調査で判明:クレジットカードが7割超、QR・電子マネーも定着
ベストカレンダー編集部
2025年10月31日 15:19
キャッシュレス調査発表
開催日:10月31日
クレジットカードが依然として中心にある国内のキャッシュレス利用状況
株式会社CyberOwlが運営する「マネ会 by Ameba」が実施したインターネット調査(全国の男女300名、調査日:2025年9月9日)では、クレジットカードの利用が依然として最も多いことが示されました。普段利用している決済手段(複数回答)では214人、割合にして71%がクレジットカードを挙げています。
この数値は、単に利用者数が多いだけでなく、消費者の日常的な決済インフラとしての位置付けが確立していることを示します。単一回答で「最も利用している手段」を尋ねた項目でもクレジットカードは141人(47%)で首位に立ち、決済の中核である点が裏付けられました。
クレジットカードが主流である理由と位置づけ
調査結果からは、クレジットカードが基盤となりつつも、他のキャッシュレス手段と併用している消費者が多い点が読み取れます。ポイント還元や後払いの利便性、オンライン決済の対応範囲などが背景にあると考えられます。
一方で、クレジットカードを中心に据えたうえで、QRコード決済や電子マネーを場面に応じて使い分けるスタイルが広がっています。調査は複数回答方式のため、利用者が複合的な決済戦略を採用している実態を反映しています。
QRコード決済と電子マネーが5割超で生活に定着
今回の調査では、QRコード決済と電子マネー(交通系・流通系など)がいずれも156人、割合にして52%を記録しました。これにより、QRコードと電子マネーが日常生活に幅広く浸透している点が確認されました。
とくにQRコード決済はスマートフォンを通じた利便性の高さが浸透要因として挙げられ、電子マネーは交通機関やコンビニ、流通の決済で根強い支持を得ています。両者は利用シーンによって強みが分かれており、ユーザーは使い分けを行っています。
利用の実態と使い分けの傾向
調査の「普段最も利用している手段」(単一回答)では、QRコード決済が69人(23%)、電子マネーが42人(14%)でした。これらはクレジットカードに次ぐ主要選択肢として定着しています。
場面別に見ると、日常の少額決済や対面での素早い支払いにはQRコード決済、交通機関など定期的に使う場面では電子マネーが支持される傾向があり、利用者は利便性や速度、付帯サービスを基準に選択しています。
デビットカードと利用しない層の実状
一方で、デビットカードの利用は限定的です。複数回答では46人(15%)、単一回答の「普段最も利用している手段」では9人(3%)にとどまり、主要な決済手段としての浸透は限定的であることが示されました。
また、複数回答で「あてはまるものはない」とした回答が35人(12%)、単一回答では37人(12%)存在しており、キャッシュレスを利用しない、あるいは現金中心の決済を続ける層も一定割合ある点が確認されます。
デビットカードが広がりにくい要因と背景
デビットカードは即時引き落としの特性から、残高管理に不安のあるユーザーや付帯サービス(ポイント還元やクレジットの後払い機能)を重視するユーザーには選ばれにくい側面があります。これが利用率の低さにつながっている可能性があります。
また、店舗側での対応状況やプロモーションの差も普及の足かせとなっている場合があるため、利用拡大には消費者側、事業者側双方の環境整備が必要と考えられます。
調査結果の詳細とデータの整理
以下は調査の主要な数値と構成要素を整理した一覧です。発表元は株式会社CyberOwl(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中啓太)、発表日時は2025年10月31日11時30分です。調査はインターネット調査ツール「Freeasy」を用いて全国の300名を対象に2025年9月9日に実施されました。
この章では数値を明示的に示すとともに、調査設計の基本情報を列挙して検証しやすくしています。画像素材のダウンロードが可能である旨の案内もプレスリリース内に含まれています。
- 調査主体
- 株式会社CyberOwl(マネ会 by Ameba)
- 調査方法
- インターネット調査(調査ツール「Freeasy」を利用)
- 調査対象
- 全国の男女300名
- 調査期間
- 2025年9月9日
- 発表日時
- 2025年10月31日 11時30分
| 項目 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 普段利用している(複数回答)クレジットカード | 214人 | 71% |
| 普段利用している(複数回答)QRコード決済 | 156人 | 52% |
| 普段利用している(複数回答)電子マネー | 156人 | 52% |
| 普段利用している(複数回答)デビットカード | 46人 | 15% |
| 普段利用している(複数回答)あてはまるものはない | 35人 | 12% |
| 普段最も利用している(単一回答)クレジットカード | 141人 | 47% |
| 普段最も利用している(単一回答)QRコード決済 | 69人 | 23% |
| 普段最も利用している(単一回答)電子マネー | 42人 | 14% |
| 普段最も利用している(単一回答)デビットカード | 9人 | 3% |
| 普段最も利用している(単一回答)その他 | 2人 | 3% |
| 普段最も利用している(単一回答)あてはまるものはない | 37人 | 12% |
表は調査結果を項目別に整理したもので、複数回答と単一回答の両面からキャッシュレスの利用実態を把握できます。特にクレジットカードの高い利用率と、QRコード・電子マネーの50%超の利用定着が際立っています。
本記事ではプレスリリースの全情報を盛り込み、調査背景、具体的数値、調査方法などを網羅的に伝えました。表の内容は調査結果の要点を拾い上げたものであり、数値は発表されたまま掲載しています。