11月10日開催 和栗が拓く一次産業と地域の未来
ベストカレンダー編集部
2025年10月24日 14:41
和栗サミット
開催日:11月10日
和栗を起点に描く「地域志本主義」と共創の背景
和栗協議会は、「地域“志”本主義」を掲げ、一次産業である栗づくりを起点に産・官・学・農が連携することで、地域の経済循環と文化を再構築する取り組みを進めています。2022年7月に遠州地域の企業・団体9者で始動した遠州・和栗プロジェクトは、農家の高齢化や後継者不足が進む静岡県掛川の和栗を守るための活動から出発しました。
取り組みは横断的に広がり、5つの専門部会を設置して地域資源の継承とブランド化を目指すコミュニティへと発展しています。参加者は産業界や自治体、大学、農協など多様で、活動は2025年2月に一般社団法人和栗協議会として本格化し、参加団体は51者にまで拡大しました。
- 目的
- 一次産業の持続性向上と地域経済の循環モデル構築。和栗を中心にビジネス、教育、観光、文化の接続を目指す。
- 設立の経緯
- 2022年7月に遠州地域の9者で始動。2025年2月に一般社団法人化、参加者は51者へ。
- キーワード
- 地域志本主義、リジェネラティブ、6次産業化、越境共創、WAGURIブランド
WA-クリエイティブ サミットの開催概要と狙い
有限会社春華堂と一般社団法人和栗協議会は、年次イベント「めぐるめく日本の食卓会議2025」に合わせて特別イベント WA-クリエイティブ サミットを開催します。開催日は2025年11月10日(月)、会場は東京都千代田区の日比谷国際ビルコンファレンススクエアです。
本サミットは生産者、企業、学生、行政、研究者らが一堂に会し、和栗を起点にした一次産業と文化、地域経済の接続について議論する場です。和栗を核にした共創を通じて、まちづくりや観光振興、教育連携といった多面的な課題解決と実践モデルを提示することを狙いとしています。
- イベント名:WA-クリエイティブ サミット~めぐる“和栗”が拓く、一次産業と文化の次世代モデル~
- 開催日時:2025年11月10日(月)13時00分~16時00分(開場12時30分)
- 会場:日比谷国際ビルコンファレンススクエア(東京都千代田区内幸町2-2-3)
- 参加費:無料(事前申込制)
- 申込締切:2025年11月10日(月)13時00分まで
- 主催:一般社団法人和栗協議会
- 申込・詳細:https://waguricouncil.peatix.com/view
サミット全体の狙いと位置づけ
サミットは和栗をハブに、地域資源の多様性を活かした新しい循環経済モデルを提示することを目的とします。一次産業支援をCSRに留めず、事業として持続可能な仕組みへと転換する条件を実践的に議論する場と位置づけられています。
また、大阪・関西万博から横浜花博へと続く地域間の展示・観光連携や、越境共創を通じた地域ブランディング戦略も重要なテーマとなります。会場には、産業界の実務者、学生の提案者、行政の関係者など多様なステークホルダーが集います。
二つのセッション構成と詳細なプログラム
サミットは2つのセッションで構成されます。セッション①は企業と地域による6次産業化とまちづくりの実践、セッション②は学生中心のスタディツアー成果の共有と次世代の提案発表です。両セッションともモデレーターによる趣旨説明、発表、クロストーク、質疑応答、まとめの流れで80分ずつ設定されています。
以下に各セッションの時間配分と目的、主要な議題を詳細に示します。
SESSION① おかしな共創(まちづくりと6次産業化) 13:00~14:20(80分)
テーマは「地方菓子屋がなぜまちづくりを~一次産業支援から生まれる新たな食の循環モデル~」。地域を代表する菓子メーカーである株式会社ありあけと有限会社春華堂が、農業や港町文化とどのように連携してまちづくりに関わるかを示します。
本セッションでは和栗という農業資源と横浜の港町洋菓子という地域文化を掛け合わせ、花博などの大規模イベントと連携した新しい地域経済循環モデルの提示や、CSRに留まらない事業としての持続可能性の条件、越境共創のあり方を議論します。
- 0:00–0:05(5分) オープニング(モデレーター西村より趣旨説明)
- 0:05–0:25(20分) 各社取組事例発表(株式会社ありあけ・有限会社春華堂 各8分)
- 0:25–0:40(15分) 登壇者紹介(各5分)
- 0:40–0:70(30分) クロストーク(農業)
- ①企業と地域の協働モデル
- ②新しい循環型フードモデル
- ③ローカル×グローバルの視点
- ④未来への接続→花博と地域ブランド戦略
- 0:70–0:75(5分) 会場からのQ&A
- 0:75–0:80(5分) まとめ・次につながるメッセージ
SESSION② 和栗がつなぐ、次世代と世界 ─ 学びと共創のスタディツアー 14:40~16:00(80分)
テーマは「次世代が描く、食と地域の課題解決モデル」。2025年秋に実施された各大学のスタディツアーや授業での学びを共有する中間発表の場として位置づけられ、教育と地域、行政の連携のあり方を議論します。
参加大学は立命館、立正、法政、青山学院の4大学で、学生による中間発表のほか、協議会のフランス・コルシカ視察の報告なども含まれ、若者の視点から見た地域課題の可視化と解決の糸口が示されます。
- 0:00–0:05(5分) オープニング(モデレーター西村より趣旨説明)
- 0:05–0:10(5分) 登壇者紹介(各大学の学生紹介)
- 0:10–0:40(30分) 学生代表による中間発表(4大学×各7分)
- 0:40–0:50(10分) クロストーク
- ①学生が発見した「地域課題」の核心
- ②次世代人材の役割
- 0:50–0:70(20分) 協議会取組報告(フランスコルシカ視察)
- 0:70–0:75(5分) Q&A
- 0:75–0:80(5分) モデレーターまとめ
登壇者紹介と春華堂の参画理由
本サミットには和栗協議会に関わる多様なプレイヤーが登壇します。その中で主要な登壇者のプロフィールと役割を整理します。
登壇者は順次更新されるとの記載がありますが、現時点で予定されている主な登壇者は以下のとおりです。
- 藤木 隆宏 株式会社ありあけ代表取締役社長:横浜の港町文化に根差した菓子づくりを通じて地域貢献を推進。主力商品「ハーバー」を展開。
- 西村 真里子 株式会社HEART CATCH代表取締役/プロデューサー:モデレーターも務める。IT・クリエイティブ領域の経験を背景に、異分野連携のコーディネートを担当。
- 松尾 和広 松尾栗園代表:能登で糖度を高めた焼き栗生産技術を持ち、被災後は浜松へ移住し春華堂と協働。和栗協議会の技術指導に参画。
- 間宮 純也 有限会社春華堂専務取締役:家業の経営と新ブランド企画に従事し、和栗協議会の立ち上げに携わる。地域志本主義の実践者。
春華堂の参画背景には、創業138年目を迎える歴史と地域への深い関わりがあります。同社は年間約2万本の栗蒸し羊羹や栗を使った菓子を製造・販売してきた一方で、約20年前に掛川産栗の安定供給が困難になったため県外産へ切り替えた経緯があります。
その経験から、単独企業の取り組みにとどまらず自治体、大学、地域企業と連携し、「地域というチーム」で一次産業の課題解決と街づくり、人づくりを進めるために和栗協議会へ参画しています。春華堂の取り組みには「五穀屋」「nicoe」「SWEETS BANK」等の事業や地域連携の実績が含まれます。
関連キーワードとカテゴリ、参加方法
本イベントは食品・お菓子分野に加え、環境・エコ・リサイクル、地域創生、教育、サステナブルのテーマを横断します。以下に関連するキーワードとカテゴリを整理します。
- カテゴリ:食品・お菓子、環境・エコ・リサイクル
- キーワード:秋、栗、SDGs、モンブラン、スイーツ、セミナー、地方創生、サステナブル、教育、うなぎパイ
参加は無料ですが事前申込制です。申込は専用ページから行えます。申込締切は開催当日の2025年11月10日(月)13時00分までと明記されており、参加希望者は所定の方法で登録してください。
申込・詳細:https://waguricouncil.peatix.com/view
要点の整理と本記事のまとめ
以下の表は本サミットの主要情報を整理したものです。本記事で触れた開催日時、会場、主催、セッション構成、登壇者、背景となる和栗協議会の経緯などを一覧で示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | WA-クリエイティブ サミット~めぐる“和栗”が拓く、一次産業と文化の次世代モデル~ |
| 開催日時 | 2025年11月10日(月)13:00~16:00(開場12:30) |
| 会場 | 日比谷国際ビルコンファレンススクエア(東京都千代田区内幸町2-2-3) |
| 参加費 | 無料(事前申込制) |
| 申込締切 | 2025年11月10日(月)13:00まで(専用ページより申込) |
| 主催 | 一般社団法人和栗協議会 |
| セッション構成 | SESSION① おかしな共創(まちづくりと6次産業化)13:00–14:20、SESSION② 和栗がつなぐ、次世代と世界 14:40–16:00 |
| 主要登壇者(予定) | 藤木隆宏(株式会社ありあけ)、西村真里子(HEART CATCH)、松尾和広(松尾栗園)、間宮純也(有限会社春華堂)ほか |
| 背景・目的 | 和栗を起点に一次産業と文化をつなぎ、地域経済循環モデルを構築するための共創プラットフォーム提示 |
| 関連URL | https://waguricouncil.peatix.com/view |
| 和栗協議会の経緯 | 2022年7月に遠州・和栗プロジェクトとして始動、2025年2月に一般社団法人化。5つの専門部会を設置、参加者は51者に拡大。 |
| 春華堂の役割 | 創業138年の菓子メーカーとして地域連携・ブランド化の推進。地域資源の持続的活用に向けて協議会に参画。 |
本記事ではサミットの開催趣旨、プログラムの詳細、登壇者の役割や和栗協議会の沿革と理念、春華堂の参画理由などプレスリリースに記載された情報を網羅的に整理しました。参加を検討する場合は申込ページで最新情報を確認してください。
参考リンク: