴山 佳宏氏で、会社は2024年7月に設立されています。本社所在地は大阪府大阪市北区中津7丁目6-25 プレサンス梅田北オール802です。提供事業はTumiki MCP Managerの開発・提供、カスタムMCPサーバー構築、AIエージェント開発などです。
同社はMCP関連の管理基盤技術で特許第7731114号を保有しており、技術的な実績を背景に事業を展開しています。問い合わせは専用フォームから受け付けるとしています。
これまでの実績
RAYVENは設立から短期間で複数の受賞実績と展示実績を持っています。具体的には、生成AIの安全性に関わるトライアル審査である「GENIAC-PRIZE」の受賞、ソフトバンク株式会社からの【DXサポーター賞】を含む第22回ビジネスプランコンテストドリームDASH!での受賞、ならびに2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)でのMCP技術を活用したAIエージェントに関する展示などが挙げられます。
これらの実績は、MCP技術の実装能力と安全性・運用面での検証を経た上での事業展開であることを示しています。
代表コメントと対応予定
代表取締役 鈴山佳宏氏は、OpenAIのApps in ChatGPTが週8億ユーザーという市場を開放した点に着目し、国内サービスの対応事例が少ないことを参入の好機と位置づけています。同社は設立半年でMCP技術の特許取得とTumiki MCP Managerの開発を達成しており、Apps SDK技術を活かして日本企業のChatGPT市場進出を支援する方針です。
さらに、OpenAIが2025年後半にアプリの公式審査・公開を開始予定である点、及びAgentic Commerce Protocol(ACP)によるChatGPT内での決済・収益化機能の発表に対して、RAYVENは開発段階からこれらに対応する予定であることを明示しています。企業向けの技術コンサルティングやセミナー提供も展開予定です。
以下に、本記事で紹介した情報を整理した表を示します。サービス開始日、料金、特許、問い合わせ先など主要項目をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年10月23日 09:10 |
| サービス開始日(予定) | 2025年11月1日より受託開発サービス開始(Apps in ChatGPTの公開に依存) |
| 提供内容 | Apps in ChatGPT対応アプリの受託開発・保守(設計・実装・運用支援) |
| 対象市場規模(参照) | ChatGPT週次ユーザー約8億人(OpenAI発表、2025年10月時点) |
| 料金 | 月額50万円から(保守含む、規模により変動)。初回相談・見積り無料 |
| 技術的基盤 | Tumiki MCP Manager、Apps SDK(MCPベース)、カスタムMCPサーバー構築 |
| 保有特許 | 特許第7731114号(MCP関連管理基盤技術) |
| 代表者 | 代表取締役 鈴山 佳宏 |
| 所在地 | 大阪府大阪市北区中津7丁目6-25 プレサンス梅田北オール802 |
| 設立 | 2024年7月 |
| 公式サイト・関連リンク | |
| 問い合わせ | 専用フォームより(公式サイト参照) |
以上が発表内容の要点と詳細情報の整理です。RAYVENはMCP技術とApps SDKの専門性を基に、国内企業のChatGPT連携を支援する体制を整え、OpenAIの公開スケジュールおよび今後の決済・収益化プロトコルであるACPの動向にも対応していく計画を示しています。問い合わせや初回相談は公式サイトの専用フォームから受け付けています。
参考リンク: