1/27開業 KIRISHIMA icoiaが都城に誕生

都城に新たな「憩い」と「循環」をつなぐ場所が誕生する理由

霧島酒造株式会社は、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社との協働により建設を進めてきた施設の名称を「KIRISHIMA GREENSHIP icoia（キリシマ グリーンシップ イコイア）」に決定し、2026年1月27日（火）にオープンすると発表しました。発表は2025年10月29日13:00付のリリースで行われています。施設は地域の風土や自然エネルギーの活用を意識した設計となっており、地域社会とともに持続可能性を追求する場として位置づけられます。

開業日に先立ち、施設のコンセプトや構成、直営店舗の名称・内装方針、周辺イベントへの参加予定など、詳細が初めて公開されました。本稿では発表された情報を漏れなく整理し、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaの名称由来や施設構成、並びに直営店舗「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea（キリシマ ライフ ストア イポメア）」の特徴を具体的に伝えます。

• リリース日：2025年10月29日 13:00（霧島酒造株式会社発表）
• パートナー：スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社（共同プロジェクト）
• オープン日：2026年1月27日（火）※オープン日の営業時間は通常と異なります
• 発表内容の主旨：施設名称・オープン日・直営店舗名・施設構成・エネルギー・イベント情報など

「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」のデザインと名称に込めた意味

施設名は建物の立体的で奥行きのある形状から着想を得ています。「SHIP（船）」のイメージは、環境にやさしい再生可能エネルギーであるさつまいも由来の発電（焼酎粕や芋くずから生成したバイオガスを電気に変換）を受けて未来へ進む船という概念を表現します。語尾に「ia」を付すことで、アジア（Asia）やユーラシア（Eurasia）のように「場所」を示す語感を持たせ、地域の中心となることを願っています。

ロゴマークは都城盆地の夕日、温かな大地、木々の若葉、そして霧島裂罅水（キリシマレッカスイ）を想起させるアースカラーで構成されています。パーツは「施設に集まりくつろぐ人」「さつまいも」「未来へ進む船の帆」をそれぞれイメージし、全体では霧島山のシルエットを連想させるデザインになっています。

名称の由来（ポイント）

・建物形状の「船（SHIP）」イメージと未来へ進む意志

・接尾の「ia」により場所としての機能や広がりを表現

・ロゴは都城の自然要素と霧島酒造の象徴である霧島山を組合せ

施設内は訪れる人が「ふと『いこいに、いこう。』と立ち寄りたくなる」場所を目指し、複数のエリア名を設定しています。具体的には植物園を「めぐりの森」、屋上庭園を「見晴らしの丘」、芝生エリアを「いこいの庭」と名付け、それぞれが来訪者にとっての新たな居場所となるよう設計されています。

• 植物園：めぐりの森
• 屋上庭園：見晴らしの丘
• 芝生エリア：いこいの庭

直営店舗「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」の設計思想と取り扱い品目

施設内に出店する霧島酒造の直営店舗は「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea（キリシマ ライフ ストア イポメア）」と命名されました。店名の「LIFE STORE」は日々の暮らしの幸せを支えるアイテムを届けたいという想いに由来し、後半の「ipomea」はさつまいもの学名であるIpomoea batatas（イポメア バタータス）に由来しています。

店舗は霧島焼酎やKIRISHIMA BEERをはじめ、食品、酒器、雑貨など暮らしに寄り添う品々を中心に販売します。焼酎の楽しみ方や新たなカルチャーを発信する場として機能し、これまで焼酎に馴染みのなかった来訪者にも接点をつくる意図が示されています。

内装と素材、ロゴに込めた想い

内装は自然木やシラス壁（火山灰を用いた塗り壁）といった素材を多用し温かみのある空間を演出します。テーブルの一部には、さつまいもが日本に最初に伝わったともされる沖縄県産の琉球石灰岩が用いられます。これらの素材選定は地域性や歴史性への配慮と、自然素材による居心地の良さを両立させるためのものです。

ロゴは浅葱色（あさぎいろ）を基調にさつまいもの形をベースとしており、霧島山や清らかな水、爽やかな風、都城の大地を表現しています。店舗を通じて焼酎に関する新しい視点を提示し、地域文化の拡張を図る狙いがあります。

建設概要・運営時間・イベント情報と霧島酒造の企業情報

施設の所在地や構造、営業時間などの建設概要が公表されています。所在地は宮崎県都城市下川東4丁目5869番8。敷地面積は4,686㎡、延べ床面積は712㎡で、建物構造は鉄筋コンクリート造を基礎とし一部鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造を併用した1階建てとなります。

営業時間は用途別に設定されています。スターバックス店舗および芝生エリアが07:30～22:00、植物園・屋上庭園が09:00～19:00、直営店舗KIRISHIMA LIFE STORE ipomeaが10:00～19:00です。客席は合計73席（施設屋内57席、テラス16席）、駐車場は35台（うち軽専用1台）、定休日は不定休とされています。オープン日は2026年1月27日（火）で、当日の営業時間は通常と異なる旨が注記されています。

建設概要（主な数値）

住所：宮崎県都城市下川東4丁目5869番8

敷地面積：4,686㎡

延べ床面積：712㎡

構造：鉄筋コンクリート造（一部 鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造） 1階建て

客席数：73席（屋内57席、テラス16席）

駐車場：35台（うち軽専用1台）

地域イベントとSNS情報

オープン前の告知として、2025年11月1日（土）・2日（日）に開催される「霧島秋まつり2025」にて、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaのミニ体験ブースを出展することが発表されています。会場は「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」で、時間は10:00～16:00。事前予約は不要です。

同ブースでは施設の紹介に加えて、焼酎パックやコーヒー豆の袋をリユースしたプログラム「どんぐり芽吹くかな⁉実験」を数量限定で実施します。この実験は各日100セット限定で、なくなり次第終了となります。

• イベント名：霧島秋まつり2025（出展日：2025年11月1日・2日）
• 時間：10:00～16:00（事前予約不要）
• プログラム：「どんぐり芽吹くかな⁉実験」 各日100セット限定

なお、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaの公式Instagramも開設されており、ワークショップ情報や最新のお知らせを随時配信する予定です。アカウント名は「KIRISHIMA GREENSHIP icoia【公式】」、URLはhttps://www.instagram.com/kirishima_greenship_icoia/です。

霧島酒造に関する基本情報

発表資料には、霧島酒造株式会社の沿革や数値情報もまとめられています。同社は創業1916年5月、持株会社制移行に伴う社名変更を経て、現・霧島酒造株式会社は2014年3月に設立されています。創業者は江夏 吉助（えなつ きちすけ）、代表取締役社長は江夏 邦威（えなつ くにたけ）です。

公開された決算数値や従業員数などの主要情報は以下のとおりです。資本金は霧島酒造株式会社単体で300万円（親会社の霧島ホールディングス株式会社の資本金は3,339万円）。2025年3月期決算の売上高は525億4,062万円、従業員数は正社員のみで642名（2025年4月時点）。事業内容は本格焼酎製造・販売、クラフトビール製造・販売、レストラン事業となっています。本社所在地は宮崎県都城市下川東4丁目28号1番です。

本記事で取り上げた主要情報の整理

以下の表に、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaおよびKIRISHIMA LIFE STORE ipomeaに関する本記事で紹介した主要項目を整理しました。各種数値や日程、設備情報、イベント情報などを一覧化しています。

本稿では発表資料の内容をもれなく整理してお伝えしました。施設は地域資源や再生可能エネルギー、地域文化の表現を重視しながら、日常の「いこい」の場としての機能を併せ持つ設計となっています。オープンに向けて各種準備が進められているため、公式発表やSNSなどで最新情報の確認が推奨されます。