千寿オリーブ入札、締切は11/28 万博で注目の樹を取得
ベストカレンダー編集部
2025年10月25日 10:42
千寿オリーブ入札オークション
開催期間:10月14日〜11月28日
万博で注目を集めた「千寿オリーブ」とその来場者との結びつき
大阪・関西万博2025のフランス館において、ニナファームが展示した「千寿オリーブ(TREE OF YOUTH/若さの樹)」は、会期中に延べ470万人以上が来場した中央展示「ニナファーム ミラクルガーデン」の象徴的存在となりました。来場者は幹や根に実際に触れて生命力を体感する機会が提供され、展示は科学と文化の接点として多くの注目を集めました。
展示期間中の出来事として、2025年9月14日に開催されたAKAI ITO(赤い糸)プロジェクトでは、参加した270名が千寿オリーブを起点に赤い糸を結びつなぎ、ギネス世界記録™を樹立しました。この記録は、千寿オリーブが物理的に人と人を繋ぐ力の象徴であることを示す事例として報告されています。
来場者数と体感の具体性
フランス館に集まった来場者数は6か月間で延べ470万人以上とされ、展示のスケール感が数値的にも裏付けられています。多くの来場者が千寿オリーブに触れることで、科学的発見と身体的な体験が結びつく場が形成されました。
ニナファーム広報のエマ・デュボワ氏は、この万博出展を「数百万人の来場者と出会い、マイクロバイオームが人間の健康にもたらす力を伝える貴重な機会」と述べています。展示は単なる観賞物ではなく、来場者とのインタラクションを通じてメッセージを伝える構成でした。
- 展示名:ニナファーム ミラクルガーデン(フランス館)
- 主要展示:千寿オリーブ(TREE OF YOUTH)
- 来場者数:延べ470万人以上(万博会期中)
- 記録:AKAI ITOプロジェクトで270名が参加、ギネス世界記録™樹立(2025年9月14日)
発見された“スーパー・マイクロバイオーム”と出展の背景
ニナファームは、フランス館のゴールドパートナーとしてLVMH、AXA、CIVAと並び出展しました。出展の核となったのは、南フランスの千寿オリーブの内部に生息する“スーパー・マイクロバイオーム”の発見です。この発見は、日本の100歳以上の長寿層に共通して観察される強いマイクロバイオームと腸の健康に着想を得たものと説明されています。
ニナファームはマイクロバイオームとミトコンドリア研究を基盤とする企業で、研究拠点はフランスのアヌシー(モンブラン山麓)にあります。1993年の創立以来、同社はマイクロバイオームの応用を広げ、ニュートラシューティカルやスキンケア分野への展開を進めてきました。
科学と文化を結ぶパートナーシップ
フランス館出展では、科学的な知見を文化的文脈に結び付けることが重視されました。千寿オリーブを通じて伝えられたのは、単に生物学的な発見だけではなく、それが人間の健康や長寿、地域の文化とどのように関係するかという視点です。
このパートナーシップは、展示を通じた一般来場者への教育的価値と、研究成果の社会的還元を両立させる狙いが示されています。ニナファームは研究と展示を結びつけることで、科学の成果をより多くの人に体験的に伝える取り組みを行っています。
- ニナファーム(NINAPHARM)
- 本拠:フランス・アヌシー(1993年創立)。マイクロバイオームおよびミトコンドリア研究の先駆的研究機関。ニュートラシューティカル・スキンケア分野へ展開。
- 出展ポジション
- 大阪・関西万博2025 フランス館 ゴールドスポンサー
入札式オークションの目的・運営・寄付先
ニナファームは、万博で展示された千寿オリーブに関して入札式オークションを開催する旨を発表しました。本オークションは、千寿オリーブの文化的・生態的・社会的意義を尊重しつつ、提案内容を慎重に審査する方式で運営されます。
オークションで得られた収益は全額、スイス・ジュネーブを拠点とするファム・デュ・モンド(Femmes du Monde)財団へ寄付されます。同財団は在来植物の保存と育成に取り組むスペインの女性たちを支援しており、千寿オリーブの遺産を「持続可能性」と「女性のエンパワーメント」という観点で継承することが目的とされています。
審査の観点
入札提案は単なる価格競争だけで決定されるわけではなく、文化的・生態的・社会的な意義を含めた総合的評価が行われます。提案内容には、植栽地の環境や計画、社会的な効果などが評価される想定です。
このため、応募者は金額以外に植栽予定地の概要や目的、動機などを明記する必要があります。寄付先として選定されたファム・デュ・モンド財団への寄付は、在来植物保全と女性支援を橋渡しする形で使われます。
- 目的:千寿オリーブの継承とマイクロバイオーム科学の社会的還元
- 収益の使途:Femmes du Monde財団へ全額寄付
- 評価基準:文化的・生態的・社会的意義を含む総合評価
入札手続き・条件・落札後の取り扱いと今後の計画
オークションの詳細は以下の通りです。入札期間、見学場所、提出書類、最低入札額、落札後の手続きや保管条件など、募集要項に含まれる全ての情報が明示されています。
入札は所定の締切までに必要書類を提出する形式で、見学は入札登録者のみが予約制で行うことができる点など、手続き上の注意点も設けられています。
オークション概要(主要事項)
| 主催 | ニナファーム(NINAPHARM) |
|---|---|
| 協力 | そら植物園株式会社(代表:西畠清順) |
| 入札期間 | 〜2025年11月28日(金)まで |
| 見学場所 | そら植物園(大阪府池田市古江町)※入札登録者のみ、予約制 |
| 開始入札価格(最低入札額) | 15,000,000円(1,500万円) |
入札に必要な提出情報と注意事項
入札に際しては、以下の情報が必須とされています。これらは、提案の文化的・生態的・社会的意義を評価するために用いられます。
- 入札の動機
- 植栽予定地の写真
- 植栽予定地の概要(所在地、環境、目的など)
植栽予定地についての重要条件として、輸送・設置のために10トントラックがアクセス可能であることが明記されています。これにより、実際に移設・設置が可能であるかどうかが判断されます。
落札後の扱いと連絡、保管費用
落札者には主催チーム、またはフランス館関係者から直接連絡が入ります。落札後、千寿オリーブは最長で6か月間の無料保管が可能です。6か月経過後は月額管理費として100,000円が請求されます。
なお、落札確定後のキャンセルは原則として受け付けられない旨が明示されています。契約・移送・設置に関する手続きは落札者の責任のもと速やかに進められることが想定されます。
- 連絡先(オークション担当)
- ニナファーム 千寿オリーブオークション担当窓口:innovation@ninapharm.com
- 重要条件
- 見学は入札登録者のみ予約制、植栽地は10トントラックアクセス必須、落札後のキャンセル不可
ニナファームの今後の計画と協力団体
ニナファームは今回の千寿オリーブに続き、研究拠点で育成された他の「マイクロバイオーム・オリーブ」も販売予定であると発表しています。これは、自然と科学を融合させた生命の叡智をより多くの場所で体験できるようにするための取り組みです。
オークションの実施にあたっては、そら植物園株式会社(代表:西畠清順)が協力しています。そら植物園は「ひとの心に植物を植える」を掲げ、植栽からランドスケープ、イベント演出まで幅広く手掛ける組織です。
以下の表は、この記事で取り上げた主要な事項を整理したものです。内容を確認のうえ、入札を検討する場合は指定のメールアドレスへ問い合わせる手順を踏んでください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示名 | ニナファーム ミラクルガーデン(フランス館) |
| 主要オブジェクト | 千寿オリーブ(TREE OF YOUTH) |
| 来場者数(万博期間) | 延べ470万人以上 |
| 記録 | AKAI ITOプロジェクト(270名参加)でギネス世界記録™樹立(2025年9月14日) |
| 主催 | ニナファーム(NINAPHARM) |
| 協力 | そら植物園株式会社(代表:西畠清順) |
| 入札期間 | 〜2025年11月28日(金) |
| 開始入札価格 | 15,000,000円(1,500万円) |
| 見学場所 | そら植物園(大阪府池田市古江町)※入札登録者のみ、予約制 |
| 寄付先 | Femmes du Monde(ファム・デュ・モンド)財団(スイス・ジュネーブ) |
| 保管・管理費 | 落札後6か月間は無料。以降は月額100,000円 |
| 連絡先(オークション) | innovation@ninapharm.com |
| 重要条件 | 植栽予定地は10トントラックのアクセスが可能であること、落札後のキャンセル不可 |
この記事は、ニナファームによるプレスリリースを基に、千寿オリーブの展示経緯、オークションの詳細、寄付の行先、入札手続きと条件、そして関連する組織情報を整理して伝えています。入札を検討する場合は、記載の連絡先へ具体的な植栽計画や動機を含む資料を提出する必要があります。