1月9日開幕 ブラジル映画祭+、渋谷&全国配信で日本初公開7本
ベストカレンダー編集部
2025年10月23日 15:15
ブラジル映画祭+開催
開催期間:1月9日〜2月15日
渋谷の劇場と日本全国を結ぶハイブリッド開催の意図と日程
任意団体「s.e.a.」(読み方:シー)が主催する新しい映画祭「ブラジル映画祭+」(ローマ字表記:cinebrasil+、読み方:シネブラジルプラス)が、2026年1月に東京都内の劇場と日本全国向けのオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催されることが発表されました。開催期間は劇場開催が2026年1月9日(金)から1月15日(木)まで、オンライン配信が2026年1月16日(金)から2月15日(日)までとなっています。
主催はs.e.a.、共催はヒューマントラストシネマ渋谷で、後援として駐日ブラジル大使館・ギマランイス・ホーザ文化院、在東京ブラジル総領事館、ブラジル銀行が名を連ねています。配信プラットフォームはLumièreを使用し、日本初公開の作品群を劇場とオンラインの双方で届ける計画です。公式サイトは https://cinebrasilplus2026.sea-jp.org/ です。
開催形式と会場の住み分け
本映画祭は「劇場上映」と「オンライン配信」を組み合わせたハイブリッド型で実施されます。劇場での上映は渋谷・ヒューマントラストシネマ渋谷で集中的に行い、その後にLumièreでの配信が全国向けに行われます。
劇場開催とオンライン開催では上映期間が異なり、一部の作品は劇場限定上映となる点に注意が必要です。劇場での上映は1月9日〜15日、オンライン配信は1月16日〜2月15日で、期間を通して合計7本の作品がラインナップされています。
上映作品の全ラインナップと各作品の要点
映画祭はジャンル別に選出された7本で構成され、ドラマ映画、音楽ドキュメンタリー、社会派ドキュメンタリー、在日ブラジル人コミュニティを描いた短編の各ジャンルをバランスよく含んでいます。すべて日本初公開の作品を中心に据え、ブラジル社会や音楽文化、周縁化された人々の声を届けることを意図しています。
以下に上映作品とその見どころ、上映形態、著作権表記を含めて具体的に示します。
- ドラマ映画(2本)
- 『僕らの夢〜ファンキ・カリオカ〜』(日本初公開・劇場限定上映) — 2023年にブラジル国内で興行収入および観客動員数の1位を記録した話題作。NOSSO SONHO© URCAFILMES & WARNER BROS.2023
- 『パカへチは踊る』(日本初公開) — 国内外の映画祭で最優秀作品賞、監督賞、主演女優賞など多数の賞を受賞した評価の高い作品。© 2019 DEBERTON FILMES
- 音楽ドキュメンタリー(2本)
- 『クルビ・ダ・エスキーナの物語 〜すべてはあの街角から始まった〜』(日本初公開) — ブラジル音楽史に残る名盤『Clube da Esquina』にまつわる人物と楽曲の誕生秘話を貴重映像で辿る作品。© 2023 PALADINA FILMES / CANAL BRASIL
- 『2月のために〜マリア・ベターニアとマンゲイラ〜』(日本初公開) — リオのカーニバルとサンバ文化を歌姫マリア・ベターニアの人生を通して描く記録。© 2017 DEBÊ PRODUÇÕES / GLOBO / CANAL BRASIL
- 社会派ドキュメンタリー(2本)
- 『ファヴェーラはファッション』(日本初公開) — 黒人や低所得層に向けられる差別・偏見に対し、ファッションを通じて抵抗する若者たちの姿を映し出す作品。© 2019 ESPIRAL / OSMOSEFILMES
- 『母性って便利な言葉ですね。』(日本初公開) — 「母であること」というテーマをユーモアを交えながら普遍的に問い直すドキュメンタリー。© 2024 Bananeira Filmes
- 在日ブラジル人コミュニティを題材にした短編(1本)
- 『NOVA』(日本国内制作・劇場限定上映) — 群馬県大泉町で撮影された多文化共生をテーマにした短編。隣人としての在日ブラジル人に想いを馳せる作品。©︎ SAUNA Inc.
上映形態の注意点と試写について
一部の作品はオンライン配信がないため、劇場での鑑賞が唯一の機会になります。特に『僕らの夢〜ファンキ・カリオカ〜』と『NOVA』は劇場限定上映と明示されています。
メディア向けの先行試写はオンライン試写で実施予定で、12月から案内が始まる見込みです。オンライン試写の準備が整い次第、関係者へ連絡が行われますが、一部オンライン試写のない作品もある点が再度示されています。
クラウドファンディングの目的と支援プログラム
この映画祭の初開催にあたり、制作費の一部を賄うためCampfireでクラウドファンディングを実施中です。プロジェクトページは https://camp-fire.jp/projects/883575/ で、募集は2025年11月16日(日)までとなっています。
集められた資金は字幕翻訳費、字幕編集費、DCP上映素材制作費、広報・宣伝費、リターンの仕入れ費などに充てられる予定です。返礼として先行試写、限定グッズ、お名前掲載などが用意されています。
クラウドファンディングの概要と透明性
プロジェクト名称は「2026年1月に新しい映画祭『ブラジル映画祭+』を開催したい!!!」です。資金の用途が明確に示され、初年度の立ち上げ費用を支援者に透明に提示する形となっています。
支援方法やリターンの詳細はCampfireのプロジェクトページに掲載されており、支援の際はプロジェクトページを通じて確認・手続きを行う形です。
主催体制、共催・後援・協力、問い合わせ先
主催は任意団体s.e.a.(読み方:シー)、共同代表は宮下ケレコンえりか氏と花田勝暁氏です。共催はヒューマントラストシネマ渋谷、後援は駐日ブラジル大使館・ギマランイス・ホーザ文化院、在東京ブラジル総領事館、ブラジル銀行が行います。協力に株式会社エイチ・ツーが名を連ねています。
プレスキットや画像素材は用意されており、プレス向けのクレジット表記についてはプレスキット内の作品情報に従う必要がある旨が案内されています。今後、新たな賛同団体や企業が加わる可能性も示されています。
FAQの要点とメディア向け案内
発表資料に含まれるFAQでは、映画祭の趣旨、プラス表記の意味、取り上げる作品の種類、クラウドファンディングの理由、メディア向け試写の実施予定などが具体的に説明されています。2005年から2015年に続いた「ブラジル映画祭(Festival Cinema Brasil)」の運営経験を持つ共同代表が企画している点も明確です。
メディア向けの先行試写はオンラインで実施予定で12月から案内が始まると明示されています。企業協力や企画連携については柔軟に対応するとされ、問い合わせ先としてブラジル映画祭+事務局(s.e.a.内)のメールアドレスが案内されています。
- 問い合わせ先
- E-mail:s.e.a.info2025@gmail.com
- 公式サイト
- https://cinebrasilplus2026.sea-jp.org/
- クラウドファンディングURL
- https://camp-fire.jp/projects/883575/
要点の整理(表形式)
以下に本記事で触れた主要情報を表で整理します。日程、会場、配信、作品数、支援方法など映画祭参加を検討する上で必要な項目を網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ブラジル映画祭+(cinebrasil+) |
| 主催 | s.e.a.(読み方:シー) |
| 共同代表 | 宮下ケレコンえりか、花田勝暁 |
| 共催・後援・協力 | 共催:ヒューマントラストシネマ渋谷 / 後援:駐日ブラジル大使館・ギマランイス・ホーザ文化院、在東京ブラジル総領事館、ブラジル銀行 / 協力:株式会社エイチ・ツー |
| 劇場会場・期間 | ヒューマントラストシネマ渋谷 / 2026年1月9日(金)- 1月15日(木) |
| オンライン配信・期間 | プラットフォーム:Lumière / 2026年1月16日(金)- 2月15日(日) |
| 上映本数 | 7本(ドラマ2本、音楽ドキュメンタリー2本、社会派ドキュメンタリー2本、在日ブラジル人コミュニティを題材にした短編1本) |
| 劇場限定上映作品 | 『僕らの夢〜ファンキ・カリオカ〜』(日本初公開・劇場限定)/『NOVA』(日本国内制作・劇場限定) |
| クラウドファンディング | Campfireにて実施中(~2025年11月16日) / URL: https://camp-fire.jp/projects/883575/ / 資金使途:字幕翻訳費、字幕編集費、DCP制作費、広報・宣伝、リターン仕入れ等 |
| 公式サイト | https://cinebrasilplus2026.sea-jp.org/ |
| 問い合わせ | ブラジル映画祭+ 事務局(s.e.a.内) E-mail:s.e.a.info2025@gmail.com |
今回の発表は、新しい形でブラジル映画の多様な表現を日本に紹介する取り組みの始まりを告げるものです。劇場の大スクリーンで体験する上映と、Lumièreを通じて日本全国からアクセス可能な配信の双方を組み合わせることで、観客は異なる鑑賞体験を選ぶことができます。クラウドファンディングは立ち上げ資金を透明に集める手段として位置づけられており、支援を通じて字幕制作や上映素材の整備が進められる仕組みです。