与論島で体験が即寄付に、ロケふるが2026年1月導入へ

与論町とロケふる協定締結

開催日:1月1日

与論町とロケふる協定締結
ロケふるってどうやって使うの?
スマホで「ロケふる」をダウンロードしてクレジットカードを登録、対象店舗で店頭のQRを読み取り金額を入力すれば決済が寄付として成立し、その場で返礼品を受け取れます。
現地で本当に体験や食事が返礼品になるの?
はい。百合ヶ浜ツアーやマリン体験、食事や宿泊などが役務型返礼品としてその場で受領可能です。寄付は原則キャンセル不可で、寄付額は返礼額の上限規定を踏まえた設定です。

与論町とロケトクが締結した連携協定の概要と意義

株式会社ロケトク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:簗田真樹)は、鹿児島県与論町(町長:田畑 克夫)と「現地決済型ふるさと納税推進に関する連携協定」を2025年10月17日に締結しました。報道発表は2025年10月30日 08時30分に行われています。

本協定は、ロケトクが企画・開発・運営する現地決済型ふるさと納税アプリ「ロケふる」を用いて、与論島の観光・宿泊・飲食・マリン体験等の「島での体験」を役務型返礼品としてその場で受け取れる仕組みを構築するものです。鹿児島県内、かつ離島での導入は初の事例となります。

鹿児島県与論町とロケトク「現地決済型ふるさと納税推進に関する連携協定」を締結 画像 2

協定締結の背景と位置づけ

与論町は透明度25メートルのサンゴ礁や干潮時に現れる白砂浜「百合ヶ浜」で知られる観光地であり、観光が基幹産業です。ふるさと納税市場が拡大し、返礼品がモノからコト(体験)へシフトする流れを受け、寄付と観光消費を結びつける仕組みが求められてきました。

今回の協定により、寄付がその場で事業者の収益となる「地域循環」を生み出すことが期待されます。ロケトク側の狙いは、来訪体験を寄付につなげることで、観光と地域経済を直接結びつける新たなふるさと納税モデルを与論町と共創する点にあります。

  • 締結日:2025年10月17日
  • 発表日:2025年10月30日 08:30
  • 締結当事者:鹿児島県与論町(町長:田畑 克夫)/株式会社ロケトク(代表取締役:簗田真樹)
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「ロケふる」の仕組みと利用方法 — 現地で決済し即時に返礼品を受け取る流れ

「ロケふる」はApp StoreおよびGoogle Playでダウンロード可能なスマートフォンアプリです。与論町を訪れた利用者が、島内の対象店舗での会計時にアプリを使って決済すると、その支払いがふるさと納税の寄付として成立し、その場で返礼品(商品・体験・サービス)を受け取ることができます。

QRコードを用いた決済により寄付と返礼品の受け取りが同時に完了するため、離島の観光導線において利便性が高いのが特徴です。自治体側、事業者側、利用者側の三者が連携して、寄付金が地域内で循環する仕組みを実現します。

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利用手順と決済方法

「ロケふる」の基本的な利用手順は以下の通りです。操作はスマートフォンのみで完結します。

  1. App StoreまたはGoogle Playから「ロケふる」をダウンロードする。
  2. 利用者情報とクレジットカード情報を登録する(対応ブランド:Visa / Mastercard / JCB / Amex / Diners)。
  3. 対象店舗で会計時に「ロケふるで支払います」と伝え、店側が提示するQRを読み取り金額を入力して決済を完了する。

決済と寄付が同時に成立し、その瞬間に返礼品(食事・体験・商品・サービス)を受け取ることができます。アプリは無料で利用できます(通信費は除く)。

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導入の意義と想定される効果 — 観光振興、事業者支援、文化・環境保全への波及

与論町での導入は、離島型ふるさと納税の先進モデルとなることを目指しています。観光体験を寄付につなげることで、来訪者を「応援者」に変え、滞在型・リピート型の観光を促す狙いがあります。

同時に、事業者は寄付の返礼品分を売上として受け取ることができ、資金が直接島内に循環するため、地域経済の裾野を広げる効果が期待されます。文化継承や環境保全にも寄付金を活用することで、観光に依存しない持続可能な島づくりの支援が可能になります。

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想定される具体的な効果

  • 観光振興と関係交流人口の拡大:百合ヶ浜やマリン体験、伝統芸能などの体験を通じて来訪者が地域へ関与する機会が増え、滞在の質の向上やリピートにつながる。
  • 事業者支援と地域経済の即時循環:寄付による返礼金が事業者の売上として支払われ、島内での経済循環が生まれる。
  • 文化・環境保全:得られた財源を伝統芸能や環境保全活動に充てることで、地域資源の保護・継承が可能になる。
  • 離島モデルの全国展開:物流制約や季節変動を踏まえた現地循環型の仕組みを、他の離島にも展開できる可能性がある。
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導入スケジュール、用意される返礼品、FAQと運用体制

与論町では2026年1月から「ロケふる」の本格運用を開始する予定です。初期は与論町内の返礼品協力事業者を中心に導入し、順次参加事業者を拡大します。

返礼品の例としては、百合ヶ浜ツアーやマリンスポーツ等のアクティビティ、島食材を活用したグルメ返礼品、宿泊や体験型サービスなど、ここでしか得られない体験が中心になります。自治体・町内団体・事業者が協力して、観光と寄付をつなぐモデルを構築します。

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FAQ(主な問い合わせと回答)

Q1. アプリの利用に料金はかかりますか?
A. 無料です(通信費を除く)。寄付額のみをお支払いいただきます。
Q2. 支払い方法は?
A. アプリにクレジットカードを登録して決済します。対応カード:Visa / Mastercard / JCB / Amex / Diners。
Q3. 誰が利用できますか?
A. 与論町に住民票のない方が対象です。観光客、通勤・出張者、近隣住民等が利用可能です。
Q4. 3,000円の食事が1万円の寄付になる理由は?
A. ふるさと納税制度では返礼品は寄付額の3割以下と定められています。そのため3,000円相当の返礼品を提供する場合、寄付額は1万円となります。寄付者は税控除を受けられる仕組みです。
Q5. 配送型のふるさと納税と併用できますか?
A. 併用可能です。
Q6. キャンセルはできますか?
A. 決済後のキャンセルは原則できません。不具合時はサポート窓口が対応します。
Q7. イベントや特設施設での利用は?
A. 今後イベント等での利用ができるよう拡大していく予定です。
Q8. 問い合わせ先は?
A. アプリ内ヘルプ、電話サポート、メールサポートをご利用いただけます。

アプリや事業者向け情報はロケトクのコーポレートサイトおよびサービス紹介ページで確認できます。URLは以下の通りです。

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主要情報の整理

記事で取り上げた内容を分かりやすく表にまとめます。協定の要点、運用開始時期、利用方法、事業者・自治体の役割などを整理しました。

項目 内容
協定締結 株式会社ロケトク と 鹿児島県与論町「現地決済型ふるさと納税推進に関する連携協定」締結(2025年10月17日)
発表日 2025年10月30日 08:30
サービス名 現地決済型ふるさと納税アプリ「ロケふる」
運用開始 2026年1月(与論町内で本格運用開始予定)
対象 与論町内の返礼品協力事業者(観光・宿泊・飲食・体験事業者等、順次拡大予定)
利用方法 Appをダウンロード→カード登録→店舗でQR決済→寄付と返礼品受領が同時に完了
決済方法 クレジットカード(Visa / Mastercard / JCB / Amex / Diners)
対象者 与論町に住民票のない方(観光客、通勤・出張者、近隣住民など)
特徴 即時性(寄付と返礼の同時完了)、体験型返礼品、地域内経済循環の促進
企業情報(ロケトク) 株式会社ロケトク/所在地:東京都渋谷区桜丘町3-2/設立:2024年2月/代表:簗田真樹
関連リンク ロケトク:https://locatoku.co.jp//サービス紹介:https://locatoku.co.jp/locafull_service/

以上のとおり、与論町とロケトクの協定は、観光体験をその場で寄付に変え、地域経済に資金を循環させる新しいふるさと納税の形を示しています。導入により、来訪者と地域のつながり方や事業者の収益構造に変化が生じることが見込まれます。