出雲と津和野を結ぶ初のあんこ旅、同時開催で回遊性強化
ベストカレンダー編集部
2025年10月30日 12:04
島根のあんこ旅同時開催
開催期間:10月1日〜11月30日
島根の東西をつなぐ全国初の二市町連携「あんこ菓子スタンプラリー」
2025年10月27日、日本あんこ協会は島根県知事・丸山達也氏を訪問し、全国で初めてとなる二市町連携のご当地あんこ菓子スタンプラリーの同時開催について報告しました。訪問は島根県庁にて13時に行われ、今回の取り組みの開催状況報告と今後の連携について意見交換が行われました。
この同時開催は、東西に細長い島根県の地理的特性を活かし、出雲市側の「出雲あんこ旅2~平田・斐川あん結び編~」と最西端・津和野町の「津和野あんこ旅2025」を連携して実施するもので、参加者が両地域のご当地あんこ菓子を味わいながら巡ることで、回遊性と滞在性を高めることを目的としています。
表敬訪問の要旨とタイムライン
訪問日時は2025年10月27日(月)13時、訪問場所は島根県庁。日本あんこ協会の会長にしいあんこ氏が、協会の活動概要と今回のあんこ旅の開催状況を説明しました。
当日は「津和野あんこ旅2025」と「出雲あんこ旅2」の主催者・関係者がそれぞれ報告を行い、会場では対象店舗のあんこ菓子の試食も行われました。丸山知事からは、出雲市・津和野町に留まらず島根県全体への展開に期待する旨の発言があったと報告されています。
- 訪問日時:2025年10月27日(月) 13時
- 訪問場所:島根県庁
- 訪問の主題:「出雲あんこ旅2~平田・斐川あん結び編~」および「津和野あんこ旅2025」の開催状況報告と意見交換
出雲と津和野──それぞれのあんこ旅の内容と開催期間
今回同時開催される両イベントの趣旨は共通しており、地域の和菓子店・洋菓子店・製パン店・飲食店などが提供するご当地あんこ菓子を巡るスタンプラリー方式で、地域の食文化や観光資源を広く伝えることを目的としています。以下に両イベントの詳細を記します。
出雲あんこ旅2 ~平田・斐川あん結び編~
「出雲あんこ旅」は出雲市内の店舗を対象としたスタンプラリーで、今回が第2回目の開催です。昨年は平田地区限定でしたが、今回は斐川地区までエリアを拡大しました。合計で16種のあんこ菓子を対象に、食べ歩きスタンプラリーを実施します。
主催は出雲菓子協会と平田菓子同業組合、監修は日本あんこ協会。開催期間は2025年10月1日(水)~11月30日(日)です。
- 主催
- 出雲菓子協会、平田菓子同業組合
- 監修
- 日本あんこ協会
- 開催期間
- 2025年10月1日(水)~11月30日(日)
- 対象数
- 16種のあんこ菓子
津和野あんこ旅2025
「津和野あんこ旅」は津和野町内を巡るスタンプラリーで、今年で第4回目の開催となります。過去最大規模での実施となり、19軒の店舗と6軒の宿泊施設が対象です。参加者の回遊性を高めるため、宿泊を伴う参加に着目した認定区分も設けられています。
主催は津和野町観光協会、監修は日本あんこ協会。開催期間は2025年10月1日(水)~12月31日(水)です。
- 主催
- 津和野町観光協会
- 監修
- 日本あんこ協会
- 開催期間
- 2025年10月1日(水)~12月31日(水)
- 対象
- 19軒の店舗、6軒の宿泊施設
認定制度と全国初の“島根ダブルあんバサダー”
両スタンプラリーにはコンプリート達成者への称号と認定証の授与が用意されています。目的は単なる消費促進に留まらず、地域の食文化を理解し発信する人材の育成にあります。
具体的な認定は以下のとおりです。
| イベント名 | 達成条件 | 認定称号 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 出雲あんこ旅2 | 16のあんこ菓子を完食 | 平田・斐川あんバサダー | 認定証が進呈される |
| 津和野あんこ旅2025 | 12のあんこ菓子を完食 | 津和野あんバサダー または津和野プレミアムあんバサダー | プレミアムは対象宿泊施設に1泊以上が認定条件 |
| 両イベント同時コンプリート | 出雲16種+津和野12種=全28種を完食 | 島根ダブルあんバサダー | 全国初の二市町連携達成者向け認定 |
このような複数イベントの連携による認定制度は全国初の取り組みであり、島根県のあんこ文化を深く理解し、発信する人材を育てる狙いがあります。
表敬訪問の参加者と当日のやり取り
表敬訪問には日本あんこ協会の会長をはじめ、出雲・津和野側の関係者が多数参加しました。参加者一覧は以下の通りです。
- 日本あんこ協会 会長 にしいあんこ
- 津和野町 町長 下森博之
- 津和野町商工会 会長 河田周
- 一般社団法人津和野町観光協会 会長 池田和哉
- 一般社団法人津和野町観光協会 事務局長 金子成一郎
- 一般社団法人津和野町観光協会 事務局次長 松村聡子
- 出雲菓子協会 会長 來間久(島根県菓子工業組合 副理事長)
- 平田菓子同業組合 会長 吾郷将一(出雲菓子協会 理事)
- 出雲あんこ旅実行委員長 木佐真一郎(出雲菓子協会 幹事)
- 平田商工会議所 経営指導員 日下照久
- 一般社団法人出雲観光協会 副会長 渡部稔(日本ぜんざい学会 会長)
- 一般社団法人出雲観光協会 事務局長 稲根克也
当日はまず日本あんこ協会が協会の活動概要とこれまでの開催実績を説明しました。説明内容には、2018年の創設以来、島根を含む全国各地で監修・後援してきたスタンプラリーの回数と成果、あんこの需要の高まりに関する協会の見解が含まれていました。
続いて、両あんこ旅の主催者が開催状況を報告。来場者の属性としては近隣地域だけでなく東京・大阪などの遠方からの参加者も多い点が示され、試食を通じて参加者があんこを媒体にして地域の魅力を体感する機会が提供されていることが報告されました。
当日の写真・試食の様子
会場では対象店舗のあんこ菓子が試食提供され、出雲・津和野のご当地あんこ菓子の多様性が示されました。写真資料として、にしいあんこ会長や丸山知事らの集合写真、表敬訪問の様子、対象店舗のあんこ菓子の写真が添えられています。
写真のうち、集合写真では左から六人目が日本あんこ協会 会長にしいあんこ氏、左から七人目が丸山達也島根県知事と説明されています。また、手前から二人目が丸山知事、前列奥から三人目がにしいあんこ会長である旨が写真キャプションに記載されています。
取り組みの背景と日本あんこ協会の役割
日本あんこ協会は2018年10月に設立され、あんこ普及振興を目的としています。協会のミッションは「あんこを通じて世界平和を実現します」と掲げ、地域振興やあんこ文化の継承・発信を主導しています。
協会事務局は東京都豊島区南池袋にあり、2024年時点で「あんバサダー」と呼ばれる会員が10,000名を超えています。主な監修・協力実績は島根県のほか、岡山、愛知、北海道など多数の地域イベントや百貨店催事、鉄道イベントなどに及びます。
- 設立:2018年10月(会長:にしいあんこ)
- 事務局所在地:東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋5F(Rally Inc.内)
- WEB:https://anko.love/
- 主な監修協力例:島根(出雲・津和野)、岡山(備中)など多数
会長・にしいあんこ氏について
にしいあんこ氏は日本あんこ協会の初代会長で、幼少期よりあんこを愛食し、これまでに10,000種を超えるあんこを食したとされる人物です。あんこに関するレシピ開発や歴史、健康効果の研究にも従事しており、各種メディアや講演活動にも多数出演・寄稿しています。
2023年には農林水産省の「ありが糖運動」アンバサダーにも就任しており、メディア露出は日経新聞をはじめテレビ・ラジオ・専門誌まで多岐にわたります。
要点の整理(表)と締めくくり
以下の表は、今回の表敬訪問および同時開催されるスタンプラリーに関する主要事項を整理したものです。内容を俯瞰することで、開催期間や認定制度、主催・監修体制を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表敬訪問日時 | 2025年10月27日(月) 13時 |
| 表敬訪問場所 | 島根県庁 |
| 報告内容 | 「出雲あんこ旅2(平田・斐川)」「津和野あんこ旅2025」の開催状況報告と意見交換、対象店舗あんこ菓子の試食 |
| 出雲あんこ旅2 | 開催期間:2025/10/1~11/30、対象:16種、主催:出雲菓子協会・平田菓子同業組合、監修:日本あんこ協会 |
| 津和野あんこ旅2025 | 開催期間:2025/10/1~12/31、対象:19店舗・6宿、主催:津和野町観光協会、監修:日本あんこ協会 |
| 認定制度 | 出雲:平田・斐川あんバサダー(16完食)/津和野:津和野あんバサダー(12完食)・津和野プレミアムあんバサダー(宿泊1泊以上)/両方完食で島根ダブルあんバサダー |
| 主催・監修 | 主催:出雲菓子協会、平田菓子同業組合、津和野町観光協会 監修:日本あんこ協会 |
| 関連リンク | 日本あんこ協会 ニュース 出雲あんこ旅2 公式 津和野あんこ旅2025 公式 |
今回の表敬訪問と同時開催は、地域の歴史や特産を生かしたご当地スイーツを通じて回遊性を高める試みであり、島根県内の東西連携を促進する実践例として注目されます。出雲・津和野両地域のあんこ文化は多様性に富み、認定制度を通じて参加者の理解と発信を促す構造が整備されています。詳細や最新情報は各公式サイトで確認できます。
参考リンク: