10/29〜日本橋三越で＆mog開発のネイチャーカクテル発売

日本橋から「研究開発」→「都市実装」へ──＆mogがつなぐ食の新しい循環

三井不動産が推進する食のイノベーション創出プロジェクト「&mog by Mitsui Fudosan（以下「＆mog」）」は、研究開発から試作、実証、販売までを一貫して支援するプラットフォームです。本リリースでは、同プロジェクトの研究開発拠点である「＆mog Food Lab」に入居する『COLDRAW 日本橋抽出所』が支援したプレミアムノンアルコールドリンク（ネイチャーカクテル）が、日本橋三越本店のグルメフェアに出品されることをお伝えします。

発表日は2025年10月23日14時11分であり、今回の取り組みは「＆mog」における“都市実装”フェーズの本格化を示す一歩です。具体的には、スタートアップ支援、試作品開発、そして商業フィールドでの販売実証が一連のサイクルとして回り始めることを意味します。三井不動産（本社：東京都中央区、代表取締役社長：植田 俊）が運営するこの仕組みは、社会実装を見据えた事業化の加速を目指します。

＆mogの役割と拠点の開設

「＆mog」は、事業コンセプト設計、生活者調査、試食会やテスト販売場所の提供、飲食店メニュー化など、事業開発プロセスの各フェーズで伴走支援を行います。本年2月（2025年2月）に開業した食の研究開発拠点「＆mog Food Lab」は、こうした支援を具体化するための場として、多様な食プレイヤーの共創を支えます。

今回の出品は、研究開発段階から街での販売実証までをつなぐ事例となり、以後の事業化・拡張に向けた実務的な検証にもつながると位置づけられます。詳細は三井不動産の関連リリース（https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0322_01/）を参照ください。

COLDRAW日本橋抽出所が支援した3種のネイチャーカクテルの特徴

『COLDRAW 日本橋抽出所』は、COLDRAW株式会社（本社：東京都中央区、代表：磯部洋子・西川信太郎）が「＆mog Food Lab」内に開設した研究開発拠点です。同社は茶やハーブなど複数の植物素材を独自に配合し、冷温減圧技術で抽出することでプレミアムなノンアルコールドリンクを開発しています。

今回、日本橋料理飲食業組合設立100周年を記念して開発支援したスペシャルドリンクは3種類。どれも茶葉をベースに、地域の老舗の味と合わせて楽しめるように調整されています。各ドリンクは1杯800円（税込）で販売されます。写真はイメージで、実際の提供はカップで行われます。

販売予定の3種類（名称・構成・味わいの解説）

紫蘇梅黒茶（しそばいこくちゃ）

構成：石鎚黒茶×紫蘇×梅×焙じ茶×クランベリー

味わい：発酵感・熟成感と酸味の余韻を意識した設計。黒茶の深みと紫蘇・梅の酸味がバランスする仕立てです。

金木犀煎（きんもくせいせん）

構成：煎茶×葡萄山椒×金木犀×柚子

味わい：柚子、山椒、金木犀をイメージさせる爽やかさが特徴。煎茶の旨味が下支えとなる清涼感のある飲み口です。

柚香抹茶（ゆこうまっちゃ）

構成：抹茶玄米茶×柚子×スパイス

味わい：抹茶の緑の芳香と柚子の爽やかさが響き合う一杯。玄米茶の香ばしさとスパイスのアクセントが奥行きを作ります。

• 価格：各800円（税込）
• 提供形態：カップでの提供（写真はイメージ）
• 販売実施者：『食の會 日本橋』（「＆mog Food Lab」入居）

技術的背景とグルメフェアの開催情報

COLDRAWが採用する冷温減圧技術は特許取得済みで、複数の植物素材から香りや甘味、旨味を短時間で引き出すことを目的としています。従来の水出し抽出では長時間を要し、その過程で雑味が増すという課題がありましたが、冷温減圧により抽出時間を約10分程度まで短縮しつつ、雑味を抑えて素材本来の風味を凝縮することに成功しています。

この技術と製品コンセプトは評価を受け、COLDRAWプロジェクトはCES 2024でInnovation Awardを受賞しています。今回のフェア出品は、研究開発の成果を実際の市場で消費者に届ける検証の場となります。

フードコレクション「日本橋の街とともに歩み 次の100年へ」概要

本フェアは日本橋料理飲食業組合の設立100周年を記念して開催されます。日本橋地域の食文化とプロフェッショナルによる新たな試みを紹介する場であり、次の100年に向けた発信の場と位置づけられています。

開催場所、期間、関連URLは以下の通りです。

三井不動産グループの取り組みと今回の位置付けの整理

三井不動産は「＆マーク」の理念に基づき、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。グループの長期方針やマテリアリティ（重点的に取り組む課題）を掲げ、事業を通じたサステナビリティの実現を進めています。

2024年4月に策定したGROUP MATERIALITYでは、以下の6つが特定されています。今回の&mogによる都市実装は、産業競争力への貢献や健やか・活力の創出といった観点と整合します。

1. 産業競争力への貢献
2. 環境との共生
3. 健やか・活力
4. 安全・安心
5. ダイバーシティ＆インクルージョン
6. コンプライアンス・ガバナンス

参考資料として、三井不動産の関連ページも公開されています（事業全体やマテリアリティに関する詳細）。関連リンクはプレスリリース末尾の参照先にまとまっています。

出典・参考リンク

• プレスリリース（三井不動産）: https://www.mitsuifudosan.co.jp/letter/251023_02/
• &mog本格始動時のリリース: https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0322_01/

要点の整理（表）

ここまでに記載した主要情報を一覧表にまとめます。出品商品、開催情報、関係組織や技術的要点を整理して提示します。

本記事では、三井不動産の「＆mog」プロジェクトが支援する研究開発拠点と、そこで育まれた製品が街の商業フィールドで実際に販売されるまでの流れ、COLDRAWの技術的特徴、販売される3種のネイチャーカクテルの構成と味わい、開催概要および三井不動産グループの方針を整理して伝えました。以上を踏まえ、研究開発と都市実装を結ぶ実務的な取り組みとして今回の出品の意義をまとめました。