11/21公開 初4Kリマスター版『サウンド・オブ・ミュージック』
ベストカレンダー編集部
2025年10月31日 15:35
初4Kリマスター上映
開催期間:11月21日〜12月4日
4Kリマスターで甦る『サウンド・オブ・ミュージック』—修復の手順と世界での反響
ロジャース&ハマースタインの不朽のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』が、製作60周年を迎え、初の4Kデジタルリマスター版として劇場公開されます。ウォルト・ディズニー・フィルム修復チームが中心となり、4K解像度でのデジタルスキャンと9か月以上にわたる修復作業が実施されました。保存フィルムの汚れ、歪み、その他の問題点をひとつひとつ修正するという丹念な工程により、かつてない鮮明さと高音質で作品が再提示されます。
ウォルト・ディズニー・カンパニー修復・ライブラリ管理部門ディレクターのケビン・シェーファーは、「この名作を修復し、世界中の観客に本来意図された映像と音響の栄光をそのままお届けできることを、チーム一同光栄に存じます」と述べています。本リマスター版は世界28カ国以上、950館以上での公開を経て、北米限定公開にもかかわらず公開3日で興行収入1億6000万円超を記録し、週末興行ランキングで10位に入るなど大きな反響を受けました。
修復の技術仕様と上映フォーマット
今回の劇場上映は4K DCPが基本素材であり、上映スクリーンの仕様により2Kで上映される場合があることが明記されています。音響は5.1chを基本とし、アスペクトはFLAT、上映時間は174分(予定)です。監督はロバート・ワイズ、音楽はリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世、出演はジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマーらが名を連ねます。
修復チームによるデジタルスキャンと修復は、フィルムの汚れ除去やカラー補正、フレームの歪み修正など多数の工程を経て行われ、映画製作当時の意図に近い画質・音質再生を目指しています。配給はカルチャヴィル合同会社です。
劇場公開スケジュールと上映館の詳細
本リマスター版は日本で期間限定の劇場公開が予定されています。プレスリリース本文では複数の公開表記が見られますが、ヘッダーや公開案内での主要な表記は「11/21(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか公開」となっています。なお、本文中に「11/2(金)〜TOHOシネマズ 日比谷ほかで公開」との表記もありますが、全体としては11月下旬からの公開が中心です。
上映権は2週間限定となっており、日本での劇場上映権利は12/4(木)で終了します。期間内に大スクリーンでの鑑賞が推奨されており、通常の映画鑑賞料金と同一料金で鑑賞できます。無料招待券は使用不可です。
公開開始日と主な上映館一覧
プレスリリースに記載された上映開始日と劇場は以下のとおりです。全ての記載を漏れなく記載します。
- 11/21(金)〜:北海道)TOHOシネマズすすきの/東京)TOHOシネマズ日比谷、109シネマズ二子玉川/千葉)シネマイクスピアリ/茨城)イオンシネマ守谷/栃木)宇都宮ヒカリ座/石川)イオンシネマ金沢/福井)福井メトロ劇場/愛知)イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ常滑/大阪)大阪ステーションシティシネマ、109シネマズ箕面/広島)八丁座/福岡)イオンシネマ福岡/宮崎)宮崎キネマ館/沖縄)桜坂劇場、ファミンチュシアター
- 11/23(日)&12/1(月):山口情報芸術センター[YCAM]
- 11/27(木)〜:鹿児島)ガーデンズシネマ
- 11/28(金)〜:東京)109シネマズ プレミアム新宿/神奈川)109シネマズ港北/栃木)小山シネマロブレ/愛知)ミッドランドスクエア シネマ/兵庫)塚口サンサン劇場/山形)鶴岡まちなかキネマ
- 11/29(土)〜:キネマ旬報シアター
特に、109シネマズ プレミアム新宿は全席プレミアムシートで、全シアターに坂本龍一氏が監修した音響システム「SAION-SR EDITION-」が搭載されています。料金は特別価格設定となっており、CLASS Aの通常料金は一般:4,500円(シネマポイント会員:4,000円)、CLASS Sの通常料金は一般:6,500円(シネマポイント会員:6,000円)。障がい者手帳をお持ちの方は、CLASS Aが4,000円、CLASS Sが6,000円となります。
著名人のコメントと作品の核となる場面
本リマスター公開に際して、日本の著名人からのコメントが到着しています。プレスリリースは五十音順・敬称略として、以下のコメントを掲載しています。引用は原文のまま掲載します。
- 石丸幹二(俳優)
- この作品は、心の光。100年経っても、いや、200年先だって、色あせることなく、隣人を愛し、国を愛する素晴らしさを人々に伝えていくはずだ。
- 大地真央(俳優)
- 映画『サウンド・オブ・ミュージック』は、名曲と美しい映像が魅力で、ジュリー・アンドリュースの歌声は天使のよう。冒頭から世界観に引き込まれます。舞台版で300回以上マリア役を演じた私にとって、思い入れの深い大切な作品です。新たに4Kリマスターされる映像をスクリーンでお楽しみください。
- 平原綾香(俳優)
- 大好きな映画を映画館で鑑賞できること程、幸せなことはありません。世界中の人と世代を超えて分かち合える名作であり全曲がヒットソング、唯一無二の作品「サウンド・オブ・ミュージック」が4K&最高音質にリマスターされ、なんと映画館で鑑賞できる日が来るとは!
また、世界公開関係者からも再上映に関するコメントが寄せられています。Trafalgarのエグゼクティブ・バイスプレジデント、Concord Originalsのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、ロジャース&ハマースタインブランド統括からのコメントが含まれ、いずれも4Kリマスター版が次世代の観客に映画史上の宝物を体験させる機会であることを強調しています。
プレスリリースでは本編からの歌唱シーン動画へのリンクも公開されています。公開された楽曲例としては「ドレミの歌」「サウンド・オブ・ミュージック」が挙げられ、該当の動画は以下のURLで確認できます。
(映像・場面写真のコピーライト表記:THE SOUND OF MUSIC©1965 20th Century Studios, Inc. All rights reserved / © 2025 20th Century Studios.)
作品データ、1965年の初公開史およびパッケージ発売情報
本作の基本データは以下の通りです。原題は THE SOUND OF MUSIC、上映時間は174分、上映素材は4K DCP(スクリーンによって2Kとなる場合あり)、音は5.1ch、監督はロバート・ワイズ。配給はカルチャヴィル合同会社、映画情報は公式サイトにて公開されています(https://www.culture-ville.jp/soundofmusic)。
1965年3月2日に20世紀フォックスがニューヨークのリヴォリ劇場で初公開して以来、同作は93週間という長期ロングランを記録しました。1966年にはアカデミー賞で作品賞を含む5部門を受賞し、商業的・批評的に高い評価を得ています。代表曲には「エーデルワイス」「私のお気に入り」「すべての山に登れ」「ドレミの歌」などがあり、ミュージカル映画史に残る名作です。
ロジャース&ハマースタインの位置づけ
リチャード・ロジャース(作曲家)とオスカー・ハマースタイン二世(台本作家/作詞家)は1943年にタッグを組み、以後『オクラホマ!』『カルーセル』『南太平洋』『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の傑作を生み出しました。彼らの作品はトニー賞、アカデミー賞、グラミー賞、エミー賞など多数の受賞歴を持ち、ミュージカルの形式に大きな影響を与えました。
今回の4Kリマスターで再び劇場にかかることで、その音楽と物語が次世代にも伝わることが期待されます。
初4K UHD化パッケージの詳細(発売情報)
待望の初4K UHD化商品がパッケージ化され、2026年1月21日(水)に『サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD + ブルーレイ セット』として発売されます。価格は8,690円(税込)、3枚組(UHD1枚、ブルーレイ2枚)。商品番号はWDUF-1174、POSコードは4907953233188です。
ボーナス・コンテンツや封入特典も充実しています。4K UHDとブルーレイDisc1に共通のムービー・セレクションや音声解説に加え、Disc2にはメイキング、バーチャル・ツアー、ビンテージ映像集、秘蔵映像・音声集、プロモーション素材集、ジュリー・アンドリュースのザルツブルク再訪など多数の特典が収録されます。封入特典としてポストカード3枚セットが付属します。発売元はウォルト・ディズニー・ジャパン、発売・販売元はハピネット・メディアマーケティングです。
要点の整理
以下の表は、本記事で触れた主要項目を簡潔に整理したものです。劇場公開日程、上映権終了日、主要技術仕様、パッケージ発売日など、必要な情報を表形式で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 劇場公開(主要表記) | 11/21(金)〜 TOHOシネマズ日比谷ほか(プレスリリース内に11/2(金)〜との表記もあり) |
| 上映権の期間 | 権利は2週間限定。日本での劇場上映権利は12/4(木)で終了 |
| 主な上映館(抜粋) | TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズすすきの、109シネマズ二子玉川、109シネマズ プレミアム新宿、イオンシネマ各館、他多数(本文に全館リストあり) |
| 上映素材・音響 | 4K DCP(スクリーンによって2K上映の場合あり)、5.1ch、アスペクト:FLAT |
| 上映時間 | 174分(予定) |
| 配給 | カルチャヴィル合同会社 |
| パッケージ発売日 | 2026年1月21日(水)『サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD + ブルーレイ セット』 8,690円(税込) |
| 主要コピーライト | THE SOUND OF MUSIC©1965 20th Century Studios, Inc. All rights reserved / © 2025 20th Century Studios. |
| 公式情報 | https://www.culture-ville.jp/soundofmusic |
本稿ではプレスリリースに含まれる全情報を網羅して整理しました。修復・上映・商品化に関する技術的な説明、上映館と日程、著名人のコメント、1965年版の歴史的背景やロジャース&ハマースタインの概要、ならびにパッケージの収録内容まで記載しています。詳細な劇場別の上映開始日や料金体系、特別設備の有無などは各劇場の案内ページや配給元の公式情報を併せて確認するとよいでしょう。
参考リンク: